中国旅・成都編の続きです。
骡马市駅の近くにある麺食堂で担々麺を食べた私たちは、次の目的地へと移動します。
地下鉄4号線に乗り、お隣の駅「寛窄巷子」には面白そうなスポットがあるということで、ちょっとのぞいてみたいと思います。
前回の中国記事はこちら!
■目次
現代成都人が集まる人気スポット「寛窄巷子」
成都には「寛窄巷子」というエリアがあり、ここは1700年代に作られた古い街並みがリノベーションされ、成都の若者が集まるオシャレな人気スポットとなっています。
レストランやカフェ・お土産物店などが軒を連ねており、当時を再現して作ったものではなく、当時の建築物を補修しながら利用しているので、古き良き中国の風情を感じ取ることができます。
このエリアには3本の横丁が「川」の字に通っていて、手前から「寛巷子」「窄巷子」「井巷子」の順に並んでいます。それぞれが少しずつ違った雰囲気を持っているので、ふらふらと歩くだけでも楽しい!
観光地でありながら、お土産など売られているものは思ったよりもリーズナブル。他のエリアと比較しても特段と高いわけではないので、ショッピングも十分楽しめます。
それでは「寛窄巷子」とは一体どのような所なのか、写真と一緒にご紹介したいと思います。
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「寛窄巷子」へは地下鉄4号線で!行き方・場所
中国ではGoogleの対応エリア外になるので、Googleマップが長いこと更新されておらず、GPSも迷い気味になります。なので中国の無料地図アプリ「百度地図」のダウンロードをオススメします。
最寄駅は地下鉄4号線の「寛窄巷子」駅。または地下鉄2号線の「人民公園」駅。
しかし残念ながら4号線はGoogleマップには載っていません。
「寛窄巷子」駅で下車したら「B」階段を目指します。案内標識には「寛窄巷子(宽窄巷子)」と書かれているので、矢印の通りに進みます。


B階段を出ると、目の前に大通りが走っていて、これを反対側に渡ると、そこが「寛窄巷子」の入り口になります。

それでは早速行ってみましょう!
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「寛窄巷子」はレトロとモダンが融合した街
清代に建てられた街をそのまま残し、リノベーションしてカフェやレストランとして使っている「寛窄巷子」。
街全体が、当時のまま石造りの建物で統一されているので、レトロなのにどこかモダンな雰囲気。とても上手に融合されています。
それでは、中に入っていきましょう!

まずはパンダがお出迎え。
中国、しかも四川省の成都と言えばパンダ!もうお決まりでして、街の至る所でパンダ推し。
二足歩行のパンダかわいい・・。

エリア全体が「商店街」になっていて、歩行者専用の通りです。なので子供づれや家族づれでも安心して歩くことができます。
それにしても、さすが中国。人が多いです。

街は3本の通りから成っていて、それぞれ横道でつながっています。
地下鉄駅から一番近いのが、赤線の「寛巷子」なので、まずはここから散策するのがおすすめ。
ちなみに「寛巷子」が一番賑わっていて、飲食店からお土産店まで揃う、活気のある商業的な通り。
真ん中の「窄巷子」は飲食店やカフェが多く、ちょっとゆっくりできる通り。
最後の「井巷子」はいわゆる「裏路地」。あまり人通りがなく静かで、ちょっと座れるスペースがあったり、ウォールアートがあったりと、お休みスポット的な通り。
「井巷子」からは地下鉄2号線の「人民公園」駅に近いので、この後に繁華街である「春熙路」へ行く予定の人は、人民公園駅に抜ければ2号線で乗り換えがないので便利です。

「四川味道」、なんかかっこいいお店。
中に入ってみましょう。

店の前には、清代に使っていた、唐辛子を挽くための道具が展示してあり、実際に作業を体験することができます。

子供から大人まで、初めての体験。みんな興味津々です。
客層のほとんどは中国人。成都人だけでなく、成都以外の街から観光に来た人も多いようです。
ここは高級なお土産向け調味料を売っているお店で、瓶詰めになっているおかずも豊富。
ほとんどの商品を試食することができます。
ここでいくつかチャレンジしてみましたが、うまい!そして辛い!
さすが食にうるさい四川省成都。

ご飯に合いそう!
私は結構気に入ったので、たけのこ入りの辣醤を1瓶購入。高級品らしく1000円近くしました。意外と高いです。でも試食したら美味しかったので、金額は気にしない!
この店は中国では珍しく「海外発行のクレジットカード」が利用可能。
しっかりとした箱、そして綺麗な袋に入れてくれるので、お土産にぴったりかと思います。(辛いもの&中国製が大丈夫な人向けね)

伝統的な香辛料なども展示してあり、これらを背景に記念撮影だけして帰る人がとても多くいました。
一応お店の中ですが、ほぼ全部解放状態になっています。
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アートを感じられる街「寛窄巷子」
先ほどの「辣醤」の店を出て、ちょっと行ったところに人だかりができていました。
何だろうと思って覗いてみると・・。

「おっ、絵描きさんだ!」
「しかも、かなりうまい!」
「そして本人よりも美人!(笑)」
中国って、意外と「アート」が発展しているようです。少なくとも、私が住んでいる「タイ」よりもアートセンスが高い人が多い気がします。
私の知り合いに腕のいい中国人カメラマンもいますし、中国人デザイナーもいます。
洋菓子のパティシエもタイより高センスですし、このまま進んだら今後が楽しみ(恐ろしい)ですね・・・(笑)

「金熊猫」レストラン。
四川料理のお店ですが、結構高そう・・。

その反対側には、ガラス張りの調理台で春巻き?のようなものを作っているブースが。
うまそう!

