前の日に成都から長距離バスで康定入りした私たち。
前回の記事はこちら!
途中のパーキングで休憩時、牛肉麺を食べている運転手さんと少し話す機会があり、康定おすすめの牛肉麺食堂を知らないか聞いてみたところ・・。
「老七面館がうまいよ!」
すぐに百度地図を見ながら場所を確認。
すると・・・
私たちが今回宿泊しているホテル「スイトンプラス」から300m程度の場所にあるじゃないですか!
そこで、康定2日目のランチとして、この「老七面館」に行ってみることにしました。
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康定・老七面館の場所・アクセス
中心街の入り口、橋のたもとから一本裏通りの「新市后街」に入り、30mほど戻ると、左側に公衆トイレがあります。通りを挟んでその向かいあたりに、今回ご紹介する「老七面館」があります。
長距離バスターミナルからは路線バスで約5分の「向阳桥」下車。そこから徒歩5分程度で到着します。
グーグルマップだと出てこなかったので、だいたいこの辺りという地点にピンを置いておきました。
百度地図には掲載されているので、実際に行かれる場合は出発前にダウンロードしておくことをお勧めします。
また、宿泊したホテル従業員の話によると、この「新市后街」は地元のグルメ通りとなっているようで、康定在住の漢族(中国人)が足繁く通う、庶民的で美味しい食堂が立ち並んでいます。
この老七面館以外にもちょっと気になる店が何軒かあったので、次回行く機会があれば食べ歩きもしてみたいところです。
康定おすすめの麺食堂「老七面館」に行こう!
康定滞在2日目。
前日の夕方から、どこからともなく沸いてきた分厚い雪雲は、朝にかけて康定の街を白く塗りつぶしました。
時刻はまもなく正午。
気温は2℃。道に積もった雪は見事なパウダースノー!
チベットカラーのえんじ色を纏った建物には、雪の「白」がよく映えます。
すぐにでも写真を撮りに出かけたかったのですが、まずは腹ごしらえ。
「そういえば、前の日に乗ったバスの運ちゃんが教えてくれた麺食堂が近くにあるぞ・・。」
というわけで、その食堂「老七面館」まで徒歩で行ってみることにしました。
大通りから一本裏通りの「新市后街」に入ると、雪山とチベットカラーのビルがいい感じに・・。
日本の温泉街や、スキー場近くのような雰囲気とどことなく似ていませんか?
なんか親近感が湧きます。
百度地図の情報だと、あと少し・・。
どこだろう・・?と、キョロキョロあたりを見渡します。
おおっ!
ついに発見しました!
ローカルな佇まい。湯気で曇る窓ガラス。
北国の風情満点ですね。好きです、こういった雰囲気。
看板には「老七面館」と漢字で書かれ、その上にはチベット文字も書かれており、旅情を誘います。
それでは中に入りましょう!
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康定・老七面館のメニュー
ガラガラと引き戸を開けて、店内に入ります。
この時、私たちの他には2組のお客さんが、美味しそうに麺をすすっていました。
とりあえず空いている席に腰を下ろします。
狭い店内には、6卓のテーブルがあります。
メニューは定番の壁掛け式。
個別の写真はありませんが、漢字でだいたい分かりますね。
バスの運ちゃんがおすすめしてくれたのは、牛肉がたっぷり入った「紅焼牛肉面」と、辣醬スープが決め手のワンタン「抄手」。
また、四川名物の泡椒(唐辛子の発酵漬物)を使った「泡椒鸡杂」も美味しいのですが、独特の風味があるので、日本人の口に合うかどうかは分かりません。
オーダーは、このメニュー看板を指差しでOK!
基本はかなり辛いので、事前にメモ帳などに「不要太辣(あまり辛くしないでネ!)」と書いて見せれば、辣椒の量を減らしてくれます。
今回私たちは、この3点をオーダー。
さて、現地人がおすすめする麺は、いったいどんな味なのでしょう!
康定・老七面館の紅焼牛肉面
店内は暖房が効いている上、麺を茹でる熱気で蒸し暑い!
窓ガラスの曇り具合から、店の外がいかに寒いかを物語っています。
一眼レフカメラは、結露防止のためビニールに入れて、バッグの中にしまってあります。
夏や冬は特に、屋内と屋外の温度差があるので、カメラを守るために一工夫必要なのです。そうしないと、レンズが曇るばかりでなく、カメラやレンズ内部にカビが生えるリスクが高まります。
そんなことを考えていると、店のおばちゃんがヤカンとお碗を持ってきました。
中には「そば湯」が入っていて(そばではなく中華麺ですが・・)、こちらは無料で提供されます。
中国の庶民的な食堂に行くと、無料の飲み物としてお湯が出されることが多いのですが、日本でいう「お冷」みたいな感じですね。
ちなみに私が住むタイでは、お冷や氷も含めて飲み物は基本的に有料です。
まずは、辣椒スープ入りのワンタン「抄手」の登場!
普通のワンタンが透明なスープなのに対し、抄手は真っ赤な辛いスープと一緒に食べるのが特徴。
使用する辣椒はお店によってそれぞれ違い、手作りのオリジナルを使っている店が多いです。
それではいただきまーす!
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・おっ!辛いけどコクがあるぞ!」
香り高い辣椒が鼻をスーッと抜け、スープにはしっかりとしたコクがあります。
ワンタンの皮はツルッとしていて、中のひき肉もジューシー。たまに薬味の味が奥から出てきて飽きさせません。
花椒の量が控えめなので、舌がビリビリとしびれることはなく、日本人でも食べやすい味付けだと思います。
オーダー時に辛さの調節が可能なので、辛いのが苦手な人は「不要太辣(あまり辛くしないでネ!)」と書いて見せましょう。
続いて、私が頼んだ「紅焼牛肉面」。
大きめの牛肉がゴロッと乗っていて美味い・・!
こちらも辛いのですが、火を吹くほどではないので、辛い物好きな人なら日本人でもいけると思います。
ダシがしっかりと効いていて、程よい硬さに茹でられた麺を絡めてズルルッとやると、口の中いっぱいに旨味が広がります。
量は、日本のラーメンのどんぶりよりも少し小ぶり。ただ麺の量はほぼ同じなので、全部食べると結構ずっしりときます。
抄手のスープよりは花椒が効いていて、少しだけ舌に感じます。それがいいスパイスになっていて、結局スープも全部飲み干してしまいました(笑)
こちらが嫁さんが頼んだ「泡椒鸡杂面」。
「泡椒」という四川エリア特有の調味料を使ったスープに、チキンの臓物を煮込んだもの。薬味はネギとセロリ。
これは辛い・・・!!!
火を吹くというやつですね!
美味しいのですが、独特の香り(強いて例えるなら香草というか、花のような香り)があるので、日本人だと慣れていない分好き嫌いが分かれると思います。
花椒もふんだんに使われていて、先に頼んだ2点よりも舌にビリっときます。
タイ人の嫁さんからしたら「全然辛くないよ〜」だそうです(笑)
香草のような香りも気に入ったようで、ペロッと1杯食べきってしまいました。
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まとめ
成都から来たバスの運転手さんが、折り返し前にわざわざ足を運ぶほどお気に入りの麺食堂「老七面館」。
常連さんも結構多いようで、私たちが食べている間にも何組か出たり入ったり。出前の配達としても、何回か出荷されていくほどの人気ぶり。
また、このお店の近所には、満席になっている食堂が何軒かあり、康定に住んでいる漢族(中国人)が通うグルメ通りのようです。
中心地から徒歩5分程度と近いので、康定に立ち寄った際は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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