年末年始はまとまった休みが取れる人も多いので、非日常を求めて海外旅行に出かける機会も多いと思います。
普段はバンコクに住む私も同じで、毎年年末が近づくとタイ国内にある遠いエリアを旅してみたり、近隣諸国に出かけたりします。
この思い立ってからスケジュールを組むまでの時間が結構好きでして、飛行機を調べたり、宿泊先のホテルをチェックしたり、観光スポットや面白そうなスポットの情報を探したり・・・と「気がつけば3時間5時間経っている!」なんていうこともザラにあります。
そんな中、今年の年末年始の旅行は「中国四川省・成都」と「東チベット」を、14日間かけてゆっくり回ることに決定しました!
今回の記事では、中国四川省と東チベットを旅先に選んだ理由や、現地でやりたいことなどについてお話ししたいと思います。
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■目次
中国四川省と聞いて思い浮かぶのは何?
日本人の皆さんは「四川省」と聞いたら何が思い浮かびますか?
麻婆豆腐!
パンダ!
真っ赤な四川料理!
日本に住んでいる頃の私だったら、真っ先に思い浮かぶのはこれくらいでした。
おそらく皆さんも、言われてすぐに思いつくのはこんな感じなのでは・・?と思います。
しかし、この四川省が「チベットへの玄関口」だということは、旅慣れている人でないとあまり知られていないようです。実際に、私も知人に聞いて情報を得るまでは、そんなことは全然知りませんでした。
以前だいぶ前ですが、成都に行った時もそのことには気づかず・・。
「チベット」
このあたりに、今回の旅先に四川省を選んだ理由が隠されています。
それでは少しずつお話ししていきましょう!
中国四川省ってどこにあるの?
まず、広い国土を持つ中国のどこに四川省があるかを簡単に説明します。
すでに知っている人も多いかと思いますが、初めて読む人でも分かりやすくするために、簡単にまとめました。どうぞお付き合いください。
四川省は、中国内陸部のやや南西に位置していて、日本からのフライト時間は5〜6時間前後。結構離れていますね!
タイのバンコクからは3時間程度と比較的近い距離に位置します。
四川省のすぐ西側には、世界最大級とも言われる広大なチベット高原が広がり、標高3000m級の都市がいくつも存在します。そこからヒマラヤ山脈までは目と鼻の先!
これが「チベットへの玄関口」とも言われる理由です。
今回計画中の旅では、四川省の省都である「成都」に1泊。そしてバスに揺られ、東チベットの「康定(カンディン)」に3泊、「甘孜(カンゼ)」に4泊滞在、その後「成都」に戻り3泊する予定で進めています。
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年末年始の旅先に「中国」そして「四川省」「東チベット」を選んだ理由
先に結論からまとめていきます!
年末年始に行きたい旅先の、数多くある候補地の中から「中国」、そして「四川省」を選んだ理由についてです。
1.航空券が手頃な価格
まず私は、いつも通りスカイスキャナーを利用して、年末年始の航空券をチェックしていました。
その中でパッと目に付いたのが「バンコク〜中国昆明」のフライト。
昆明は中国雲南省の省都で、中国の中でも一番南端に位置します。バンコクからは片道3時間弱と比較的近いですね。
これがなんと往復15000円程度で出ていたのです!嫁さんと一緒なので2名往復で30000円くらい。しかもLCCではなくて中国東方航空利用。
そして私は「デルタ・アメックスゴールド」を持っているため、中国東方航空の上級会員特典が使えるのです。本人だけではなく、同伴者も空港ラウンジの招待があるそうなので、今回試すことができます。
全てはここから始まりました!
2.雲南省は2年前に行っているから違うところに
昆明は2年前に年末旅行で、嫁さんと一緒にすでに訪れていました。昆明から寝台列車で世界遺産である麗江の街へ。そしてバスで4時間かけて香格里拉(シャングリラ)へ。
この時に行ったシャングリラは、チベット文化の南端とも言われる街で、大きなチベット寺院と昔ながらの街並みが残されています。
この時に感じた「チベット文化」の街に、私も嫁さんもいつか機会があれば「また行きたい!」と思っていたところでした。
そんなわけで、ネットで様々な情報を拾っていくと、あることが判明しました!
