中国・四川省と言えばパンダ!
四川省の中心都市である成都には、パンダを身近に観察できる動物園「成都大熊猫繁育研究基地(略してパンダ基地)」があります。
このパンダ基地は成都の中心地からそこまで遠くないため、わざわざツアーに申し込まなくても、地下鉄を使って、自力で簡単に行くことができます。
そして、地下鉄を降りてからパンダ基地までは4キロほど離れているのですが、正門までのバスと入場券がセットになっているチケットが販売されているのはご存知ですか?
正規料金よりもわずかですが安く購入できる上、送迎つきという便利でお得なチケット。
今回の記事では、地下鉄で最寄り駅までの行き方、お得なチケットの購入方法や利用方法、パンダ基地から市街地まで帰る方法、そしてパンダ基地とはどんなところなのかをご紹介したいと思います。
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■目次
成都パンダ基地までの行き方・アクセス・場所
まずはGoogleマップを見てみましょう。
中国ではGoogleの対応エリア外になるので、Googleマップが長いこと更新されておらず、GPSも迷い気味になります。なので中国の無料地図アプリ「百度地図」のダウンロードをオススメします。
パンダ基地は、成都の中心地から約15キロほど北の郊外に位置します。
最寄り駅は地下鉄3号線の「熊猫大道」駅。最大の繁華街「春熙路」や、バスターミナルがある「新南門」から乗り換えなしでアクセスできます。
所要時間は約20分程度。
運賃は、例えば「新南門駅」からの場合、1名4元(約70円)と格安で移動でき、降りてからの案内も分りやすいので、地下鉄の利用がおすすめです。
この「熊猫大道」駅で下車した後は、パンダ基地までの公共バスで行くか、タクシーで行くか、送迎バスで行くかの選択肢があります。
その中でも、今回の記事では「送迎バス付き入場券」をご紹介したいと思います。
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まずは熊猫大道駅を目指せ!
パンダ基地の最寄り駅は、地下鉄3号線の「熊猫大道」駅。
私たちは「文殊院」駅近くのホテルに宿泊していたため、まずは1号線に乗り「火車北駅(火车北站)」を目指します。
この「火车北站」は、中国各地へ向かう長距離列車が発車する「成都站」と接続されている駅なので、中国を列車で旅をする人は必ずお世話になる駅になります。
さて、この「火车北站」駅は、Googleマップには載っていない新しい地下鉄路線の7号線が開通していて、お隣の「驷马桥」駅で3号線に乗り換えることができるのです。
乗り換えの案内表示も多く、行き先は漢字表記で、路線別に色で分けられているためとても分りやすい!
無事に「熊猫大道」駅に到着できました。
成都の地下鉄についてはこちらの記事もご覧ください
「パンダ」を中国語で書くと「熊猫」になります。
確かに「猫」みたいな「熊」。見事に言い得ていますね!
それでは、その熊猫大道駅から地上に出てみましょう。
案内標識を見ると、そこには可愛らしいパンダの絵入りで「成都大熊猫繁育研究基地」と書かれていて、ご丁寧に茶色で色分けされています。
これなら、初めて中国に来た人でも間違えようがありませんね!
階段の手前にはトイレがあるので、念のため済ませておきましょう。
標識に従い「A」出口から地上に出ます。
すると、そこにはパンダの帽子や耳飾などを持った売り子さんがたくさんいます。
なるほど、早速前を歩いていた子供が「パパ〜欲しいよぉ〜買ってよぉ〜」みたいにおねだりしているところを見ると、結構よく売れるのでしょうか。
ふと隣を見ると、パンダ帽をかぶった女性が立っていました。・・・よく見たらうちの嫁さんでした(笑)
前の日、寛窄巷子で買った帽子ですが、とても気に入ったようで地下鉄の中からずっとかぶっていたようです。
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パンダ基地送迎バスつき入場券の買い方
地下鉄駅のA出口から地上に出ると、目の前にこのようなアンテナショップがあります。
こちらでパンダ基地の「入場券」を購入すると、送迎付きになる上、基地の窓口で購入するよりも安くなるわけです。
また、店内はカフェになっているので、ちょっとお茶をしたり軽食を取ったりする他、パンダグッズの購入も可能です。
それではチケットの説明をします。
地下鉄駅前のショップで購入する、片道送迎つき入場券は1名52元。
一方、パンダ基地の窓口で購入する正規料金は55元。+バス代が片道2元かかります。
なので、わずか5元(約80円)程度ですが、チケットは地下鉄駅前のショップで購入した方が安くて便利なのです!
