プーケットは世界的に人気のリゾート地とあって、有名な外資系からタイブランドまで数多くの高級ホテルが立ち並びます。
その中でも、タイ王室ゆかりのホテルブランド「Dusit (デュシット)」グループが手がける「デュシ タニ ラグーナ プーケット」は格式ある名門リゾート。
先進的なカジュアルなリゾートホテルが好まれる近年ですが、このデュシタニは「伝統」「重厚」といった言葉が似合う由緒あるホテル。
今回の記事では、実際に3泊ほど滞在してみた感想を添えて、このホテルの魅力をお伝えしたいと思います。
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■目次
デュシタニホテルの魅力は?
デュシットグループのホテルは、プーケットだけでなくバンコクを始め、パタヤ、チェンマイ、ホアヒン、クラビなどタイの有名な観光地だけでなく、中国やフィリピンなど数カ国に展開しています。
特筆すべき点は「タイ王室」がグループの立ち上げを手がけたとも言えること。
デュシ・タニ(Dusit Thani)とは、20世紀初頭に国王に即位したタイ王朝のラマ6世が考案した思想。タイ語でデュシット(Dusit)とは、タイの神話の中で7つある天界のうちの4番目の『天国』の名称。ラマ6世は、地上の楽園のような国づくりを思い描き、「天国」を意味するデュシットに、「街」を意味するタニ(Thani)と合わせてデュシ・タニ(天国の街)という理想郷を作り上げようとした。
ウィキペディア https://ja.wikipedia.org より引用
実際に泊まってみると「タイらしさ」「しなやかさ」「優雅さ」など、「タイの古き良きおもてなし」を存分に感じ取れることと思います。
かと言って、変に格式張っているという事もなく、肩肘張らずに「気持ちよく」リゾートを満喫できるのも魅力の1つ。
また、他のリゾートホテルとの明確な違いは「欧米化していない」という点。
リゾートホテルは全般的に「西洋人が好む」コンセプトに偏る傾向があると感じるのですが(これは欧米の外資系グループが多いから当然ですが)、このデュシタニは「タイ」の良い部分を凝縮することにこだわっているのが前面に出ているため、「アジアらしさ」を感じたい旅行者には特にぴったりのホテルかと思います。
それでは前置きはこれくらいにして、実際に宿泊した時の様子をお伝えしたいと思います。
エントランスから南国リゾートの始まり
私たちがホテルに到着したのは、チェックイン時刻である午後2時を少し回ったところ。
ホテルの敷地に入る車両は、タクシーなども含め、1台1台守衛によるチェックがなされます。テロ対策でしょうか。さすが王室ゆかりの名門ホテルと言ったところ。
エントランスにはタイの国旗とともに王妃様の肖像画が掲げられています。
この後ろ側には車寄せがあり、停車するとすぐさまベルボーイが歩み寄り、重い荷物も両手で丁寧に下ろしてくれます。この時に預けた荷物はあとで部屋まで届けてくれるので、貴重品やパスポート、バウチャーなどは事前に分けておくとスムーズです。
ロビーに続く長い廊下。
今、まさに南国リゾートにいるぞ!という気分を盛り上げるのに一役買っていますね。
ロビーでは、綺麗なお姉さんが静かにタイの伝統的な楽器を演奏中。
しなやかな手の動きと、その美しい音色に、なんとも優雅な気分に浸れます。
そのまま案内されたのは右側にある別室。
こちらがレセプションになっていて、カウンターに用意された椅子に座ったままチェックインができます。
この日のウェルカムドリンクは「グァバジュース」。他にもハーブティーなどバリエーションがあるようで、日によって違うとのことです。
また、いただいた花飾りはタイ人が仏像にお祈りする際に捧げるものと同じですね。縁起物なので、ベッドの上にでも飾っておきましょう。
一番安い部屋でも味わえる上質な時間
今回私たちが予約したのは、一番低いグレードである「デラックスルーム」の「シービュー」タイプ。
このデラックスルームは、安い順に「ラグーンビュー」「シービュー」「オーシャンフロントビュー」の3タイプあります。
予約はいつも通りAGODAを使いまして、Dusit Thani 公式サイトで予約するよりも約30%前後安く泊まる事ができます。上のリンクをタップすれば、それぞれの価格やお部屋の写真などを見れますのでチェックしてみてください。
客室の広さは約32㎡で、カップルや夫婦など大人2名利用ならばちょうど良い広さ。
今回泊まった「シービュールーム」は海が見える事は見えるのですが、ちょっと距離があるのと、室内外の温度差による結露が付いているため眺望が良いとは言えません。
なので、海に近い部屋が希望ならば2千円程度の差額を上乗せして「オーシャンフロント」に泊まる方が良いかと思います。
「デュシ タニ ラグーナ プーケット」の客室で特筆すべきは、ベッドの柔らかさ!
