タイ北部の山深くにある標高1000mの町「メーサロン」は、タイのお茶どころとしても有名です。
町の中心部には数多くのお茶販売店があり、それぞれ試飲しながら産地直売で購入することができます。
その中でも、町の西はずれにある「洪杞茶店」は私のお気に入りの茶店でして、メーサロンに行くたびに利用しているお店です。
今回の記事では、
その「洪杞茶店」ってどんなお店なの?
おすすめする理由は?
中心地からお店までのアクセスは?
茶葉の購入方法や価格帯は?
といったことについてお話ししたいと思います。
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2020.2.4アップデート
再訪したので、記事の追記と一部写真を貼り換えました。
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■目次
メーサロンの「洪杞茶店」ってどんなお店?
このお店は、去年メーサロンを訪れた時に泊まった宿のオーナーに紹介されて行ってきました。
メーサロンの中心地から西に3キロほど離れており、足がないとアクセスが難しい所にあります。詳しい場所やアクセスについては、記事の最後に掲載しましたので、そちらをご覧ください。
台湾系華人と交流のある、元中国国民党軍の子孫であるマスターが経営している、比較的大きなお店です。
店の裏山で、広大な茶畑プラントを運営しており、そこで摘み取った茶葉を台湾などに輸出しているそうです。
店舗で小売もしており、試飲も可能。
中心地から離れている分、見晴らしの良い高台にあるため、景色が良いのです。茶葉を買わない人でも、普通の喫茶店のようにポット単位でオーダー可能で、屋外の展望テラスでお茶を楽しむことができます。
それでは、お店に入店しましょう!
「洪杞茶店」で景色とともにお茶を楽しむ
店の前は広いので、車やバイクで来た人は空いている所に自由に駐車しましょう。
メーサロン市街地から来た人は、進行方向左側。山のふもとから1130号線をメーサロンに向かって来た人は右側にあります。
中華風の瓦屋根と、店の前に吊るされている赤い提灯。風情があっていいですね。
私は去年、紹介されて初めてこの店に来た時、一目みて気に入ってしまいました。
お店の裏には、屋外のテラス席がありまして・・・。
ここがもう最高なのです。
メーサロンの標高は高いので、昼間でも気温が25℃前後と涼しく、緑に囲まれているので空気が美味しい!
そして、目の前に広がる山と、茶畑の景色。
こんな景色を眺めながら、時間を忘れてゆっくりと美味しいお茶をいただく。
これぞメーサロンの過ごし方の王道なのでは・・?
と思い、私が訪れた時はいつもそうしています。
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熟練マスターが淹れるお茶
入店すると、マスターが一人カウンターに腰を下ろしてお茶を飲んでいます。(笑)または友人たちと談笑しています。
お店に「メニュー」など存在しません。
2020.2追記 「コーヒー」のメニューが新たに用意されました。
まずは「茶葉を買いに来たのか」「飲みに来たのか」を伝えましょう。
茶葉を買いに来た場合は、試飲させてくれます。
伝え方は、英語でもタイ語でも、中国語でもジェスチャーでも・・まあ伝われば何でもいいと思います。
そんな固いお店じゃないので、肩の力を抜いて行きましょう(笑)
ちなみに、熟練マスターなどというと「気難しい頑固オヤジ」で、何だかとっつきずらいイメージになってしまいますが、そんなことありません。タイ語が分かる人ならばとても気さくに会話してくれるマスターです。
基本は茶葉の販売がメインなのですが、ポット単位でオーダーして休憩所や喫茶店としても使えます。
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メーサロンの茶屋「洪杞茶店」1ポットのお値段は?
気になる料金ですが、お茶の種類や時期によって多少の差があります。
1ポットで小さい湯のみ10杯分くらいは飲めます。
今回私が飲んだお茶は、マスターお気に入りの鉄観音、そしてジャスミン。
2ポット分の料金は・・
「60B(約220円)!!」
絶景のテラスで楽しめるのに、こんなに安いのです。
他のお茶も、1ポットあたり30B〜200B程度までと色々あるので、種類や金額はマスターに聞いてみましょう。
通じなければ筆談で。
特に種類や好みに指定がなければ、その時マスターが飲んでいるお茶を、新しく淹れてくれます。
マスターにお茶を淹れてもらいましょう
オーダーしたら、外で飲むか、カウンターで飲むかを伝えます。外を指差して「アウトサイド」などと言えば通じます。
特に何も言わず、オーダー後にテラス席に移動すれば、淹れ終わったら持って来てくれます。
ただ、せっかくなので最初の1杯目はカウンターでいただきたいものです。
なぜなら・・・
熟練マスターの仕事っぷりを拝見できるから!
目の前で本格的にお茶を淹れてもらうことなんて、そうそうありませんから・・。
見事な手さばきです。
待つこと数分。
お茶のよい香りが漂って来ました。
「洪杞茶店」で、お茶を飲む前の儀式
美味しく淹れてもらったお茶が、カウンターに置かれます。
ここで、大抵の人は「ん・・・?」と思うでしょう。
小さい湯のみに蓋をするように置かれた、縦長の湯のみ。
なんだこりゃ・・?