下の写真は、正規料金。(子供料金はどちらで買っても変わらないようです)
バスの運行時間は7:50〜16:00まで。所要時間は10分。
満席になったら出発するスタイルですが、運行間隔はおおむね20分に1本程度だそうです。実際に利用しましたが、先頭で乗車してから満席になるまでの時間は15分程度でした。
購入方法は非常に簡単!
カウンターで人数を言うだけでOKです。簡単な英語なら通じますし、相手はこちらの目的が分かっているので、ジェスチャーでも問題ないと思います。
私は、あまり得意ではない英語で色々考えた末「Panda base ticket 2person with bus(正確かどうかは微妙ですが)」と言おうと思っていたのに、直前で頭が真っ白になってしまいまして・・。
その時とっさに出た言葉は・・
「2パンダ!!」
これだと「2匹のパンダ」になってしまいますね。
後で気づきましたが、そもそもここはパンダ基地のチケットを売っている場所なので、いちいち長ったらしい英語を言う必要は無かったんですよね。
なので、あれこれ考えずにジェスチャーで充分だと思います。
中国人はアプリを使って、支払いからチケットの表示までスマホ内で完結していました!
しかし、私たち外国人は使えないため、現金での支払いになります。
数分待つと、このようなレシートを印刷してくれて、これが送迎バスの乗車券および入場券となります。
白黒のパンダバスがやたら可愛い
チケットを購入したら、送迎バスに乗車しましょう。
チケットショップを出ると、黄色い看板が出ています。
漢字表記のため、なんとなく意味が分かるのでありがたいですね。
矢印の方向を見ると・・・
パンダバス!!
車体は白黒に塗られ、正面はパンダの顔!
この他にも何種類かバスが停まっていましたが、それぞれ運行会社が違うのでご注意。
もし分からない時は、係員にチケットを見せれば教えてくれます。
車内も見事にパンダで統一されていて、やたら可愛い・・・。
あれ、中国ってこんなキャラだったっけ・・?
カーテンにまでパンダが描かれている芸の細かさ・・。
定員は28名〜30名くらいで、満員になったら出発します。
車内はもちろん禁煙。飲食も禁止されているのでご注意!
それでは出発!
成都パンダ基地から市街地へ帰る方法
パンダ基地の様子をお伝えする前に、帰りの足はどうしたらいいかを先にお伝えしたいと思います。
まずはタクシー。
パンダ基地の正門付近に客待ちのタクシーがたくさん並んでいます。
地下鉄駅から離れた場所に行く人や、人数が多い場合、子供やお年寄りが一緒の場合はタクシーが便利です。
市街地までの料金は50〜60元(約800〜1000円)程度なので、日本と比較したらだいぶ格安です。
また、成都市内の主要部へは、直通バスが出ていて便利です。名所の「寛窄巷子」や「錦里」、繁華街の「春熙路」に行くなら、シートに座ったままアクセスできるので、地下鉄利用よりも楽!
料金も5元〜(約80円)と、タクシーと比べてもかなりリーズナブル!
しかもバス+地下鉄よりも安いし、乗ったままで楽に到着できるのでおすすめです!
実際に私は、パンダ基地の散策を終えた後、錦里までバスで帰りました。
窓口で料金を支払うと・・・
係員から「このスマホ画面の写真を撮って!」と言われまして。
このQRコードが乗車券となります!