飲食店とゲストハウスが並んでいる一角。
手頃な軽食(小吃)店もあるので、小腹が空いたら食べ歩きするのも良さそうです。

お土産はパンダグッズ!
やはりパンダ関連のお店が多く、通りのどこでもパンダ帽子を売っています。
誰が買うのかな〜と思って見ていると、結構売れているようで、すれ違う中国人の女性がかぶっていたりするのをたまに見かけます・・。

可愛すぎる・・・。
おっ、笹を食べているパンダを発見!

・・・ではなく、うちの嫁さんです。
これをやりたいがために購入。物によって日本円で500〜700円程度なので、せっかく来たのですから記念に買ってもいいと思います。
ちなみに成都郊外にある「パンダ基地」で売られているパンダグッズは、ライセンス料が含まれるため結構いいお値段します。正規品にこだわらないのであれば、こちら寛窄巷子で購入する方が確実に安いです。

途中、ところどころに横道があり、お隣の通りに抜けることができます。
今回私は、見逃すことがないように終点までまっすぐ歩き、「己」字に散策しました。

お茶屋さんもたくさんあります。
歩き疲れたら休憩するのにぴったりですね。

どこに行ってもお茶屋さん(カフェ)があります。
ポットの中には、綺麗なお花が入ったハーブティー。中国的な静かな音楽が流れていたりして、なかなかいい雰囲気です。

茶葉の専門店です。
店内には数多くのお茶が並べられていて、店員さんがしっかり説明してくれるようです。(中国語が分からないためパス・・・)
覗いてみると、みんな笑顔で丁寧に接客していますね。びっくり。
ついに見た!スターバックスコーヒー寛窄巷子スタイル!
「寛巷子」を終点まで歩いたら、お隣にある「窄巷子」に入りましょう。

こちらも相変わらず賑わっていますが、先ほどの通りよりもカフェや飲食店が増え、少し落ち着いた感じ。
また窄巷子の中程には綺麗な公衆トイレがあります。
「これが中国のトイレか!?」と思わせるような、しっかり掃除されたトイレ。
もうアンモニアのパラダイス「厠所(厕所)」とは言わせません(笑)

真ん中にある窄巷子には、ちょっと有名なカフェがあります。
その名も「スタバ」!!
しかし、日本のみなさんが普段利用するスタバとはちょっと違います。

1700年代に建てられた古民家をリノベーションしたスタバ!
店名は中国語で「星巴克咖啡」と書かれています・・。
かっこいい。
レトロな街にしっかりと溶け込んでいますね。
中国各地にある古い街には、このように溶け込んだスタバがいくつかあります。
気になる人は是非足を運んで見てください!

この日、成都の気温は3℃。
かなり寒いはずなのですが、数日前までー20℃以下のチベットにいた私たちはむしろ暑く感じるほど。
順応ってすごいですね。人体の神秘。

ザ・中国的な書道用品店や掛け軸屋さんなど。
見て歩くだけで楽しい。

パンダとじゃれ合う嫁さん。
この帽子が相当気に入ったようです。

一番端にある「井巷子」は、古代の裏道風情があります。
人通りもまばらで、ベンチなど休むスペースもあるので、人混みに疲れたら逃げ込むのも良し。

裏道とは言っても、荒れている様子は無いので、特に危険な様子はありませんでした。
むしろカップルがのんびり散歩していたり、お年寄りが立ち話していたりと、のどかな雰囲気です。

壁画があったり、路上ライブがあったりと「文化的」な顔を持つ井巷子。
こんなアートの前で撮影をしたり・・・。


ここで寛窄巷子は終わりです。
そのまま右に抜けていくと大通りに出て、まっすぐ通りを渡ると地下鉄2号線の「人民公園」駅に着きます。
なので、帰りに4号線を利用したい人は、最初にお伝えした「寛窄巷子」駅。(陳麻婆豆腐に行きたい人はこの駅から乗り、お隣「骡马市」駅下車、E階段利用徒歩3分。)
2号線で、成都最大の繁華街がある「春熙路」駅、そこから3号線に乗り換えて「新南門」駅、同じく3号線で錦里がある「高升桥」駅などに行きたい人は「人民公園」駅が便利です。
まとめ
古い「清代」の建築物をリノベーションした街並みが残る「寛窄巷子」。
おしゃれなカフェや飲食店が立ち並び、現代の成都人が集まる人気スポットとなっています。
こちら「寛窄巷子」は、古い街並みを再現した「錦里」のように再現して作ったものではなく、あくまでも補修改修。
なので両者は雰囲気も全く違いますし、当時の面影を色濃く残しているのも魅力的です。
成都を訪れる際に、立ち寄って見てはいかがでしょうか?
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