海外では治安の良くないエリアもあり、日本と比較するとスリやひったくり、置き引きに逢う確率がグッと上がります。
私が住むタイは、東南アジアの中でも比較的治安は良好なほうですが、宿泊先のホテルで客室清掃時に、カバンの中身を抜かれた!といった、いわゆる盗難の話はたまに聞きます。
そこで、私がタイに滞在する初期から愛用している、おすすめの防犯グッズを紹介します!
今回の記事では
タイを始め海外で起こりうる盗難事件のパターンを教えて!
盗難を防ぐにはどうするのが効果的?
「あじあ人」おすすめの防犯グッズを教えて!
といった内容についてお話ししたいと思います。
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盗難被害は身近に潜んでいます
私は、これから紹介する防犯グッズをいつも使用しているので、タイに住み始めた2012年からの約6年間で1度もあったことのない盗難被害。
しかし、一緒に行動した友人は何人かやられてしまった人ががいまして・・。
そのうち2件は、ホテルの客室内での盗難。
1件は、長距離列車内での盗難。
1件は置き引き。
1件はひったくり。
幸いにも、けがなど人的被害ははなかったものの、愛用しているものを盗られてしまったらせっかくの旅が台無しですよね。
私は、これら友人が遭ってしまった盗難被害は、これから紹介するグッズを使っていれば防げたものと考えます。ここから先は、その盗難のメカニズム、そして被害を防ぐ方法、おすすめグッズを紹介していきます。
防げる被害と、諦めるしかない被害
盗難には大きく分けて2種類あると考えます。
1つはプロによる「計画的犯行」
もう1つは素人による「ちょっとした出来心による犯行」
今までいろいろな人の話を聞いていて、またタイのテレビニュースを見て思ったこと。
「出来心で犯行に及ぶケースが多いな」
このうちプロによる「計画的なもの」については、反撃すると人的被害が及ぶ可能性もあります。そして工具なども準備して及ぶことになるため、ある程度の予防は出来ても、万が一遭ってしまったら諦めるしかないと思います。
しかし「出来心でやってしまうもの」については、こちらの準備次第でいくらでも防げると思うのです。
それでは、タイで実際に起こった盗難の実例をご紹介していきます。
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タイを始め海外で起こりうる盗難被害のケースと予防法
1.ホテルの部屋での盗難
みなさん、海外旅行中にはホテルの客室に荷物を置いて観光にでかけますよね?
そして外出中には従業員が入室し、清掃を行うことになります。
大多数の盗難はこの時に発生するのです。
タイの場合、清掃だけ考えて汗水流し働く真面目な人がほとんどですが、中には手癖の悪い人も混じっているのが実情になります。これはどこの国でも同じことが言えますよね?
大きく分けて2パターンあり、1つ目は小さなもの、例えば「予備のUSB充電器」「衣類」「新品の靴下」「カメラの予備バッテリー」などの小物類や、小銭や紙幣(日本円)などを1点だけ持ち去るようなパターンです。
つまり、盗まれた本人が気づかないことが多く、本人としては「あれー?どっかで失くしたのかな?」「さっき落としたかな?」程度にしか思わないのです。
犯人の心境は「どうせこれくらいならバレないだろう」とたかをくくっています。
もう一つは「金目のもの」を見つけた時。つまり「時計」「封筒の現金」「宝石」「カメラ」など高価なものを見つけてしまった時。
これは「バレる前に高飛び」するつもりで犯行に及ぶパターンです。
ホテル清掃員の給料は、タイの場合だと月に3万円前後の人が多く、何かいいものを見つけてしまった時は「出来心」が生まれてしまうことがあります。ということは、彼らは犯罪に関しては素人なのです。
