北タイ・チェンライ県にある、山あいの町「メーサロン」は、華人と少数民族が住む、標高約1000mにある天空の町です。
この町へは「交通アクセス」が良くないこともあり、どうしても海外旅にある程度慣れている中〜上級者向けのエリアになってしまいます。
メーサロンは、タイ北部の「避暑地」という位置づけでして、ホテルやお茶屋さんでゆっくりと過ごす人が多く、観光スポットがそこまで豊富な訳ではありません。
しかし、「天空の寺院」や「雲海のみれるスポット」「お茶屋さん」などの、見どころが分散しているので、公共交通機関だけだと回れません。とは言え、車をチャーターするとなると、途中で予定を変えたり、指示を出したりするのが難しい・・。
車の窓から見えて「あっ、ここ気になる!」とか「ここ見たい!」とか、旅行に行くとよくあるじゃないですか。
また、空港のある都市からメーサロンまで直行で移動できるバスはありません。途中で乗り換えが必要になりますし、車内にエアコンも付いていないのです。
私の場合は、ほとんどの場所に自分で運転して行くので、移動手段には全く困りません。そして寄り道もできて非常に便利です。
なので、快適に移動したい人、ちょこちょこ寄り道したい人、北タイを周遊したい人は、運転にある程度自信があれば「レンタカー」をおすすめします!
今回の記事では・・
バンコクからメーサロンまでのアクセス・行き方は?
チェンライ空港からレンタカーでメーサロンまで行く注意点は?
どのルートで行くのがおすすめ?
といった疑問に、なるべく分かりやすくお答えしたいと思います。
スポンサーリンク
メーサロンまでの交通手段
まず、メーサロンに行く方法は大きく分けて4パターンあります。
1.公共交通機関だけでメーサロンまで行く
2.公共交通機関で北タイまで行き、そこからレンタカーを借りてメーサロンまで行く
3.公共交通機関で北タイまで行き、そこでメーサロン周遊ツアーに申し込む
4.公共交通機関で北タイまで行き、そこで車をチャーターしてメーサロンまで行く
3番のツアーに関しては、チェンマイやチェンライあたりに行けば、ツアー会社やホテルなどで申し込めるので、私があえて説明する必要はないかと思います。
4番のチャーターは、行きたい場所を細かく指示しなくてはいけませんし、メーサロンで宿泊する場合は運転手の分も負担する必要があります。
また1番の公共交通機関だけで行く方法については、最新情報を調査中のため、後日機会があれば記事にしたいと思います。
なので今回は、2番の「公共交通機関+レンタカー」についてお話ししたいと思います。
ちなみに、バンコクから車だけでメーサロンに行くというのは、正直かなり疲れます。
しかし行けないこともないので、そういうのが好きな人(私みたいな変人)はチャレンジしてもいいかも・・。
レンタカーでメーサロンに行く
タイでレンタカーを借りるときの注意点はこちらの記事をお読みください。
メーサロンへの玄関口は「チェンライ」と「チェンマイ」2ヶ所となります。
バンコクからメーサロンに向かう場合、チェンライからの方が距離が近いため、チェンライの空港でレンタカーを借りてメーサロンに向かうのが一般的かと思います。
この場合、メーサロンでの旅を終えたら、チェンライの空港まで戻ってレンタカーを返却し、バンコクへ空路で戻ることになります。
しかし、すでにチェンマイなど他の北タイにある都市にいて、そこからメーサロンにアクセスする場合は、その後のスケジュールを考えてからレンタカーを借りる場所をチョイスする必要があります。
なぜなら、チェンマイで借りてしまったら、帰りにまたチェンマイまで戻ってこなければならず、距離がありますのでこれが結構苦痛になりますし、時間的にも大幅にロスすることになります。
今チェンマイなど他の都市にいて、メーサロンを出発後はすぐにバンコクに戻りたい場合、チェンマイからバスでチェンライまで行き、チェンライでレンタカーを借りるのをおすすめします。そうすることで、レンタカーをチェンライで返却後、チェンライの空港からバンコクに飛ぶことが可能になります。
タイのレンタカーは「乗り捨て」ができる会社や店もありますが、日本のようにきちんとシステム化されていないこともあり、別途交渉が必要になったりすることがあります。
また、乗り捨て成立後もスタッフ同士伝達ができていなくて、貸出店舗から「車が帰ってこない!」と電話が来たり、やっぱり貸出店に戻してくれと言われたり、何かとトラブルの元になりやすいです。
なので、基本は乗り捨てせずに「借りた店で返す」ことをおすすめします。
全て陸路で行きたい人は、チェンマイまではタイ国鉄の夜行列車を使ったり、チェンマイやチェンライまで夜行バスでアクセスしたり、色々アレンジが可能です。
ただし、タイはLCCの格安航空路線が発達しているため、LCCとバスや鉄道の運賃を比較したらそこまで大差はありません。ただ単に「安く済ませたいから陸路」という考えはあまりおすすめしません。
スポンサーリンク
チェンライからレンタカーでメーサロンまでの道のり
まずは地図を見ていただきましょう。
チェンライの空港から、メーサロンのメイン通りにあるセブンイレブン前までの距離は約60キロ前後。
先に注意点を2点お話しします!
