北タイ・チェンライ県の山奥にある「メーサロン」は、華人と少数民族が暮らす小さな町です。
標高が約1000mと高いため、暑季の日中でも約28℃前後と比較的涼しく、避暑地としても人気があります。
今回は、その「メーサロン」に行ってみたい!という人向けに、どんな観光スポットや見どころがあるのか、過ごし方などについてご紹介したいと思います。
今回の記事では
メーサロンでは何して過ごすの?
メーサロンのホテルの選び方は?
メーサロンの観光スポットは?
といった疑問にお答えします。
メーサロンの基本情報はこの記事をお読みください。
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メーサロンのエリア分け
まず本題に入る前に、メーサロンのエリアについて簡単にお話しします。
中心地となるのがセブンイレブン。セブン付近は、タートンやメーチャンなどからのソンテウ(乗り合いバス)が発着するので、必然的に旅行者向けのゲストハウスが多く集まっています。バイクタクシーもこのセブン前から乗れますし、バイクレンタル店もこの付近にあり、便利なエリアです。
そして、このセブンがあるエリアを境目に、西エリアと東エリアに分かれます。
ちなみにメーサロンの見どころは西エリアに多く集まっています。
このことを頭に入れてから記事を読んでもらうとイメージしやすいかと思います。
メーサロンでのホテルの選び方
これは「足があるか無いか」で必然的に絞られてきます。
ネットの写真だけを見て「ここがいい〜!」って、考えずにサクサク決めてしまうと、後が大変になります。この町でエリア選びを間違ってしまうと、バンコクやチェンマイなど大都市のように「取り返し」がつきません。(最悪エリアを間違ったとしても、ソンテウや車をチャーターすれば済む話なんですが・・タイ語で交渉しなくてはなりませんし、お金も結構かかってしまいます)
レンタカーでアクセスした人や、ソンテウでここまでアクセスして、到着後はバイクをレンタルする!という人は、どのエリアに宿泊しても問題ありません。
ソンテウでアクセスしたけど、バイクは怖くて乗れないや・・と言う人や、そもそもバイクに乗ったこと無い人は、徒歩またはバイクタクシーを利用することになります。なので、滞在の目的によってしっかりエリアを絞り、メーサロンに到着後は極力移動が無いようにするのがポイント。
滞在の目的は?
この記事を読み進めていくと、メーサロンの観光スポットや見どころについて分かると思いますので、それを参考にしてください。
早朝に雲海を見たいなら プーメックタワンリゾート がおすすめ!
もちろん天候にはよりますけど、早朝6時ごろには見事な雲海が!
これを部屋の窓から鑑賞できるのがおすすめの理由です。カーテンを開けたらこの景色です!
私はメーサロンに行く時はいつもここを予約します。
ただし、見どころが少ない東エリアにある上、中心地から数キロも離れているので、レンタカーやバイクなどの足がある人向きです。
もし町歩きが目的なら、セブンイレブン付近のゲストハウスかホテルが良いでしょう。又、西エリアの小学校がある付近には、お茶や少数民族の小物を売る商店が立ち並んでいますので、その付近も良いかと思います。
セブン前からここまでは多少離れているので、徒歩だとちょっと厳しいですね。坂道ですし、約30分くらいかかります。
ちなみにソンテウは、メーサロンのメイン通りでもある「セブンイレブン」がある付近、「新生ゲストハウス」が発着場所になります。よって徒歩メインの人はこの辺りを拠点にするのが良いかと。
旅のスタイルは?
旅のスタイルによっても変わってきます。これはメーサロンに限られたことではありませんが、ここは宿泊施設を全体的に見るとゲストハウス率が高いため、要チェックです。
家族旅行や、恋人とゆっくりしたいのであれば、ゲストハウスではなくヴィラや普通のホテルを選ぶべきですし、逆に他の旅人と会話したり、交流したいのであれば、ゲストハウスの方が良いでしょう。
メーサロンにはいろいろな国からバックパッカーが来ますが、タイの中ではかなりマイナーな町です。そのため、旅のルートの話などから一体感が生まれてすぐに仲良くなれましたよ!(過去に経験あり)
なので、自分の旅のスタイルと目的を明確にしてから、ホテルをチョイスするのがベスト。
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メーサロンでの過ごし方と見どころ
ここでは、ホテルやカフェでゆっくりと過ごすのがおすすめ。
近隣の少数民族村へ観光する際の拠点にもぴったりです。
町の中心地でもある「セブンイレブン」付近にはいくつかカフェがあり、そこからバイクで10分以内の距離には雰囲気の良いお茶屋さんや喫茶店。
レンタカーやバイクの人は、行く場所がちょっと離れていても困りませんね。
ソンテウ(乗り合いバス)でアクセスした人は、滞在中レンタルバイクを借りておくのが便利で安上がりです。1日あたり200〜300B(千円以内)で、パスポートだけで借りることができます。乗車定員は2人まで!
そうすれば、少し離れた観光スポットでも、気が向いたときにサッと行けますし、自分のペースで気楽に回れます。
私の場合は、いつもバンコクから自分で運転して行きますが、やっぱり足があるのと無いのでは大違いですね!