予防法としては「常に整頓する」「カバンを施錠する」などが有効です。
また「開けたらすぐに分かる」ようにしておくのが一番良いです。
大ごとになったり、すぐにバレるのを恐れているため、カバンのロックを壊してまで持っていくという可能性はかなり低いです。
逆にホテルの金庫(セーフティーボックス)はマスターキーで開けることができるので、完全ではありません。
2.長距離列車内での盗難
寝台列車などで寝ている間にカバンを開けられて、中身を盗まれる、または途中停車駅でカバンごと持ち去られるようなパターンです。
一般の乗客が犯行に及ぶことはほとんどありませんが、中には盗む目的で乗車する人も存在します。
予防法としては、カバンを開けられないようにロックするか、カバンごと支柱にロックすれば防げます。
長距離列車内では常に人目があるため、長時間同じメンバーで乗車するため、また警備の警察官が同乗しているため、犯人は目立つような盗み方はしません。例えばロックを切断するなど、ワイヤカッターなどの工具・ハサミなどの道具を使うことはほとんどないと思って良いでしょう。
つまり、犯人と乗り合わせてしまったとしたら、彼らは施錠していないカバンを狙っています。特に地元の人より外国人の方が狙われやすいです。
怪しまれず、自然な流れで一瞬で持ち去りたいので、一手間かかるようなカバンは面倒なので、基本的には手をつけません。
(逆にバンコクのBTSでは、最近ベトナム人によるスリが多発しています!混雑のどさくさに紛れて、短時間のうちにナイフでカバンを切って、財布を抜き取ります。要注意!)
3.カメラなどをひったくられる
このうち「バイク」を利用したひったくりは危険なので、遭ってしまったらキッパリと諦めて、携行物損害保険を請求する方向に頭を切り替えましょう。
でも大多数は防げるのがこの「ひったくり」事件。
ちょっと前までは、撮影に夢中になっている観光客から、パッと奪って走って逃げるのが常套手段でした。
当時(2014年頃まで)、タイではスマホがほとんど普及しておらず、中古のiPhoneは高値で買い取ってもらえました。なので、iPhoneで撮影に夢中になっている人、通話に夢中になっている人からひったくるが流行った時期がありました。
今ではタイ全国でスマホが普及しきった感があるため、iPhoneを狙ったひったくりはほとんど聞きません。(カフェやレストランのテーブルなど、その辺に置きっぱにしたら盗られますよ!)
しかし、つい最近では「ミラーレス一眼」のひったくり、置き引きが何件か発生した模様です。
小さくて持ち去りやすく、高値で売れるからでしょうか。
予防法としては、ストラップをしっかり使う、ストラップをバックパックのベルトに固定する、などが有効です。
理由は、ひったくる前にストラップが固定されているのが見えたら、より成功率が高そうな他の人のカメラを狙うからです。徒歩でのひったくりは犯人もリスクが高いので、被害者にキャーキャー騒がれた上に、収穫物もないようなリスクは踏みません。
また、基本的なこととして、治安が悪いとされるエリアや、人通りのない路地などで「見せびらかすように」カメラをぶら下げて歩くのは当然やめたほうがいいです。
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「あじあ人」おすすめの防犯グッズ
海外で起こり得る「盗難」被害のうち、ちょっとした「出来心」から発生するものを防ぐために有効な防犯グッズをご紹介します。
私がずっと愛用していて、今回の一時帰国で追加で買い足ししてきたものです。
おすすめポイントは、全部100均で揃う!安い!手軽!