まるで雲の上にいるかのような沈み具合で、それでいて柔らかすぎずしっかりホールドされるため、極楽この上なし!
実際、この日ベッドにもぐり込んだら10分としないうちに、吸い込まれるように眠りにつきました。
コンパクトにまとまった作業机。
椅子の座り心地も良好で、パソコン作業などがある人でもバッチリです。
Wi-Fiの速度もタイにしてはそれなりに速く、容量の多い動画などでなければ十分実用の範囲でした。
部屋は水回りも含め、全体的に綺麗に清掃されているので清潔そのもの。
リニューアルされているとは言え、新築のホテルと比較したら設計がやや古く感じますが、目くじらを立てなければそこまで気にならないでしょう。
バスタブは広くありませんが、1人で使う分には十分です。お湯の量・温度とも合格ライン。
むしろバスタブ自体があまり普及していないタイで、ゆっくりお湯に浸かる事ができるのはさすが高級ホテル。
ただし、排水に関してはちょっと注意が必要です。傾斜が付いていないためバスタブ外にお湯をこぼすとそのまま溢れてしまい、最後は寝室まで流れてしまう事になります。これはタイのホテル全般的に言える事なので、今後の改善に期待ですね。
1階の客室の場合、バルコニーに出るとその奥はプライベートビーチに繋がっています。
ただし、外からはロックできないタイプの鍵なので、ビーチに行くには普通に玄関から出る必要があります・・。これも改善してくれるともっと良いのですが・・。
ビーチにはチェアがあり、宿泊客はそこでドリンクをオーダーしたり、併設のレストランで食事をする事ができます。
しかし残念なことに、この日はものすごく風が強く、ビーチは立ち入り禁止になっていたため断念。
なので併設のプールに行くことにしました。
中庭とビーチの間にあるプール。宿泊客はもちろん無料で利用できます。
砂浜をイメージしたプールは、奥に向けてだんだんと深くなって行く構造なので、足だけ入ったり、膝まで浸かったりと気軽に遊ぶ事ができます。
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ちょっと贅沢なご褒美旅行なら迷わずハイグレードな客室を
今回私たちが泊まったのは一般的な「デラックスルーム」ですが、この「デュシ タニ ラグーナ プーケット」はハイグレードな部屋がいくつか用意されています。
むしろ、それらの客室に泊まることによって、このリゾートの本当の良さを満喫できるのではないでしょうか。
写真は Dusit Thani 公式サイト より引用
こちらは「ランドマークスイート」、AGODAでの名称は「1ベッドルームスイート」。
デラックスルームを2部屋分使った余裕のある広さで、約64㎡。
片方は寝室、もう片方はリビングルームとして分けられています。
写真は Dusit Thani 公式サイト より引用
こちらは「デュシ タニ ラグーナ プーケット」最上級のお部屋「ラグーナ・プールヴィラ」。
AGODAでは「オーシャンビュー 2ベッドルーム(プールヴィラ)」と表記されているこの部屋ですが、広さはなんと292㎡!