ソンテウをタクシー代わりに使うこともできますが、交渉制で数分の近距離でも1回100〜200B。そもそもソンテウ自体が非常に少ない(ほとんどいない)ので、これは非現実的です。やるとしたら、定期便の折り返し待ち時間に、運行会社に無断でアルバイトさせるため、それなりの交渉が必要です。
ホテルで車を手配すると、1日チャーターで最低2000〜3000B前後かかります。
町歩きが楽しいメーサロン
気候が涼しいので、昼間歩き回っても汗だくになることはあまり無いため、町歩きをするのもおすすめです。広い町では無いので、見どころをおさえれば簡単に回れます。
町のいたるところには、中華風の飾りや提灯が掲げられています。また、古い建物は歴史を感じる木造で、華人の町の歴史を感じられます。
タイっぽい雰囲気はほとんどなく、中国の田舎町の風情ですね!私が以前に行った中国雲南省の村によく似ています。
ここメーサロンは、元々中国雲南省や四川省に住んでいた中国国民党軍が、内戦で敗れた後に逃げ込んで築き上げた町。やはり故郷雲南の風景を思い浮かべながらこの町を作ったのでしょうか。
彼らの子孫は、現在では中国語とタイ語を両方話しますが、地元の人との会話は主に中国語。
町の看板にも至る所に漢字表記がされています。住民たちの多くは、元国民党軍の兵士やその子孫です。彼らの生きてきたストーリーに思いを馳せながら町歩きをしてみると楽しいですよ!(ただし文化に興味があることが条件)
これらの街並みは、セブンイレブンから徒歩10分〜20分圏内の西エリアにたくさんあります。
これは、セブンイレブンから東に徒歩10分ほど行ったあたりの風景です(東エリア)。
山の中なので、坂が多くて運動不足の私にはちょっとキツイ・・。
右側の山肌からはモク(雲みたいなやつ)が出ていますね。街全体が雲で覆われてしまうこともあります(笑)
この付近には、雲南麺の老舗「雲南麺餃館」や、メーサロンで唯一ナムニョオを作る店「ガイムン」があります。
セブンイレブンから徒歩で5分ほど西に進むと、古い木造で歴史を感じる中華風のカフェとベーカリーが、路肩に埋もれるように佇んでいます。
雰囲気抜群です。
町歩きの小休憩にぴったりですね!(西エリア)
セブンイレブンから西に2キロほど離れると、少数民族グッズの売店と、お茶の販売店があるエリアに出ます。(西エリア)
付近には小学校があり、華人の子供達が登下校する姿を見ることができます。
この付近には中華料理店が多数あり、どの店でも雲南風味の料理を提供してくれます。
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メーサロンの観光スポット
メーサロンは大きな町ではないので、観光スポット自体はそこまで多くありません。
旅のスタイルにもよりますが、1〜2日あれば充分回れるでしょう。
では、その観光スポットや見どころについてご紹介します。
天空の寺院「シーナカリン サースティット マハーサンティキリー」
非常に長い名称。私がイメージからつけた名前は「天空の寺院」!
プミポン前国王のお母様の遺骨がここに納められている聖地でもあります。
メーサロンの町からさらに山を登って、ようやくたどり着く寺院です。
なぜ「天空の寺院」かというと、人を簡単に寄せ付けないようなくらいの山頂にあり、その標高は1500mを超えます。そして寺院の建物の先っぽが、空に突き出すようにそびえるから。
私はメーサロンに行った時は毎回ここを訪れますが、言葉で表せないような素敵な場所。
ここに初めて行った時は夕暮れ時の18時ごろ。
空が赤く染まり、空に向かって突き出している寺院の先っぽがキラキラと反射していました。
お見事!としか言いようがありません。
ぜひ行ってみてください!
西エリアからアクセスできます。車やバイクがあれば、小学校付近から簡単に行けますが、徒歩だと急な階段を30分以上登り続ける必要があります。徒歩の人は、この時ばかりはバイクタクシーに頼るのも手です。
段将軍の墓
中国の内戦で共産党率いる軍に敗れた国民党軍のうち、段将軍率いる93師団がここメーサロンに流れ着きました。
その後、タイ国軍の指揮のもと国境地帯で共産ゲリラと勇敢に戦ったり、元部下やその家族たちが平和に暮らせるように村を作ったりとした功績をたたえられ、メーサロンを見下ろす山の上に墓と記念碑を建造されたそうです。
当時の部下や、その子孫たちが今でも段将軍を尊敬しているようで、記念碑やお墓の清掃や、お供えをするために毎日顔を出しています。
お墓の裏には、当時の段将軍の活躍ぶりが掲示されています。
また、墓前は展望台にもなっており、メーサロンの町を見渡すことができます。
こちらも西エリアの小学校付近からアクセスできます。
坂道が続くので、徒歩の人はバイクタクシーに頼った方がベター。
メーサロン朝市
町の中心部・セブンイレブンからちょっとだけ坂を登ると、そこには古くからある市場が。
メーサロンの台所とも言える「メーサロン市場」です。
朝の6時からオープンし、町の人々はその日の食材や雑貨などを買いに続々と集まります。
山の上からは山岳少数民族が、背中に大きなカゴを背負って降りてきます。
そのカゴの中には、採れたての野菜や山菜、キノコ類やフルーツなどが満載です。
近所には、おかゆを提供する食堂や屋台もあり、朝食にもぴったりですね。
市場自体は夕方までやっていますが、昼過ぎには閉めてしまう店も多く、賑わいを見たいのであれば遅くても午前8時には行きたいところ。
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いかがでしたか?
今回は、メーサロンでの過ごし方と、ホテルの選び方、観光スポットや見どころなどをご紹介しました。
タイの山の中にある小さな中国。
しかし、この町にはチャイナタウンのような煌びやかさはありません。
静かにひっそりと暮らす華人たちの歴史やストーリーに思いを馳せながら、のんびりと町歩きをしてみてはいかがですか?
レンタカーでメーサロンへアクセスする方法はこちら
メーサロンで雲南麺を食べるならこの店!
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