1.小型ダイヤルロック
上で述べたように、ちょっとした素人が出来心で盗む側の心境としては「手軽に」「バレずに」「自然に」というのが念頭にあります。そこから逆算すると、盗むために一手間かけさせてやれば、狙われる確率はグッと減ります。
もちろん工具を持ち歩いているプロにかかれば1秒で壊されてしまいますので、プロに出会ってしまった時は諦めましょう(笑)
3桁のダイヤル式なので、同じものを複数持っていても「どれが鍵だっけ〜」なんてことにはならず、使いやすいのです。
あくまでも「ロックしているアピール」のためなので、じっくり時間をかけたら開けられてしまいますが、これだけでも十分効果を発揮できます。
まずはワイヤー式のロック。
ワイヤー式の方は、カバンの持ち手を支柱などにロックすることによって、持ち去り防止になります。列車やバスでの移動中、また大人数が出入りするゲストハウスやドミトリーなどで効果を発揮します。
カバンの持ち手を切ったらすぐにバレますし、壊すには大きめのニッパーが必要です。つまり「計画的な犯行」以外は全て防げるのです。
こちらはパイプ式のロック。
かなり小さいので、カバンのファスナー同士をロックするのに使います。
ホテル客室内や、駅やバスターミナルのクロークで預ける時などに効果を発揮します。開けることができないので、カバンの中身を抜かれることを防げます。
寝台列車で、荷物を置いたままトイレや食堂車に行く時、バスに荷物を置いたまま休憩所で降りる時は、ワイヤー式で支柱に固定して、パイプ式でファスナーをロックします。
これだけでも「盗みにくさ」をアピールできるのです。
今まで6個のロックを使っていましたが、今回中国に行くので、嫁さんの分を追加で4個買い足しました。
2.ジョイントホルダー
ひったくり防止に役立ちます。古いのは塗装がハゲたため、最近買い直しました。
腰のベルトにカメラバッグを固定したり、バックパックとカメラのストラップを「目立つように」固定したりすることで、盗みにくさをアピールできます。
普段はバックパックのベルトに引っ掛けています。黒に赤なので目立ちます!
カメラを首からぶら下げたまま散策する時などは、こうしてカメラのストラップを絡めておけば、何もしないよりは多少の防犯対策になります。
また、以前はダミーの財布を用意して、このジョイントとチェーンでつないだりしていました。
ダミー財布には空っぽではなく3千円分くらいの現金を入れておき、万一強盗にあった時はそれを差し出すという算段です。
ジョイントでつなぐことによって、ダミーだと悟られないように「大事にしているアピール」をするのが狙いです。
そして、このジョイントは、カメラを使う人にとってもう1つの大きな意味があります。
撮影中に、首ににかけたストラップが邪魔で、首から外して撮ることがあると思います。
そんな時に、うっかり手が滑ったらどうしますか?(観光地では人が多いのでよくあります)
ジョイントでカメラとバックパックをつないでおけば「墜落よけ」になるのです。(私は以前うっかり手を滑らせて、大事なカメラを1ヶ月も入院させた経験があります・・。)
あとは、両手がふさがっている時にコンビニ袋を引っ掛けたり、折り畳み傘をぶら下げたりと何かと便利なのです。
3.自転車ロック
少し太めのワイヤーロックです。
先日紛失してしまった(ロックを外したあと、うっかり支柱につけたまま帰っちゃった)ため、写真がありません・・・。今から新しいやつ買いに行こうかな!
これは、スーツケースなど大きめのカバンの持ち手と、支柱をロックします。
列車内やホテル内はもちろん、荷物を置いてちょっとトイレに行く隙や、チケットを買いに行く数分間などに持ち去られないようにするために有効です。
スーツケースにはキャスターが付いているので、バスや列車で勝手に転がらないようにするのにも便利です。
タイでのトラブル事例はこちらの記事にもまとめてあります。
まとめ
今回は、タイを始め、海外の旅先で実際に起こり得る盗難のメカニズム、予防法。そして旅に便利な防犯グッズのうち、私が実際に愛用しているものをご紹介しました。
これらのグッズは簡易的なもののため、プロの窃盗団の手にかかったら一瞬で破られてしまいます。しかし、ちょっとした出来心から発生する「素人犯罪」ならほとんどを防ぐことができるスグレモノ。
素人の犯行は「防犯対策をしている荷物」はあまり狙いません。無防備なものを優先的に狙う傾向があるため、たったこれだけでも十分効果があると考えます。
実際に、私はこの7〜8年間でかなりいろいろな所に行きましたが、上に挙げたような被害には1度も遭っていません。
そして、対策をしなかったためにやられてしまった友人は、全員「油断した〜!」と言っていました。
ちょっとした心がけと、格安でできる盗難対策。次回の海外旅行の際に持って行ってはいかがですか?
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