画面には、乗車人数や区間、バスの車両番号(ナンバー)などが書かれています。
書かれている通りのナンバーのバスを見つけて、乗り込みます。
係員にスマホのQRコードをスキャンしてもらえば受付完了!ハイテクです。
バスは概ね30分に1本の割合で走っています。
ごく普通の観光バス。
座席はリクライニングできるし、市バスや地下鉄より全然快適です!こちらは満席にならなくても、時間が来れば発車します。
錦里までの所要時間は約40分〜1時間。
これがたったの5元なのですから、安すぎますね・・。(私が住むタイ・バンコクよりも安い・・。)
参考までに、料金表を載せておきます。随時値上がりしているようなので、最新情報は現地で確認をお願いします!
パンダ基地に行こう!
それではみなさんお待ちかね。
成都のパンダ基地とは、一体どんなところなのかをお伝えしたいと思います。
こちらが入場口。
チケットを改札機で読み取るとゲートが開きます。
当然ですが、基地内は禁煙。
しかし、現地の中国人たちは、トイレの個室内や裏などで、要領よく吸っていました。近くに警備員がいても注意されていなかったので、おそらく場所によっては黙認されているのではと思いますが、そこは自己責任で!
他には、「ペットの同伴は禁止な!」とか「危険物はダメよ〜!」、「ドローンは飛ばさんといてね!」、そして「スケボーや自転車の乗り入れはやめてくれよ〜!」と書かれています。
一般の日本人観光客なら、この辺りは問題ないかと思います。
基地内は結構広いので、体力や足腰に自信がない方は、カート利用が便利です。
1回10元(約170円)かかります。
私たちは歩いて回りましたが、全部回るのにかかった時間は約2時間。
途中坂や砂利道もあるので、スニーカーで訪れる方が良いと思います。
ちなみに、パンダは食後しばらくすると寝てしまう習慣があるらしく、午前中に訪れた方がより活発な姿を見られるとのことでした。(私たちは午後から行きましたが、それでも十分満足できました。)
営業時間は7:30〜18:00まで。(時期により多少変動あり)
パンダ基地は中国成都の癒されスポット
パンダ基地には、お目当のジャイアントパンダ、子パンダ、レッサーパンダ、鳥類などが生息していて、自由に見学して回ることができます。
それでは基地内の様子をごらんください。
まずはコイツがお出迎え。
残念ながら、私にはその美しい羽を見せてくれませんでした。まだまだ修行が足らんのかな?
周りは竹藪のようになっていて、四川省の山奥を再現したようになっています。
入り口から近いブースに行くと・・・
ん・・?
おっ!
タヌキ!?猫!?
いえ、レッサーパンダです!
笹を食べている!
プリッとしたお尻と尻尾がチャームポイント。連れて帰りたい・・。
あっ!
いました!
のそのそと気だるそうに歩いています。
やはりパンダには笹との組み合わせがよく似合います。
竹で作られたおもちゃで遊ぶパンダ。
とぼけた顔しやがって!かわいい。
また食べています。
横から見ると、かなりの猫背ですね。
あっ!
・・・これはうちの怖い嫁さん。
パンダ親子。
こちらは寝そべっています。
なんともだらしのない姿。。。見ているだけで癒されます。
パンダ基地は「檻」がありません。
基本ほとんどが高低差のついた柵で区切られたところにいて、檻がなくても逃げられないようになっています。
なので、他の動物園と比べて写真も撮りやすいです!
今回は「CANON EOS 9000D」 という一眼レフカメラで、「TAMRON (タムロン) 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD」という、広角も望遠も両方撮れるレンズを使用。
このような写真を撮れるので、パンダ基地を訪れる際は、ぜひ望遠も使えるカメラを持って行くことをおすすめします!
まとめ
成都・パンダ基地に行くなら、行きは「地下鉄+送迎バスつきチケット」、帰りは「直通バス」が便利でお得です。
午前中にパンダを鑑賞して、午後からは古い街並みの人気スポット「寛窄巷子」、夕方なら風情ありの「錦里」、夜は繁華街の「春熙路」に流れるというコースがおすすめ!
パンダ基地を訪れる方の参考になれば幸いです。
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