公式サイトによると、3階建てのヴィラには2つのベッドルームがあり、大人4名で利用可能。最上階の3階には海を見渡せるプライベートプール付き!との事。
写真は Dusit Thani 公式サイト より引用
もちろんお値段はそれなりにしますが、せっかくの海外旅行でビーチリゾートを満喫するならば・・またはご褒美旅行に、特別な日に・・。シチュエーションによってはお値段以上の価値があると感じました。
これらの部屋に泊まるのであれば、最低でも3泊はしたいところ。1〜2日はホテルでまったりして過ごし、1日は現地ツアーに申し込んで離島でシュノーケルなどを楽しんだり・・。
予算にある程度余裕がある方ならば、これはかなりオススメできるかと。
グループで4人いれば、割り勘すればそこまで高くないので、女子旅などにも最適!
それぞれの部屋の金額や写真などは、こちらからチェックできます。→「デュシ タニ ラグーナ プーケット」
「デュシ タニ ラグーナ プーケット」をおすすめしない人
今回実際に宿泊してみて、私個人的には居心地がよくてとても気に入ったのですが、どうしても合う合わないに関しては個人差があります。
ということで、逆に「デュシ タニ ラグーナ プーケット」をおすすめしない人ってどんな人だろう・・というのを考えてまとめてみました。
1.にぎやかに過ごしたい人
「デュシ タニ ラグーナ プーケット」の周囲は高級リゾートやコンドミニアムが立ち並ぶ静かなエリアなので、東南アジアらしい賑やかさは皆無と言って良いでしょう。
なので、アジアっぽい混沌とした雰囲気を求めるのであれば、徒歩圏内に何でもある、繁華街の「パトン」エリアに宿泊することをおすすめします。
2.何もしないことが苦手な人
どちらかと言うと、観光したり、散策したりというよりは、ホテル内にこもって「何もしない」を優雅に楽しむというのが似合うリゾートホテルです。
周囲、徒歩圏内にはほとんど何もない(ファミリーマートが徒歩1分なのは便利)ため、観光の拠点としては使いずらいでしょう。
アクティブに動きたい人は、やはりパトンやカロンビーチ周辺に宿泊すると良いかと思います。
3.予算ギリギリの人
徒歩圏に何もないということは、ホテル内でのステイを楽しむということになります。なので当然ですが滞在中のコストは高くなります。
レストランからバー、マッサージ&スパまで、街中の価格の数倍から、下手したら10倍以上の出費を覚悟する必要があります。(日本やハワイなどの高級ホテルよりは全然安いですが・・)
また、どこに行くにもタクシーまたは有料の送迎サービスを利用することになり、1回あたり片道1000円以上の出費が発生します。
なので、予算が厳しい人はやはり徒歩圏に全て揃っているパトン付近、または旧市街のあるプーケットタウンなどに宿泊することをおすすめします。または移動手段を確保するために、空港でレンタカーを借りてくるのも1つの選択肢と言えます。
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まとめ
タイ王室ゆかりの「Dusit」グループが手がける「デュシ タニ ラグーナ プーケット」。
さすが名門ホテルと言われるだけあり、他の高級ホテルと比較して従業員の対応が丁寧なのもポイント。
今回は一番低いグレードの部屋に泊まりましたが、それに関係なく南国リゾート気分を感じることができました。
ただ、せっかくの旅行なので、どうせならハイグレードなスイートルームや、プール付きヴィラタイプの部屋に泊まりたいところ。
もし予算が許すのであれば、ちょっとしたご褒美旅行や、記念日など特別な旅行で宿泊するのにも最適だと感じました。
プーケット旅行の際、ホテル選びの参考になれば幸いです。
古さが気にならなければ、こちらのホテルもオススメ!
以前に泊まったこちらも快適でした。
「ウィンダム シー パール リゾート プーケット (Wyndham Sea Pearl Resort Phuket)」
1泊3万円強!予算が許すのであれば、こちらは文句なくオススメ!
「ザ ナカ プーケット ヴィラ (The Naka Phuket Villa)」
プーケット空港に着いてからの移動手段はこちらにまとめました
交易で栄えた歴史ある街・プーケットタウンに行こう!
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