康定の街は四川省にあるため、どこに行っても「火鍋店」がたくさんあります。
この日私たちは成都からバスで康定入りし、朝からほとんど食事らしいものは口にしていませんでした。
夜の7時ごろから「今夜のごちそう」を探すために街歩きをしていると、観光スポットでもある「水井子」像の後ろに「火鍋」の文字を発見!
前回の記事はこちら
「大龍火鍋」は、四川省内に何店舗か出しているチェーン店なのですが、現地人からの評判はそこそこ良いと聞いていたのでチャレンジしてみることに。
今回は、康定にある「大龍火鍋」で実際に食事をしてみたので、どんな店なのか、価格帯やメニュー、システムなどをレビューしたいと思います。
火鍋店のシステムは、どの店もだいたい似たような感じなので、中国で火鍋にチャレンジしてみたい人にも参考になるかと思います。
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康定大龍火鍋への行き方・場所
グーグルマップは中国だと弱いので、参考程度に。実際に現地に行く前に、中国の「百度地図」をダウンロードすることをおすすめします。
街の中心部に「水井子」という仏像があり、そのすぐ裏手には「巴蜀火锅商务酒店」というビジネスホテルがあります。
その1階に今回チャレンジした「大龍火鍋」が入っています。
バスターミナルからの距離は約3キロ。
街の中心地でもある、住民がチベットダンスをしている広場からは徒歩3分程度となります。
それでは入店しましょう!
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康定・大龍火鍋の店内
この日、外の気温はすでにー3℃。
吐く息は白く、耳がちぎれるように痛い。それでも日本で調達してきたインナーや、使い捨てカイロを使って完全防備なので、体はそこまで寒さを感じません。
空を見上げると、街のライトアップが低く流れる雪雲に反射し、不気味な色で私たちを包みます。
そんな中、たまたま目に入った「火鍋」の文字。
なかなか豪華な佇まいですね!
ここ数日の間、バンコクー昆明ー成都ー康定とずっと移動続きだったため、この日が実質旅の初日みたいな感覚もありまして。。
「初日だから豪華にいこうか!」と嫁さんを半ば強引に誘います(笑)
(結果大満足で、嫁さんも火鍋を気に入ったらしく、この後3夜連続で火鍋になるとは、この時の私は知る由もありませんでした・・。)
多少高くても「食べること」に関しては気にしない!というのが私たちのポリシーでもありまして。
中をのぞいてみると、結構ちゃんとした店です。
店の外には、火鍋の美味しそうな匂いが「ふわ〜っ」と漂ってきていて、食欲を一気に誘います。
入り口で人数を伝えると、席に案内されます。
この時すでに食事時間を外れた8時過ぎ、店内はガラーっとしています。
奥にある洗い場からは、食器を洗う音が聞こえ、広い店内にはモップで床掃除している店員さんの姿が。
頑張ってお掃除中です。
聞くと「9時閉店」とのことだったので、急いで注文します!多少過ぎても大丈夫とは言ってくれましたが・・。(紙に書いて筆談です)
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康定・大龍火鍋の注文システム
この店には、メニューというものが無く、代わりに渡されるのがこれ。
火鍋屋さんではおなじみ、記入式注文シートですね!
自分が好きなものの横にチェックや数量を入れてオーダーするスタイル。
だいたいどこの店でも同じようになっています。(一部の高級店を除く)
1.スープを選ぶ
いわゆる麻辣火鍋を食べたいなら「紅油」、他に数種類のスープがあり、好きなものを選びます。スープ代はこの店では48元(約800円)
文字から判断するか、翻訳アプリを使うかして決めてください。
2.具材を選ぶ
火鍋に入れる具材を選びます。肉類、野菜類、きのこ類などがあり、これも文字で判断するか、翻訳アプリで調べましょう。
野菜類はだいたい1皿8元(約140円)〜、肉類は20〜30元(約300〜500円)程度。
スマホに「中国語手書きキーボード」をインストールしておくと非常に便利です。
3.飲み物を選ぶ
ソフトドリンクや、お酒類を選びます。地酒(白酒)は度数が50度とかなり強いので注意!うちの怖い嫁さんは、ストレートで普通に飲んでいました・・。恐ろしい・・。
熱いお茶は無料(免費)で提供されます。
4.タレをオーダーする
火鍋の基本は「ごま油」とニンニク、ナッツ、パクチーなどを混ぜたタレで食べます。
この油は「缶」に入っているので、1人1缶(5元・約80円)オーダーします。
新品未開封の缶を持ってきてくれるので「使い回し」じゃないよ!という安心感もありますね!
