今回私たちは、年末から1週間かけて、東チベットを旅行して成都に戻ってきたのですが、残念なことに現地で「チベット料理」を食べる機会がありませんでした。
そもそもチベット人は家で自炊することが多く、現地にあった飲食店の多くは「四川料理店」。たまに見つけたチベット料理店は休みだったり・・。
そんな中、古い街並みを再現した「錦里」の散策を終え、大通りを歩いていると目に入った、チベット料理のことを示す「藏餐」と書かれた看板。
そのお店の前には、チベット仏教のシンボルとも言える「マニ車」が鎮座。
これは、チベット料理を食べる最後のチャンスだ!ということで、行ってきました「阿热藏餐」というレストラン。
雰囲気も良く、料理もなかなか美味しかったのでご紹介したいと思います。
スポンサーリンク
成都「阿热藏餐」はチベット人の街入り口にあるレストラン
まずは、レストラン「阿热藏餐」の場所・行き方をご説明します。
中国ではGoogleの対応エリア外になるので、Googleマップが長いこと更新されておらず、GPSも迷い気味になります。なので中国の無料地図アプリ「百度地図」のダウンロードをオススメします。
前回の記事でご紹介した「錦里」から、大通りを反対側に渡って徒歩5分ほどの距離にあります。
錦里の正面入り口付近に歩行者信号があるので、無理な横断はせず必ず信号を使ってください。
錦里を背にして、大通りを渡った後「右」方向に歩いていくとすぐに見つかると思います。
地下鉄でアクセスする場合は、3号線「高升桥」駅利用、徒歩10分程度となります。この付近には、成都最大級のチベット人街が広がっているので、興味がある人は町歩きも楽しめると思います。
それでは、実際にお店に行ってみた時の様子を写真付きでご紹介したいと思います。
モダンな外装に、チベットを彷彿とさせるデザインの入り口。
色使いはチベット伝統の「えんじ色」。
お店の前には、チベット仏教のシンボル「マニ車」。
ほんの数日前までそこにいたのに、この装飾を見ただけでもう懐かしくなってきました。
それでは中に入りましょう!
スポンサーリンク
バター茶もある成都の本格チベットレストラン「阿热藏餐」
店内はモダンチベットということで、日本にあるようなコンセプトレストランのように、コテコテの装飾ではありません。
こちらはカフェブース。
バター茶を飲みながら会話を楽しむチベット人、そして観光で訪れたであろう荷物の多い中国人の姿も。
この右奥に行くと、木のテーブルが並ぶ客席がありますが、この時はお客さんが多かったので撮影は遠慮しました。
広めにとってある大きなテーブルなので、ゆっくりと過ごすにも最適です。
メニューの一部を抜粋しました。
バター茶は小サイズのポットで28元(約500円)、大サイズで48元(800円)。
他にも、高級版や、甘いお茶など何種類かあります。
料理は、チベット名物である動物「ヤク」の肉、そしてヤクのバターやミルクを使ったものがメインになります。なので、味付けの好き嫌いは分かれるかと思います。
価格帯は、概ね1品40〜100元(約600円〜1700円)と、中国のレストランにしてはお高め。
それでは「阿热藏餐」の料理は、一体どんなものなのでしょうか。
スポンサーリンク
風味豊かなチベット料理に舌鼓
今回私たちが頼んだのは3品。
まずはこちら!
ヤク肉を油で揚げて、ねぎや唐辛子と一緒に炒めたもの。
料理が運ばれてきた時点で、テーブルが香ばしい匂いに包まれます。
それではいただきまーす!
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・んッ?使っているのはヤクバターかな?」
ネギの辛さと、ヤクバターの甘みとクリーミーさがぴったり合います。そしてヤク肉は臭みも無く、噛めば噛むほど旨味が出てきます。
おかずと言うよりは、ビールのつまみのような一品です。
ただし、この料理の肉は揚げているため結構硬いので、柔らかい肉が好きな人は別のものをオーダーした方が良いでしょう。
そして思ったよりも、しっかり辛い!
花椒も入っているので、アクセントに良い香り。
ナスのバター炒め。
こちらもヤクバターを使っているので、とてもクリーミーで香ばしいです。
ただ、結構油っこいので好き嫌いが分かれるかも・・。
そして、お待ちかねの「ヤク肉の包子」!
こちらは、ネパールなどのチベット文化圏では「モモ」という名前で食べられている蒸し餃子。中国の蒸し餃子は基本「豚ひき肉」を使用しますが、チベットでは当然「ヤク肉」を使います。
地域によっては「羊肉」を使うところもあるそうです。
付属の辛いタレをつけていただきます。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・おっ、肉汁が浸み出してきてジューシー!しっかりとヤクの味がする!」
ふっくらモチモチの皮の中には、たっぷりのヤク肉と、ほのかに香る香辛料が詰め込まれていて、日本人にも食べやすい味です!思ったよりも癖が無く、後味も良好。
つまみにもぴったり!
ただし、タレは相当辛いのでつけすぎには注意が必要です・・。
まとめ
ヤク肉を食べる文化で、独特の香辛料を使った味付け「チベット料理」。
バターを多く使うため、料理によっては油っこかったり、癖があったりするので万人受けする味ではないと思います。
しかし、このお店「阿热藏餐」は高級店ということもあり、丁寧な味付けがなされていて、思ったよりも食べやすいと感じました。
チベットまではさすがに遠くて行けないけど、料理や食文化には興味がある方、チベットを旅してきた帰りの方。もし成都に立ち寄るのであれば、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです。
成都もう1つの古い街並み「宽窄巷子」はこちら!
成都最大級の中国寺院「文殊院」はこちら!
成都新南門バスターミナル近くの四川料理レストランならここ!
気軽に行けるチベット「康定」までのVIPバス
「康定」ってどんな街?
コメントを残す