タイ南部のリゾート地・プーケットでは、古くからの交易や東西文化の融合が影響して、独自の食文化が発展しました。
日本人の間でも有名なグリーンカレーやレッドカレー、マッサマンなど「タイカレー系」の料理は、このタイ南部地方が発祥の地でもあるため、プーケット人からしてみれば朝から食べるほどオーソドックスなもの。
そこで、せっかくプーケットに来たのだから「本当の意味で「本場」の南部料理を食べてみたい!」と思いまして、プーケットタウン在住の現地人から情報収集をしてみることに。
数人から聞き込みをした結果、浮上したお店が「NCキッチン(クルアNC)」というローカル食堂。
今回の記事は・・
プーケットタウンで本場のタイ南部料理を食べてみたい!
ガイドブックに載っていない店でランチをしたい!
日本人にほとんど知られていない店に行ってみたい!
といった方にぴったりの内容になります。
実際に訪れてみた結果、私が今まで食べてきた南部料理の中でも上位に入るくらい美味しく、次の日もリピートしてしまうほどだったので、タイ料理好きの方にはおすすめできると思います。
スポンサーリンク
■目次
噂の「絶品」タイ南部料理店は、バスターミナルすぐそば
この日私たちは、プーケットタウンに滞在中。お昼すぎまでマッサージに行き、夕方はプーケットタウンの散策をしよう・・ということで、ホテルを出発!
そしてマッサージの施術中、嫁さんとの会話。
嫁「お昼ごはん何食べようか・・?」
私「せっかくだから、プーケットタウンで一番美味しい南部料理がいいな」
嫁「・・じゃ、地元の人に聞いてみる」
私「あいよ」
マッサージが気持ちよすぎて、この時は意識が半分ほど飛んでいたのですが、会計を済ませてから私がもたもたしている間に、きっちり聞き込み調査をしてくれたようでして・・。
ソンテウ(乗合バス)の運ちゃんと、銀行のユニフォームを着たおばちゃんが揃って「クルアNC(NCキッチン)に行ったらいいべさ」と言うもんで、その場でGoogleマップに入力してみると・・
マッサージ屋から徒歩10分もしないとの事!
バスターミナル1からすぐ近くですね。
ちなみに、この時行ったマッサージ・スパ店はこちら。
私も嫁さんも気に入っていて、プーケットに行った時は毎回リピートしているお気に入りの街スパです。
それでは、早速教えてもらった「NCキッチン」に行ってみましょう!
プーケットタウンの穴場食堂「NCキッチン」
プーケットタウンの東側を南北に走るMontri通りをしばらく歩き、パンガー通りをバスターミナルがある方に曲がりほんの数分。
左側にパン屋さんがあり、その建物の2階にNCキッチンはひっそりと佇んでいます。
この路地を奥まで行った右側には、すぐバスターミナル1があります。
なので、パトンからソンテウでアクセスするなら、一般的な終点「スリヤデッ・サークル」では下車せずに10B追加して「ボーコーソー1(バスターミナル1)」まで乗り通すと便利です。(乗車時に伝える必要があります。)
パトンからソンテウでアクセスする方は、こちらの記事が参考になります。>>パトンビーチからプーケットタウンまではソンテウで格安移動!気軽にローカル体験できるよ<<
さて、この建物の入り口がちょっと分かりにくいのですが、パン屋(お土産屋)を過ぎてすぐの所に「右」に入る通りがあります。
ローカル感溢れる「アジアの裏道」っぽい通りですが、ちゃんと店の入り口なので特に危険はありませんのでご安心を。
矢印の方に行くとすぐに階段があります。
2階に上がって行きましょう。
思ったよりもきちんとした雰囲気の店。
食堂と言うよりは、ローカルなレストランと言った方が良いでしょうか。
高級感こそありませんが、ローカル店にしては清潔な印象です。
クルアNCと書かれたタイ語の看板。クルアとは厨房のこと。なので英語で呼ぶならば「NCキッチン」になります。
タイ人に場所を聞くならば、タイ語で「クルア・エン・シー」と言った方が通じやすいので、頭に入れておくと良いでしょう。
スポンサーリンク
プーケットタウン 「NCキッチン」でのオーダー方法
この日訪れた時間は、ちょうどお昼どきから外れた午後3時少し前くらい。
なので、店内は空いていて、私たちの他に4組のお客さんが食事中でした。
地元向けのローカル店なので、メニューなどはありません。
カウンターに作り置きされた料理を指差し注文するスタイルになります。
タイ語表記しか無いため、ほとんどの方は読めないと思うので、勇気を出して何の料理か聞いてみましょう。
タイ語で「アニー・アライ・カ?」と言えば通じます。男性の場合は「カ」の部分を「カッp」と最後に口を閉じるように発音すれば、更にそれらしく聞こえます。
店員さんは英語の単語程度なら通じるようなので、「ポーク?」「ビーフ?」のように材料だけでも聞いてみると良いと思います。
またはスマホのGoogle翻訳で、カメラ翻訳を使うのもアリだと思います。
料理名プレートに書いてある数字が値段になります。
ちなみに、写真左上の「ゲーンソムプラー」は日本人はあまり好まない味なので注意!
その隣の白いスープ「トムカーガイ」は、ちょっと酸っぱいチキン煮込みココナッツスープ。口の中の辛さを和らげたり、二日酔いの時に良いと言われています。
こちらは、私も嫁さんも大好物の「ムー・パッ・ガピ・サトー」です。
レッドカレーのベースに、ガピという海老ダシを加えて、豚肉と南部特産のサトー豆を一緒に炒めたもの。サトー豆は噛むと苦く、全体の味を引き締めてくれます。
しっかりと辛いので、辛い物好きな方はおそらくハマること間違いなしの料理!白いごはんとよく合います。
こちらは「トム・ガティ」という料理。
海老のクリームシチューといった所でしょうか。私も初めて食べた料理なのですが、かなりオススメです!