ーーー
以上が康定の大龍火鍋のオーダーシステム。実にシンプルですね!他の店でもだいたい似たような感じです。
オーダーすると、まずは「鍋」が運ばれてきます。
おおっ!みるからに辛そう!
そしてこの「花椒」の量!
匂いからして、かなり攻撃的!これぞ本場の火鍋!!
おそらく辛いものが苦手な人は「アウト」だと思います。辛くない白いスープもあるので、店員さんに聞いてみましょう。
私の嫁さんはタイ人なので「辛いもの大好き」ですし、私自身も辛いものが大好きで、生の唐辛子をかじれるくらいの変人なので、このくらいの辛さはなんて事ありませんでした。
こちらが火鍋のたれ。
ねぎ、ニンニク、ナッツ、パクチーにごま油とオイスターソースをかけたもの。薬味は自分で好きなものを選ぶことができます。
よく分からなければ、店員さんに頼めばやってくれます。
いい香り・・・。
早く食べたい・・。
食材は大盛りなので注意!
しばらくすると、食材が一気に運ばれてきました。
たけのこです!
黄喉(フアンホウ)!
これは「大動脈」!コリコリとした食感が美味しいのです。味も癖がなく食べやすい。
牛と豚から選べます。
火鍋には欠かせない食材です。
エビのすり身。
きのこ。
野菜ときくらげ。
1皿あたりの量は、タイで食べるタイスキなどと比較すると、約2倍以上はありそう。
結構な大盛りになります。
牛舌!
薄切りスライスの牛タンです。
麻辣牛肉!
これでもかッ!!ってくらいに唐辛子が振りかけてあります(笑)
牛肉は最後にとっておきましょう。
さっそく火鍋にチャレンジ!
それでは早速食べましょう!
グツグツと煮え返る真っ赤な火鍋に、バサバサと食材を入れていきます。
ダイナミックに投げ込みましょう!
黄喉は、茹ですぎると小さくなってどこかに行ってしまうので、付属の穴あきおたまの中で茹でます。
それではいただきまーす!
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・辛いッ!!!!」
一口目を口に入れた瞬間、強烈な辛さが暴れます!
それに引き続き、花椒の「シビレ」が後からじわっと追いかけてくる感じ。
ただ辛いだけではなく、香ばしい味わいが食材に染み込んでいるのでうまい!タレのニンニクとの相性もバッチリです。
寒い日にはやっぱり鍋ですね!
店内は暖房が効いていないので、かなり寒いはずですが、不思議と体じゅうがポカポカしています。
ご飯を頼んだら、このような山盛りで提供されます。
スープをかけて食べましょう。
牛舌は、火が通り過ぎないように、しゃぶしゃぶのように泳がせて、30秒くらいでサッと引き揚げます。これは好みにもよりますが・・。
食感は日本の牛タンよりも柔らかくて、歯ごたえはあまり感じないのですが、旨味がジワっと口の中に広がります。
ご飯が進む!
(本来は、高山病予防の観点から、高地であまり食べすぎるのは良くないそうです・・)
室温がかなり低いので、お皿がキンキンに冷えています。なので火鍋の油がお皿の上ですぐに固まってしまいます。
ご飯もすぐに冷たくなってしまうので、熱いスープをかけながらいただきます。
麻辣牛肉は、やはり食感が日本とは異なりまして、柔らかめの豚肉のような感じです。しかし味わいはしっかりと牛肉。
もうかなり満腹ですが、なんとか無事に食べきることができました!
お会計
食べ終わったら「マイダン」または「ジェージャン」と言えば伝票を持ってきてくれます。
今回のお支払いは265元(約4200円)。
だいたい予想通りの金額です。
決して安くはありませんが、本場の火鍋(本当の本場は重慶ですが)に大満足!
ちなみに中国なのでチップは不要です。
まとめ
今回は、康定の中心街の「水井子」裏にある「大龍火鍋」に訪れた時の様子をお伝えしました。
中国の火鍋店は、だいたい同じようなシステム・金額になっているので、まだ現地で火鍋にチャレンジしていない人は参考にしてみてください。
現地の物価から考えると決して安い金額ではありませんが、人数が多いほど一人当たりの金額は下がりますので、グループで旅行の際はぜひチャレンジしてみてください
また、康定やチベットは高地にあるので、脂っこいものや辛いものにはご注意ください。(腹痛を起こすと、後日のバス移動が地獄になります・・)
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