「四川省成都はチベットの玄関口」
昆明から四川省成都までは寝台列車で約19時間、高速鉄道(新幹線)なら約6時間で到着できます。私は鉄道の旅も好きなので、それなら風情のある寝台列車に乗りたい!と思いました。
「そうだ、成都行こう」
3.四川省はチベット文化圏の中でも行きやすいエリア
チベットといえば「ラサ」の街が真っ先に思い浮かびました。しかしながら、外国人である私たちがチベット自治区にあるラサに入るには「入境許可証」が必要!
この許可証の取得がややこしいだけでなく、滞在時はツアーに申し込まなくてはいけないなどの制約が多く、費用もかさみます。
一方四川省にあるチベット、いわゆる東チベットエリアは、2018年時点の情報ですと許可証の取得は必要ありません。
日本人の場合15日間ならビザも許可もなしで、フラッと立ち寄れるエリアです。
私の場合、嫁さんがタイ人なので、中国に入国するには「観光ビザ」を取得する必要があります。
ビザ取得のためには、事前に「全ての」スケジュールと、予約・支払い済みの「ホテルバウチャー」が必要となります。
なので日本人同士で旅をするよりも少しだけ手間がかかります。
なので、四川省は一番身近にチベット文化を感じられるエリアなのでは・・?と思いました。
4.四川料理が好き!
さらに、私たち夫婦は「四川料理」が大好物なのです。
代表的な「麻婆豆腐」や「麻辣火鍋」など、舌がビリっとしびれる花椒をたっぷり使った料理。
また寒い夜にぴったりな料理「水煮肉片(シュイジューロウピエン)」など、有名どころは本場で片っぱしから食べてみたいのです。
こんな理由で、年末年始は「四川省」そして「東チベット」へ行こう!ということに決まりました。
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今回の中国・東チベット旅行でしたいこと!
1.本場の四川料理を食べ尽くす!
大好物の「麻婆豆腐」は、やはり本場で食べなくては気が済みません!バンコクにも本格四川料理店が増えていますが、私は「わがまま」なのでどうしても本場で食べたいのです。
他にも食べてみたい四川料理はたくさんあります。
というわけでこの際なので、限界まで食べ尽くしてみたいと思います!
結果はいずれ記事にてお伝えしますので、お楽しみに!
2.チベットの松茸鍋を食べる!
2年前にチベット文化圏の「香格里拉(シャングリラ)」へ行った時、名物の松茸鍋をいただきました。
調べてみると、この旅で訪れる予定の「康定(カンディン)」あたりは松茸の産地らしく、シャングリラ同様格安で食べられるとの噂・・。
シーズンかどうかは行ってみないとわかりませんが、12月でもあることはあるようです。
2019年1月追記:お目当てだった康定にあるレストラン「菌王府」が閉店?改装中?だったため、残念ながら今回は諦めました・・。
3.チベット寺院で初詣する
タルチョーが風にはためく聖地。
チベット寺院には、聖地という言葉がふさわしい趣があります。
これは2年前に行った「シャングリラ」のチベット寺院「大佛寺」ですが、巨大なマニ車があるのが特徴です。
黄金色とエンジ色の配色が綺麗で、エキゾチックな雰囲気を楽しめます。
このような荘厳にそびえ立つ寺院で初詣。
それだけでも、なんかいいことありそうじゃないですか(笑)
4.標高3000mにある温泉に入る!
東チベットの康定や甘孜はとんでもない高地にあります。標高2000〜3000m級にある街なので、例えると富士山の8〜9合目より高い場所にある街と言うことになりますよね。
調べてみると、こんなところに沸々と湧く温泉があるようなのです。
ちなみにチベットの12月といえば、夜中はマイナス20℃を下回る極寒の地。
過酷な環境で町歩きをした後は、あったかい温泉に浸かり、白い息を吐きながら宿に帰る・・。こんなことをしてみたいのです。(高山病が怖いですが・・)
5.亜青寺(アチェンガルゴンパ)に行く!
