タイトルの通り、本日無事に「タイ人の嫁さん」と中国旅行に行くための観光ビザを申請してきました。
今年の年末年始は、中国四川省と東チベットで過ごす計画を立てていまして、数日前に列車のチケットが確定したので、なるべく早めにビザの申請をしたいと思っていました。
年末年始に中国・東チベットを旅行することを決めた理由についてはこちらをお読みください!
今回は、バンコクの中国ビザセンターで、タイ人が中国へ行くための観光ビザを申請してきた内容についてお話をしたいと思います。
スポンサーリンク
■目次
バンコクにおける中国ビザの申請場所・行き方・アクセス
まずは地図をご覧ください。
注意点として、中国ビザを取り扱う部署は大使館ではなく、この「Chinese Visa Application Service」というところでの対応となります。
ビザといえば大使館・領事館といった認識の人も多いと思いますので、間違えて時間をロスしないように気をつけてください!
(私は、2年前に初めて嫁さんの中国ビザを取りに行った時に間違えてしまい、2時間もロスしてしまった経験があります・・)
交通機関の最寄駅はMRT(地下鉄)の「ペチャブリー駅(タイ人はペッブリー駅と呼ぶ)」またはエアポートリンクの「マッカサン駅」となります。
駅からペチャブリー通りを西にまっすぐ進むと、大きなビル「TANAPOOM(タナプーム)」があり、この5階に入っています。
それぞれ駅から徒歩10分程度で到着可能です。
またはセンセーブ運河の水上バス「ナナ・チャード船着場」から徒歩5分程度。
バス路線もありますが、Googleマップを利用して調べてみてください。
タクシーやバス利用でのアクセスはあまりお勧めできない理由が「渋滞」!
目の前のペチャブリー通りは、バンコクでも有数の渋滞ポイント。特に午前7時から10時ごろまでと夕方は悲惨・・。
またペチャブリー通りに向かうラチャダー・アソークディンデーン通り、スクンビットも激しい渋滞なので、余計に時間がかかります。
このため「Chinese Visa Application Service」(以降中国ビザセンター)に行くには電車をおすすめします。
私は住んでいる「バンナー」から自分でバイクを運転して行きました!渋滞知らずでスイスイ快適です。(恐ろしいほど暑いけど・・)ビルの奥にバイク置き場(有料)があります。
中国ビザセンターの営業時間
申請は平日の朝9時から午後3時まで。
受取は平日の朝9時から午後3時30分ごろまで(午後4時と案内する人もいますが、実際には3時半までに中に入って手続きをする必要があります。)
タイの祝日、中国の祝日は休業です。
休業日については 中国ビザセンター公式サイト に詳しく掲載されています。
スポンサーリンク
中国観光ビザ申請料金
中国ビザセンター公式サイトより http://www.visaforchina.org/BKK_EN/index.shtml
タイ人が中国の観光ビザを申請する料金はシングル1500B、日本人が申請する場合は1600Bとなっています。
ダブルやマルチは現在取りづらくなっているようです。(取得ビザ全日程分をカバーする詳細スケジュールと、ホテル予約バウチャーがあれば取れるようなことを受付の人は言っていましたが、情勢によって条件がコロコロ変わるのが中国をはじめとするアジアの基本。きちんと事前に確認する方が良いです。)
ビザ申請に必要な書類
1.申請書
ビザを申請するのに必要な書類です。
事前に公式サイトからダウンロードして記入して持ち込んでもいいですし、当日受付でもらうこともできます。
書式が変わってもサイトの更新がされていない可能性もあるので、最新版を当日もらう方がいい気もします・・。
英語または中国語(簡体字)で記入。英語と中国語が混在するのはダメだと言われましたが、地名の英語のスペルが分からなかったので、混在したまま提出したら普通に受理されました。
2.旅行日程表
ビザを申請する期間の全日程をまとめたもの。
ツアーならツアーの旅程表。個人旅行なら各自でまとめたもの。必要事項が揃えば手書きでも良い。ただしきれいな楷書体で。
全て英語又は、全て中国語(簡体字)で記入!日本語の漢字は不可。
私は分かりやすくするために、全て中国語を調べて作りました。
ビザセンターで係員に確認した「必要事項」
1.日時
中国に入国する直前から、出国するまでを記載。(バンコクから向かう場合はバンコク出発時から、中国出国は次の行き先まで。)
2.中国出入国の交通手段
航空便なら航空会社名と便名、時刻を記載。陸路ならどこのイミグレーションから出入国するか、その交通手段(バスとか)を記載。
3.滞在の目的
観光やショッピングなど適当で良い。日本人なら基本不要。
4.宿泊地
ホテル名を記載。夜行列車やバスなど車中泊の場合はそれを記載する。
宿泊地を現地で決めたい時は、直接係員に相談してみてください。(タイ人の場合は必ずアゴダなどの予約確定書が必要。)
5.その他
中国各地の移動手段を記載する。列車なのかバスなのか航空便なのか。
以上が、タイ人が申請する場合の日程表必要事項、中国ビザセンター公式アナウンスです。
日本人が申請する場合はもっと適当なものでも大丈夫ですが、最低限入国時の日時と交通手段、その後どこに行くか、宿泊予定は必要です。日本人は、滞在の目的なんかは記入不要です。
現地で追跡してまで確認することはおそらく無いと思うので、その辺りは自己責任で・・・。例えばですよ、もしホテルの予約表が必要と言われたならば、アゴダなどで「予約数日前まではキャンセル料不要」のホテルとかいっぱいありますし・・。
あくまでも例えばの話・・・。
旅行中に予定が変わることなんていっぱいありますからね。
それでも私は、言われた通りの内容の書類を揃えて、きっちりと正規の方法で申請しました!