レンタカーでメーサロンまで行く時の注意点
1.グーグルで最短ルートとして表示されるルートは信用しない!
途中で国道から外れて、細い道に右折するように表示されることが多いと思います。確かにこれが最短距離なのですが、ちょっとした罠が・・。
山岳民族の村の中を突っ切るルートなのです。
一旦止まると再発進できないくらいの急な上り坂が、嫌というほど連続します。そしてスマホの電波が途切れて、途中でナビが止まります・・。
おそらく不安でいっぱいになることでしょう。
このルートより10キロほど距離は増えますが、もっとマシな道があるので、今回はそちらを紹介します。
2.チェンライ到着は、遅くても午後3時!
逆算すると、バンコクを2時には出発(離陸)する必要があります。
なぜなら・・。
メーサロンに向かう道は、途中から街灯がありません。そして険しい登り下りが続く山道です。夜になると何も見えなくて、本当に危険です。
日没はだいたい夕方6時ごろなので、余裕を見て午後3時にはチェンライの空港に到着するのが良いでしょう。
では、本編「メーサロンまでの道のり」を写真付きで説明します。
空港を出たらまずは「国道1号線」を目指します。
右に行くと「メーサイ」方面、左に行くと「チェンライ市街地」方面になります。
このまま「メーサイ」方面に曲がり、そのまま「1号線」を約25キロほど走ります。
この1号線は片側2車線のバイパス的な道路で、舗装もよく走りやすいです。制限速度は90キロ。
最近設置されたオービス(スピード取締りカメラ)があるので、くれぐれも制限速度は守りましょう。
(タイの交通警察は、1キロオーバーでも罰金の請求をしてくることがあります。その場合、のちにレンタカー会社から処理手数料を加算して請求されます。)
107号線分岐点です。
まっすぐ行くと「メーサイ」、左に行くと「メーアイ・ファン」と書いてありますね。
ここで左に分岐します。
左折車線は別にあるので、直進が赤信号でも左折して大丈夫です。
ちなみに、ここで分岐せず、この先5キロくらいで左折するルートもありますが、おすすめしません!山道率がかなり増えるのと、舗装が荒れている区間が多いです。
この辺りの道路は一通り走ったので、よーく分かります。
なので、この記事で案内している道が一番ベスト(まし)だと思います。
左に曲がる車について行きましょう。
この先は片側1車線ずつの道路で、巡航速度はだいたい80キロ程度で走る車が多いです。路面の舗装状況は概ね良好です。ただしいきなり急カーブがあったり、土砂崩れの倒木があったりするので、前方には常に注意してください。
私は自家用車でバンコクから走ってきて、チェンライに到着したのが夕方6時近かったので、大失敗しました・・。
夕日が西に傾いてますね。
この1時間後は真っ暗闇・・。ガードレールも、路肩の反射板もありません。
さて、ここから約25キロほど進むと、こんな標識が見えてきます。
右折するとドイメーサロン。
グーグルで案内される「最短ルート」はもっと手前、1号線から分岐して約15キロほどのところで右折と案内されます。
それはさっき話したように「山岳民族の村」を突っ切るルートなのでおすすめしません。
この標識にある1130号線を走りましょう。
検問所があるので、これが目印です。
国境が近いという場所柄、密入国も多いので、このように至る所で検問をしています。
通過時は徐行して、窓を開けて走ります。
警官に何か聞かれたら、メーサロンと言いながらパスポートを見せれば「ああ、外国人か」と思い、そのまま通してくれます。
検問ではだいたい「どこに行くんだ?」と聞いてきます。
この検問所で右折です。
ここから3つめの山がドイメーサロンです。険しい登りくだりを繰り返しますので、気を引き締めて走りましょう。
舗装は比較的安定していて、交通量は少ないのですが、かなりの山道です。たまにすれ違う車がはみ出してくるので注意!
検問所から約10キロほどで、メーサロンの入り口を示す看板が。
その看板から約3キロほどで、メーサロンの町の西端に到着です。
町に唯一あるセブンイレブン。
この付近にゲストハウスやホテルがたくさんあります。
安いゲストハウスだと駐車場がないので注意が必要です。
ちなみに、中心地からちょっと離れたところに、比較的安く泊まれるリゾートみたいのがいくつか点在しています。レンタカーという足があるのなら、そういった宿を探しても良いでしょう。
タイでの運転についてはこちらの記事をお読みください。
スポンサーリンク
まとめ
メーサロンにレンタカーでアクセスするなら、日没までには到着しましょう!
また、グーグルのナビの最短経路は「けもの道」を案内されるので注意!
検問所のあるルートは比較的走りやすいけど、それでも険しい山道には変わりありません。気を引き締めて走りましょう。
大自然が魅力的なタイ北部。そして標高1000mの山の中にそびえる天空の村メーサロン。レンタカーをうまく活用できれば、見どころスポットにも思うままにアクセスできますね!
レンタルバイクを借りるより安全ですし、チャーターするよりも便利で、結果として安上がりになります。
メーサロンを訪れる際には、選択肢のうちの1つにしてみてはいかがでしょう。
メーサロンについての記事はこちら!
コメントを残す