今回訪れた時は、この他にも5種類くらいの料理が並んでいました。有名どころだと「マッサマンカレー」などがありました。
それでは、オーダーも終わったので席でゆっくり待ちましょう。
「NCキッチン」本気のタイ南部料理に舌鼓
5分ほど待つと、頼んだ料理が一気に運ばれてきました。
まずは、先ほど大絶賛した「ムー・パッ・ガピ・サトー」です。
ガピとは、エビを塩漬けにして発酵させたペースト状の調味料。これをレッドカレー(厳密には違いますが・・)をベースにした炒め物。
具材は豚とサトー豆です。
これがしっかりと辛いので、頭から汗が一気にブワッと吹き出します・・!
そしてドラゴンのブレス並みに口から火を噴くでしょう。おそらく日本人の方には辛すぎるのでは・・?それでも、味つけは実に素晴らしいのです!
白いご飯と一緒に食べましょう。
いきなりタイ南部料理の真髄キタ・・といった所でしょうか。
口の中から火が出てる・・そんな時はこちら「トムカーガイ」で舌を休憩させます。
「酸っぱさ」と「甘さ」が絶妙なバランスで、ココナッツの風味がまろやかさを出しています。具材はチキンと小さい玉ねぎなど。唐辛子も少し入っていますが、日本でいうピリ辛程度なのでおそらく大丈夫かと思います。
そして極めつけはこちら・・!
「トム・ガティ」
私も嫁さんも初めて食べた料理なのですが、一口食べた瞬間に顔つきが変わり、2人で奪い合うようにしてあっという間に食べきってしまったのです。
味は「海老のクリームシチュー」とか、「クリームスープ」といった所でしょうか。
タイ料理にしてはクセが少なく、ダシが効いているのも高評価!
全く辛くないですし、おそらく日本人好みの味かと思います。
1皿でそこそこの量があるので、2名なら「ご飯人数分」+「2品」、4名なら「ご飯人数分」+「4〜5品」くらいで、シェアして食べるのがちょうど良いかと思います。
お会計は?チップは必要?
自分でオーダーした料理の他に、水やジュースなど飲み物と氷を頼んだ場合は有料なので加算されます。
このお店では、お会計にサービス料などは含まれていません。
なのでチップはお気持ちで、お釣りの中から20B札とコイン程度を置いて帰るのが望ましいかと思います。
「NCキッチン」がオススメできる人
1.本場のタイ南部料理に興味あり!
この店は、日本人にほとんど知られていないローカル店です。ガイドブックにも載っていない店なので、地元のプーケット人が日常的に食べに来る、本当の意味での本場タイ南部料理になります。
なので、そういったローカル店に興味がある方はぜひチャレンジして欲しいと思います。
2.南部料理に興味があるけど、ローカル店だと衛生面がちょっと心配・・
写真で見てもらうと分かる通り、ローカル店とは言ってもやや格上の店になります。なので、清掃はしっかりされているので、その点では安心できるかと思います。
3.辛いものも、タイ料理も大好き!
タイ南部料理の専門店になるので、比較的辛い料理が多くなります。また観光客が訪れる店とは違い、揚げ物などの外国人向け料理はないため、タイ料理の香草的なにおいが苦手な方にはちょっと辛いかもしれません。
4.チャレンジ精神がある方
店にはメニューもありませんし、料理名のプレートはタイ語表記のみ。なので、英語やタイ語の単語でコミュニケーションを取ってみたり、知らない料理やよく分からない料理にチャレンジしてみる精神がある方にはオススメできます。
5.エアコンが無くてもOKな人
店にはエアコンがないので、暑い中でも食事ができる方にはオススメできます。(とは言っても、日陰になるので思ったよりは涼しい。)
観光向けの店ではないため、万人受けすることは無いと思います。それでも、タイ料理好きな方で、辛いのもOKな方なら、きっと気に入ってもらえるかと思います!
オススメの時間帯
午前中にオープンして、夕方には早めにクローズします。また、料理は作り置きなので、早い時間に行った方が種類も豊富で良いかと思います。
平日のお昼時はそれなりに混み合うそうなので、それよりちょっと前の午前11時頃や、午後1時過ぎが狙い目かと思います。
作りたてでは無いので料理は冷めていましたが、常温でも十分美味しかったです。
店舗情報
クルアNC ครัวเอ็น.ซี
住所 183/6 Phangnga Rd, Talat Yai, Mueang Phuket District, Phuket 83000
電話番号 076 224 668
日本から +66 76 224 668
営業時間 9:00〜16:00頃(15時頃には閉店準備に入ります。要確認)
年中無休(要確認)
まとめ
プーケットタウンで、地元プーケット人に親しまれているタイ南部料理店「NCキッチン(クルアNC)」。
聞き込みした情報通り「一番美味しい」という称号に恥じない絶品料理が揃っています。
作り置きが基本なので、朝一番に行かないと料理が冷めていますが、常温でも全く問題ないくらい美味しくいただけました。
プーケットタウンに訪れる予定の方は、お昼のレストラン選びの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
また、エアポートバスが発着するバスターミナル1からも徒歩2分と近いので、到着してすぐのランチや、移動前の食事にもぴったりです。
参考になれば幸いです。
プーケット空港のバスを利用する方はこちらをご覧ください。
プーケット名物の福建麺(ホッケンミー)専門店ならこの店がオススメ!
オールドタウン内のレトロカフェ・レストランならこちらがおすすめ!
プーケット・オールドタウンの魅力
コメントを残す