3.予約済みのバウチャー一式
2.の日程表を証明するための、予約済みバウチャーです。
申請者の名前で予約してある必要があります。
今回の旅行は、航空券は「エクスペディア」、ホテルは「アゴダ」と「Trip.com」、列車は「Trip.com」で予約しました。なので、それぞれの全予約済みの控えをプリントして提出しました。
うち2泊は夜行列車利用なので、その分の乗車券引換証バウチャーも必要になります。
英語または中国語と言われましたが、日本語のものしかなかったため、英訳を手書きで記載しました。本来はダメみたいですが、提出したら普通に受理されました。
4.証明写真2枚
これが結構厳しいです!中国人民の証明写真と同じ基準のものが必要です。
髪は全てアップにする。
前髪がおでこにかかってはいけない。
髪が耳にかかってはいけない。
黒いブレザーを羽織る。
笑顔はダメ。(口は横一直線が基準)
メガネに色が入っていたらダメ。(パソコン用は薄い青に見えるからダメ)
眉毛が無いとダメ。
写真屋さんで聞くと、特に東南アジアの女性に厳しいようです。
こんなことで却下されたら面倒なので、ビル内にある公式の写真屋さんで当日撮影したほうが良いです。(150B・・高い!)詳しくは後ほど。
5.パスポートのコピー
顔写真ページのコピーが1枚必要になります。白黒で大丈夫です。
ビザセンター内でコピーできます。1枚3B。
6.パスポートの原本
ビザ発給までは預けることになるので、コピーは余分に取っておきましょう。
自分保管用のコピーは、顔写真ページと、タイ入国スタンプのあるページです。2枚くらいは多めに持っていた方が良いです。
ややこしいのはスケジュール表と証明写真。タイ人の申請に対しては以前よりも厳しくなりました。これはおそらく、ニュースにもなっていましたが、タイの空港の入国審査官が中国人観光客にいじわるしたからな気がします(笑)
日本人が申請するなら、もう少しアバウトな日程表でも大丈夫らしいですが、ここは自己責任でお願いします。
写真については上に書いたものが基準なので、ここは規定通りの写真を当日撮影してもらうほうがいいと思います。
・・というわけで、ビザ申請をするにはまず、ホテル等の「予約」が必要ということになります。
私が今回の申請で、特に日程表に気を使った2つの理由
今回の日程表を作成する時に、私はあえて滞在目的などを詳しく記載しました。
訪れる予定のレストラン名や、食べる予定のもの、行きたい温泉名までわざわざ書いたのにはちゃんと理由があります。
1.健全な観光客をアピールするため
今回予定している「東チベット」と言うエリアは、以前は中国ではなかった場所です。
何が行われたかはここでは言及しませんが、つまり・・・。
中国政府としては、外国人にはあまり積極的に訪れて欲しくない場所になります。
最近でも、色達のラルンガルゴンパは外国人の立ち入りが規制されたままですし、チベット人による抗議デモが度々発生しているエリアになります。
日本人ならビザなしで入国できるため、このエリアにも自由に行くことができますが、タイ人はビザを取得しなくてはいけません。
もし滞在目的が不明確だったら、発給拒否される可能性が上がってしまうと考えました。
なので「私たちは単なる観光客ですよ〜政治目的は一切ありませんよ〜」というのをアピールしたかったのです。
わざわざ「陳麻婆豆腐店」や「麻辣火鍋」「松茸鍋」「二道橋温泉」「成都パンダ動物園」など、訪れる予定の場所を明確に書いたのはこんな理由です。
2.就労目的ではないことをアピールするため
タイ人をはじめ、カンボジアやベトナムなど東南アジア人は、海外に「出稼ぎ」をしたい人が多くいます。
タイ人の場合、たとえ観光ビザでも日本人のように簡単にはいきません。なぜなら入国後に行方をくらます人が多いからです。
なので、発給拒否される可能性を減らすため、抜かりなくきっちりと予約済みのバウチャーを揃え、これでもかっ!ていうくらいの日程表を添付しました。
日本人である旦那が同行するというのも、ある意味保証になるというのもあります。
これが一般企業に勤務しているタイ人なら、就労で疑われることはあまりないのですが、私の嫁さんは専業主婦なので前回いろいろ聞かれて苦戦しました。
今回は訪れる予定の場所が場所だけに、日程表の提出はかなり気を使いました・・・!