ここで、お茶をいただく前の儀式をすることになります。
今から説明しますので、よーく読んでくださいね!
まず、上にかぶせてある縦長の湯のみをゆっくり上に引きます。
縦長の湯のみにお茶が入っていて、上に引くと、下の湯のみに流れるようになっています。
ドボっと音がして、お茶が下の湯のみに流れたらOKです。
縦長の湯のみを、自分の鼻に近づけます。いわゆるワインのテイスティングのようなものですかね。
するとどうでしょう。
慣れない人は「えっ、これがお茶の香り・・?」
って驚くかもしれません。
そう、マスターが淹れてくれるお茶は、どれも香り高いのです!
今回頼んだジャスミンは、まるで高級なルームフレグランスかと思うくらい・・。
まずは、香りを楽しむ!これがメーサロンのお茶屋スタイルです。(他のエリアではどうなっているか知りませんが・・)
あとは好きなように、自由に飲んでください(笑)
ポットごとテラスに持ち出しても大丈夫です。
これはドローンで、お店を上空から撮影した画像。
手前がテラス席ですので、目下には茶畑が広がってとても爽やかな気分になれます!
これら全てが「洪杞茶店」をおすすめする理由です。
「洪杞茶店」で茶葉を購入する
初めから購入目的で訪れる場合と、喫茶利用だったけど、実際飲んでみて気に入ったから購入するパターンがあるとおもいます。
購入目的の場合、無料で試飲させてくれます。初めにそう伝えて淹れてもらいましょう。
ちなみに、飲んでみて気に入ったから茶葉を買う場合、買った分のポット代は試飲扱いになり請求されません。
この時にいただいたジャスミン茶の香りと味が忘れられず、日本の家族へお土産を・・と思い、後日再訪しました。
とても香りが優しく、ツーンと来る独特のジャスミン臭がほとんど無いのが気に入りました。(茶葉が良いのか、マスターの腕が良いのかは、自分で淹れてみるまでは不明・・)
一袋480B(約1700円)。
この日は購入目的だと伝えたら、おすすめを4種類ほど試飲させてくれました。
試飲なのに、一回一回手抜きせずに淹れてくれるのは「さすが」です。
お茶を淹れるのが本当に好きなんだろうな・・マスター。というのがしっかり伝わって来ます。
今回は、ジャスミン2袋(480B X 2)と、高山茶(450B)を1袋購入。
1410Bの10Bはカットしてくれ、おまけで安いお茶を1袋つけてくれました。
マスターの腕前に敬意を表し、こちらから値段交渉はあえてしませんでした。(これは買う側の自由なので、交渉してみたい人はしてもいいと思います。パッケージに値段が貼ってあるので、観光地のように人を見て値段を変える店ではありません。)
メーサロンで販売しているお茶は、物によってだいたい1パック250B〜800B程度のものが多いので、妥当な金額だと思います。それぞれの店での取り扱い商品は異なります。
2020.2.4アップデート
友人と一緒に再訪して、高山茶とジャスミン茶を購入。やはりマスターが淹れるお茶はうまい!
「洪杞茶店」へ行く時の注意点
基本はマスターが一人でやっているので、たまに用事や商談で出かけている時などは閉まっています。
また、茶葉の輸出をメインでしているので、そちらが忙しい時なども閉めていることがあります。なので、確実にここでお茶したい時は、電話で確認した方が良いでしょう。
英語があまり通じないので、宿泊しているホテルのスタッフにタイ語か中国語で電話してもらうというのも手です。その際チップを渡すとしたら20B程度で問題ありません。
乾季に入ると、各地から観光客が押し寄せ、店内がかなり賑やかになる日も。
メーサロンの茶屋「洪杞茶店」への行き方・アクセス・場所
中心地にあるセブンイレブン前からは約3キロ離れており、足がないとアクセスできません。
山道で歩道がないので、散歩がてら徒歩で行くのはやめた方が良いと思います。
なので、初めからメーサロンまでレンタカーを借りてアクセスするか、メーサロンでレンタルバイクを借りてアクセスするか、セブン前からバイクタクシーを利用するかのどれかになります。
レンタルバイクは、宿泊しているホテルのフロントで借りるか、中心部にいくつかあるレンタル店で借りるかになります。金額は1日200〜300B。
もし公共交通機関でメーサロンまで来たなら、他の観光スポットへ行く足や、ちょっとした買い出しなどにも使えるので、コスパ的にもレンタルバイクが安くて便利です。(くれぐれも運転は慎重に!)
まとめ
本格的なお茶を気軽に楽しめる、メーサロンの茶屋「洪杞茶店」。
熟練マスターの手さばきも必見です!
テラス席は、目の前に広がる茶畑とマウンテンビューで、壮大な景色も一緒に楽しめます。
お茶どころ・メーサロンに行った際は、休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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店舗情報
「洪杞茶店」(Hong Che Tea Shop)
住所 ตำบล แม่สลองนอก อำเภอ แม่ฟ้าหลวง เชียงราย 57110
電話番号 085 528 9039
日本から +66 85 528 9039
営業時間
9:00〜16:00(不定・要確認)18時ごろまで開いている日も。お客さん次第です。
不定休・要確認
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