標高3900mの秘境にある天空の寺院・アチェンガルゴンパという絶景の町に行きたいのです。
甘孜の街からバスで3時間くらい峠道を登ったところにある、まさに秘境地です。
世界一周するバックパッカーの間では結構話題になっているようですが、一般的な旅行者にはあまり知られていないようです。
私は以前ネットで写真を見たことがあり、その美しい景色が目に焼き付いていて「いつか行きたい!」と考えていました。
しかし東チベットにあるもう一つの秘境「ラルンガルゴンパ」は、残念ながらだいぶ前に外国人立ち入り禁止になってしまったようで、もしかしたらこちらのアチェンガルゴンパもいずれ規制されてしまう可能性があるな・・と思いました。
そうなってからでは遅いですし、今後もし規制された場合、グレーな方法でそこへ入境するのは私の旅スタイルに反しますので「行けるうちに行かなくては!」と、今回の旅ルートを決める背中を押す材料になりました。
2019年10月追記
2019年4月より、とうとうアチェンガルゴンパも外国人が立入規制されてしまったようです。
旅行計画を立てている方は最新情報にご注意ください。
6.本場でパンダを見る!
ついに念願の「パンダ」を見ることができそうです!
四川省成都にはパンダを保護養育する施設があり、比較的簡単に行くことができるようです。
嫁さんに聞いてみると・・
「パンダ!?見たい見たい!」と嬉しそうな様子。
タイ語では「ミー・パンダー」と言います。「ミー」が「熊」という意味ですね。
そんな話をしていたら、嫁さんがなにやらマジックで描き始めました・・。
なんだこりゃ?
宇宙人・・?
おばけ・・?
真ん中の絵が一番まともですね(笑)
なんだか嬉しそうで何よりです・・。
東チベット旅行で起こり得る問題点と対策
1.ビザの問題
ここまではいいのですが、私の嫁さんがタイ国籍という点で若干不安でもあります。
タイ人が中国に入国するためには「観光ビザ」を取得しなくてはいけないのです。
日本人であれば、15日以内ならビザは不要で入国できますが、同行者が外国人だとそう簡単にもいきません。
以前雲南省を回った時、広州に行った時のビザはすんなり取得できましたが、全日程の旅程表と予約済みのホテルバウチャーを用意しなくてはなりません。また入国後の予定変更は基本的にできないようです。
しかも、全行程14日中の2泊はホテルではなくて寝台列車の車中泊!
ホテルもそうですが、まずは昆明から成都までの列車チケットを手配しなくてはなりません。
そこで C Trip (Trip.com) を駆使して、ひとまず予約リクエストを送りました!
あとはそれをプリントアウトして、バンコクにあるビザセンターへ申請に行く必要があります。
ーーー行ってきました!ビザセンター。
2.気候の問題
常夏のタイから極寒の東チベットへ行くのは、その温度差が激しいため体調管理という点で多少のリスクがあります。
30℃の街からー20℃の街へ行くわけですから、温度差はなんと50℃!
果たして耐えられるのでしょうか・・。
今回日本に一時帰国した際に、ドンキの免税を利用して、裏起毛の暖かいタイツやインナー、そして使い捨てカイロを大量に買い込みました!
日本のドンキホーテで免税ショッピングをする方法について(過去記事)
防寒着はかさばるので、昆明か成都の街へ到着後に調達しようと考えています。
現時点では、使い捨てカイロを航空機に持ち込むことは可能です。受託手荷物も同様問題ありませんでした。
今後規則が変わることも有りえますので、カイロを持ち込む際は、念のため搭乗前に確認することをお勧めします。
3.バスがきちんと運行するのかどうか・・
成都の街から康定、そして甘孜へはバスを利用します。
冬期も運行するとありましたが、もし途中で大雪など悪天候になってしまうと運休する可能性もあります。そうなるとスケジュールが大幅に崩れてしまうので心配です。
なので万が一に備えて、東チベット観光を終えたら成都で3泊、寝台列車で1泊の余裕を持たせてスケジュールを組みました。もしバスが運休しても、ここで取り返せるので大事には至らないよう配慮しています。
ーーーーー
今回は、年末年始に計画中の旅を「中国・東チベット」に決めた理由や、現地でやりたいことについてお話ししました。
これから嫁さんの中国ビザ取得をするので、タイ人が中国観光ビザを取るための情報。そして現地に行ってから、最新の交通手段やグルメ情報、街の散策情報などもたくさん発信する予定です!
東チベットや成都旅行に興味がある人がスケジュールを立てる参考。そして旅行に行きたいけど、休みが取れずなかなか機会がない人にも楽しんでいただけたら幸いです!
出発前の「荷物」についての記事はこちら!
出発はおなじみの中国東方航空で!
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