(もし発給拒否されてしまうと、チベットエリアで予約支払い済みのホテル代7泊分が無駄になってしまう!)
さて、それでは実際の申請の流れを追っていきましょう!
バンコクで中国ビザの申請をする
ビザセンターのある建物は、ペチャブリー通りに面しているかなり大きなビルの5階に入っています。
また証明写真屋さんは2階にありますので、まずは写真を調達してから5階に行くのが効率的です。
エントランスから入り、まずは右側のエレベーターに進みましょう。
向かって右が低層階用のエレベーターになっています。
お昼時など混んでいる時は、奥にある業者用エレベーターも使えます。
この「LOW ZONE」が低層階のエレベーターです。
2階に向かいましょう。
廊下はそれほど広くないのと、ロの時になっているので、どっちから行っても写真屋さんに着きます。
写真屋さんと言うよりは、ミニマートですね。
入り口にも書いてあります。
写真は150B。プリンターで書類の印刷も可能です。
衣装(黒の上着)は貸してくれます。
また髪をアップにするためのピンも借りられますが、その辺りは衛生的にも自分で用意してきた方がいいと思います。
指定された撮影条件はお店のおばちゃんが熟知しているので、髪型などダメなパターンは撮影時に指摘して直してくれます。
パスポートのコピーは、ビザセンター内で3Bでコピーしてもらえるので、ここまで終わったら5階に上がりましょう。
ビザセンター内は撮影厳禁。
なので、写真の掲載はここまでです!
正面のガラスドアは出口専用なので、右に進み、小さなドアから入場します。入り口で簡単な荷物検査があります。刃物と飲食物は持ち込み禁止です。
また、帽子、サングラスは外してから入場しましょう。
中に入ったら、中央にあるカウンターで申請用紙をもらいます。
記載台があるので、そこで例を見ながら記入。日本の中国大使館の用紙と共通なので、日本語の記入例をネット検索してもいいですね。ただしバンコクの場合、記入は英語か中国語になります。
終わったら写真を貼り付け、さっきの中央カウンター右側の列に並び、書類をチェックしてもらいます。
ここで記入漏れや提出書類漏れがなく合格すると、整理券をもらうことができます。
あとは自分の番号が呼ばれるまで席に座って待ちます。
この日の待ち時間は約40分。
20人待ちくらいでした。
午後3時までに整理券さえもらっていれば、受付時間を過ぎても対応してくれます。
番号が呼ばれたら、表示された番号の窓口へ行き、書類一式を渡します。
一通りチェックして、日程等で何か不明確な部分があれば、ここで質問されるので、英語で答えられるように準備しておきましょう。
この時点で問題がなければ受理されますが、この後審査があるので確実にビザが発給されるとは限りません。私の今回のように、目的地などに怪しい要素が含まれていると、発給拒否になる可能性があります。
まあ、日本人ならほとんど問題ないとは思いますが・・・。
全て終わると、このような控えをもらえます。3営業日後に発給されるようです。
無くさないように保管しましょう。
ビザ待ちの間に検問などで、タイの警察官にパスポートの提示を求められた時は、まずコピーを見せて対応します。
「原本はどうした?」と聞かれることもあるので、この受領書を代わりに提示して事情を話しましょう。
2018.12.14追記
本日、無事に中国観光ビザが発給されました!
チベット方面なので少し際どいエリアなため心配でしたが、問題なかったようです。
まとめ
日本人が申請する場合は、書類さえ揃えられれば、申請するのに特に難しいことはありません。書類自体も日本で用意しなくてはいけないものはありません。
カオサンあたりに行けば、日程表の作成も含めてまとめてやってくれる代理店もあるようなので、そこに頼むのもいいかもしれません。待ち時間や移動時間を考えたらありだと思います。
代理店の手数料がいくらなのか確認してみてくださいね。
タイ人の分を申請する場合は、その人の「職業」と「学歴」、そして「スケジュール」がネックになります。
例えば、学歴が低い人や、無職や主婦・自営業の人が、上海や広州、深センなどの大都市に1ヶ月とか長期の日程だと就労目的を疑われます。特に女性。実際そういう人が多いようです。
(前回雲南省10日間の日程で申請した時は、私(旦那)も全日程同行するのかと聞かれ、私のパスポートのコピーも求められました。また入国時にイミグレでいろいろ質問されます。)
今回の記事では、タイ人の奥さんや彼女と一緒に中国へ行く人向けの内容ですが、日本人の申請もほぼ同じ(むしろ簡単)なので、参考にしてもらえたら幸いです。
(情報は2018年12月のものです。情勢により変更されることも考えられますので、くれぐれも各自で最終確認してください。)
(担当係員によって必要書類などの裁量が違います。最初に書類チェックする人が一番厳しくて、規定通りの対応です。申請窓口ではそうでもありませんでした。これはあくまでも実際に申請してみた私個人の感想です。)
コメントを残す