タイ国鉄、鉄道旅行で思い出す懐かしい「昭和」の匂い。

タイ国鉄アユタヤ駅

こんにちは!Asia-Jin(あじあ人)です。

皆さん、タイを旅行する際にチェンマイなどの地方都市を訪れるとしたら、移動手段について考えると思います。ガイドブックなどを見ると、タイは国内線のLCC航空券が安い!とか、長距離バスの本数が多くて便利!などと紹介されています。また、タイでは鉄道という交通手段があまり発達していないため、時間がかかる、本数が少ないなどネガティブなイメージで紹介されていることが多いように思います。

では、タイで鉄道旅行はしないほうがいいのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません!

鉄道旅行ならではのメリットや楽しみ方がありますので、今回はそれを紹介していきたいと思います。

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タイの鉄道旅行

タイ国鉄の路線

タイには、バンコクを拠点とする長距離の鉄道路線が敷かれていて、北部チェンマイまで1路線、東北部はラオス国境のノンカイまでと、ウボンラチャタニまでの2路線、東部は工業都市ラヨーンまでと、カンボジア国境のアランヤプラテートまでの2路線、西部は鉄橋で有名なカンチャナブリー、ナムトックまで、そして南部はマレーシア国境のハジャイ、スンガイコロックまでと、各支線が数本と総延長は約4000キロにも及びます。

線路市場で有名なメークローン線もタイ国鉄の路線ですね。

では、まず列車の種別から説明していきましょう!

列車の種別

現在は、停車駅の少ない順に「SPECIAL EXPRESS(特急)」「EXPRESS(急行)」「RAPID(快速)」「ORDINARY(普通)」の4種類に分類されています。「普通」以外の列車は、バンコクから遠く離れた地方都市まで直通で運行していて、その所要時間は数時間から数十時間に及びます。

発車を待つタイ国鉄の寝台特急列車

車両の等級

列車にはそれぞれ等級の違う車両が連結されていて、予約時に好きなタイプの等級を選択することができます。料金の高い順に説明していきます。

1等寝台車

長距離列車の「特急」「急行」に連結される等級で、2名個室の寝台車となります。車両の設備はタイ国鉄の中で一番良く、車両内にエアコンはもちろん、車端部にはトイレ、シャワー室完備。また各個室内に電源や洗面台が設置されています。追加料金を支払うことにより、1名利用も可能となります。すべての列車に連結されているわけではありません。完全禁煙です。セキュリティーの警官が同乗します。

2等エアコン寝台車

長距離列車の「特急」「急行」、そして「快速」の一部に連結される等級で、一番利用者が多いです。上下2段式になっていて、それぞれの空間はカーテンで仕切られます。上段には窓がなく、下段よりも少し狭いので、上段の方が少し安い料金に設定されています。電源は古い車両の場合、1車両に2か所だけ設置されています。トイレ、洗面台は各車両に設置されています。車内禁煙ですが、トイレの窓が開く車両の場合、トイレ内での喫煙は黙認されています。セキュリティーの警官または警備員が各車両に同乗します。

タイ国鉄の寝台特急車内

2等エアコンなし寝台車

長距離列車の「急行」「快速」の一部に連結されている等級です。エアコン寝台車より安い料金で利用できます。窓は開閉可能で、就寝時は防犯用のシャッターを下ろします。車両は古く窓は開けっ放しのため、砂埃や機関車の煤煙で、到着時には体じゅうベトベトになり、顔は煤で黒く汚れます。セキュリティーの警官は同乗しませんし、走行中ドアも施錠しません。トイレ、洗面所は車端部に設置されています。後方に連結されている場合、前方車両のトイレの排水が飛沫になって窓から飛んできますので注意。車内禁煙ですが、ドアのあるデッキ、トイレ内での喫煙は黙認されています。

駅を通過するタイ国鉄の寝台急行

2等エアコン座席車

長距離列車の「特急」「急行」に連結されている等級ですが、一部の列車に限られあまり多くありません。気動車(ディーゼル車両)で運行される「特急」「急行」によく連結されています。座席は一般的なバスと同じような2人がけの2列配置です。座席は結構深くリクライニング可能です。トイレが各車両に設置されています。電源はありません。

2等エアコンなし座席車

長距離列車の「急行」「快速」に連結されています。座席は一般的なバスと同じような2人がけの2列配置です。座席はリクライニング可能です。窓は開閉可能で、夜間は防犯用のシャッターを下ろします。トイレが各車両に設置されています。エアコンなし寝台と同様、砂埃や機関車の煤煙には悩まされますが、地元の方たちと触れ合うには良いと思います。

3等車

長距離列車の「急行」の一部、「快速」「普通」に連結されています。エアコンつきの3等車は存在しません。座席は基本的に自由席になりますので早い者勝ちです。機関車牽引の客車の場合、4人がけボックスシートがずらっと並んでいます。気動車(ディーゼル車)の場合、日本のJRの古い近郊型車両のような配置で、ボックス席とロングシートが組み合わされています。トイレは各車両に設置されています。「普通」の一部はトイレなしの車両もあります。地元の方たちと触れ合うには一番楽しい車両です。

発車を待つタイ国鉄の快速列車 カーブで見える長大編成の快速列車。タイ国鉄

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タイ国鉄利用のメリット

夜行列車に乗れば、夜の時間を有効に活用出来ます。夜出発して朝には目的地に到着するので、到着後すぐに動けるし宿泊代が一泊分浮きますね。

また、「快速」3等車などに乗れば、地元の乗客とおしゃべりしたり、時々売りに来るフルーツやお菓子を買って食べたり、楽しく過ごすことも可能です。

そして、日本では無くなってしまった夜行列車の風情というものを味わうことができます!

タイ国鉄の食堂車

機関車牽引の長い編成の列車には食堂車が連結されていて、流れる車窓を楽しみながら食事をすることができます。ただ、料金は味の割に高いです。また、現在列車内での飲酒が禁止されてしまっています。要注意です。

タイ国鉄利用のデメリット

1、移動に「時間」がかかること。2〜3時間遅れることも日常茶飯事な為、帰国前日や変更できない予約が入っている日は利用を避けたほうが良いですね。

2、本数が少ないこと。目的地までの運行本数は1日1本や2本の場所もあります。バスなら1時間に1本程度走っていることが多いですが、タイ国鉄は単線のためこれ以上本数を増やせないようです。

鉄道利用の方法

まずスケジュールを立て、チケットの手配をします。

チケットの買い方

タイ国鉄のチケットを予約購入するには以下の方法があります。

1、タイ国鉄の窓口で予約購入する。

全国の駅ですべての種類のチケットを予約購入できます。一番オーソドックスな方法ですが、駅に来ないと予約ができないデメリットがありますので、短期旅行の場合はタイに到着するまでスケジュールが立てられず事実上不可能です。また最低限英語でのやり取りが必要になってきます。

2、日本の旅行代理店で予約購入する。

一番楽で確実な方法ですが、手数料が高いというデメリットがあります。だいたいチケットの料金より手数料の方が高くつきます。基本的に寝台車のチケットだけの取り扱いになります。

3、タイの旅行代理店で予約購入する。

日本の代理店より手数料は安いですが、日本語が通じません。それなら手数料を取られてしまう分、駅の窓口で購入したほうが良いでしょう。

4、ネットでオンライン予約する。

これが一番実用的で便利な方法です。

タイ国有鉄道公式サイト

上のリンクからタイ国鉄の予約ページに進みます。手数料がかかりますが数百円の話なので、駅の窓口に行くタクシー代より安いです。

右上のイギリスの国旗ボタンを押すと英語ページに切り替わります。その後簡単な会員登録を済ませれば、タイ全国の鉄道チケットを予約できます。希望の列車をチェックし、クレジットカードでオンライン決済後、メールでPDFが送られてきます。これを必ずプリントしてから当日列車に乗り込み、車掌さんに渡すだけです。

詳しい予約手順・方法は下のリンクから

タイ国鉄・夜行列車のチケットをネットで予約する方法。猫でも分かる!」の記事にまとめてあります!

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タイ国鉄の始発駅

タイ国鉄のバンコク駅、ホアラーンポーン駅の隣に建つ タイ国鉄、バンコク駅の構内

タイ国鉄の始発駅は呼び方が何種類かあり、多くのガイドブックには「ファランポーン駅」と記載されています。しかし、これは正解ではありません。

「バンコク駅」「クルンテープ駅」「ホアランポーン駅」の3種類で呼ばれていますが、タクシーの運転手などタイ人に話すときは「ホアランポーン駅」が一番通じやすいです。

正式には「クルンテープ駅」で、「ホアランポーン駅」は地下鉄の駅名になりますが、地下通路で接続されているので場所は同じになります。「ホアランポーン駅」に到着後タイ国鉄乗り場の場所を聞く場合は、「クルンテープ駅」と言わないと、地下鉄の乗り場を案内されてしまいます。

「バンコク駅」は、「クルンテープ駅」の英語名なので、同じことです。

「ホアランポーン駅」周辺は、夕方になると非常に渋滞が激しいため、なるべく地下鉄でアクセスしたほうが良いでしょう。

タイ国鉄利用の注意点

現在、車内での飲酒は禁止されています。車内での飲酒が発覚した場合は、没収の上同乗している警官から罰金を徴収されます。従わない場合は次の停車駅で強制的に下車させられます。

貴重品の管理には注意が必要です。たとえ個室寝台車であっても、外出中は外から施錠できないため財布やパスポートの管理は気をつけましょう。もし不運にもプロの窃盗犯と同じ車両に乗り合わせてしまった場合、トイレやシャワーなどの短い時間にあっという間に狙われ、気づいた時には犯人はもう列車を降りてしまっています。

自由席の3等車の場合、もし席を確保していたとしても、年配の方や女性、子供、妊婦さん、そしてお坊さんなどが乗車してきた場合は席を譲る必要があります。たとえあと20時間立ってなきゃならないとしても、タイでは普通の話。みんなそうしています。もし席を譲らないにしても、2人がけの席に3人で詰めて座るなど、日本では考えられないハプニングが待っています。

地元の人と仲良くなると、飲み物や食べ物をもらったりすることがあります。ガイドブックには「睡眠薬が入っているので気をつけろ」と書いてありますが、親切でもらった場合と、悪意でもらった場合の見分けは当事者なら意外と分かると思います。不自然な流れでもらった場合は「気をつけましょう」。普通の人は「睡眠薬」なんか普段持ち歩いていません。例えば偶然隣に座ったおばちゃんに果物をもらったとかなら、ほぼ大丈夫だと思います。

危ないパターンは、「車内を観察しながらうろちょろしている乗客」「他が空いているのに途中から席を移ってきた乗客」「離れた席から飲食物を渡してきた場合」「ペラペラよくしゃべる乗客」「あまりに英語が流暢な乗客」「開封された飲食物」。ちなみに、3等車は庶民の乗り物なので、英語が堪能なタイ人はあまり乗車しません。これらの条件が揃ったら少しずつ警戒しましょう。

 

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いかがでしたか?

旅情を誘う列車旅もたまにはいいものです。

人気の観光都市チェンマイやバンコク近郊のアユタヤにも列車で簡単にアクセスできますので、タイ旅行の計画の際に「鉄道」での移動もぜひ検討してみてはいかがですか?

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