タイ北部のチェンライ〜チェンマイ県付近は、温泉が湧き出るエリアが点在しており、地元の人たちが「足湯」を楽しんでいる光景を目にすることができます。
その中でもいくつかの温泉は、きちんと開発された所もあり、個室で日帰り入浴を楽しめる施設もあります。
今回ご紹介する、チェンライ県の「ポンプラバート(バンドゥー)温泉」もその1つ。
この記事では、
ポンプラバート(バンドゥー)温泉ってどんな所?
入浴料はいくら?
入浴するときの持ち物は?
チェンライ市街地からのアクセス・行き方は?
といった内容についてお話ししたいと思います。
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■目次
チェンライ市街地からも近い「ポンプラバート(バンドゥー温泉)」
この数日間、私たちは北タイ〜ラオス〜中国国境と自家用車で周遊する旅の途中、チェンライ県の「メーサロン」と言う小さな町に泊まっていました。
そして、チェンライ付近には温泉がたくさんある!という情報の元、前回の記事で紹介した「パートゥン温泉」という所に行きまして・・。
元々熱いお湯が苦手だったはずの嫁さんですが、温泉の気持ちよさを覚えてしまったようで・・。
嫁「ポンプラバート温泉ってのがあるらしいから行ってみようよ!」と。
メーサロンのホテルの窓から、連なる山々に広がる雲海を眺めながらこう言うのでした。
どうやら、いつの間にか地元のバス運転手から情報を仕入れていたようです。さすがタイ人!
せっかくだから行ってみよう!ということになり、まずはグーグルマップで場所をチェック。
私たちが宿泊していたホテル「プーメックタワンリゾート」からは約60キロ弱、1時間ちょっとの道のりですね。
実はこの旅の序盤で、一眼レフの充電器と予備のバッテリーを無くしてしまいました。そして、それに気づかずに写真を撮り続けていた結果、もう少しで電池切れになりかけていた状態。
この後の予定は、タイ・ミャンマー国境付近〜チェンコーン〜ラオス〜中国国境と、辺境の地を巡るつもりだったので、今回チェンライの町を逃したら調達するチャンスはない!
幸い、チェンライには「セントラル」というデパートがあるので、その中に家電量販店かカメラ屋さんがあるはず!
ということで、バッテリー調達も兼ねてメーサロンの山を再び下りることに決めました。(温泉の帰りにセントラルに行き、無事にゲットできました!純正品じゃないのに高い・・タイはカメラ用品などの贅沢品は日本より高いんです)
ちなみに、このポンプラバート(バンドゥー)温泉は、チェンライの市街地からだと10キロ程度と非常に近く、車なら15分程度もあれば到着できる距離です。
車は、前日行った「パートゥン温泉」の前を通過します。そのまま国道1号線に入り、しばらくは片側2車線の広い通りを快適に走行。
最近はずっと山道ばかりだったので、整備された道路を走り、久しぶりに都会に来た気分(笑)
メーサロンを出発してから、ものの1時間程度で到着です!
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ポンプラバート温泉ってどんなところ?
発音にもよりますが、日本人がカタカナに直すと「ポンプラバート温泉」だったり、「ポンプラバット温泉」「ポンパバーッ温泉」など、いろいろな呼び方があります。
バンドゥー町役場の敷地内にあることから、地元の人たちからは「バンドゥー温泉」と呼ばれているようです。
入り口には立派な石碑?が。
中に入っていきましょう!
入り口から、温泉施設までの間には、このように出店がたくさん並んでいます。
アイスクリーム屋、お菓子屋、軽食におつまみ類などの屋台が出ていますね。
右側にはタイマッサージの看板が・・!
非常に気になります。
料金表が出ていますね。
1時間150B(約500円)〜!安い!
行きたい・・・。けどこの後はカメラバッテリー探しの旅に行かなくてはならない。
今回は断念しました。
近くに貸切バンの運転手さんがいたので、マッサージ屋について情報がないか聞いてみると・・
「腕はいいらしいよ!入ったお客さんから悪い話は今まで聞いたことがないね〜。」とのこと。
この運転手さん、タイ人の団体客を乗せてここによく来るそうで、お寺参りに行った帰りはだいたい足湯〜マッサージの流れらしいです。
なるほど、次回来ることがあればぜひ試してみたいところ。
格安の個室風呂でリラックスしよう
そのまままっすぐ奥に進むと、「ビジターセンター」なる建物が。
ここが温泉の受付になっていまして、係員に料金を支払います。
靴はここで脱いで、横の靴棚に置きます。
靴棚は外に置きっぱなしなので、高価な靴は履いてこない方が良いでしょう。
盗難が心配な人は、手で持って個室に入ることもできます。
こちらが受付です。
って、誰もいません。
「スイマセーン」とタイ語で呼ぶも応答なし。
しばらくしたら奥からスマホをいじりながら兄ちゃんが出てきました(笑)まあここはタイですから・・。
こちらが料金表。英語併記なのでわかりやすいですね。
1名利用で50B(約170円)
2名利用で80B(1名40B)
3名利用で120B
記載がないので、特に時間制ではないようです。まあだいたい30分〜1時間もあればみんな出てくるでしょうから・・。
個室は広くないので、3名が限界ですね。実際3名でもきついと思いますが・・。
まあ料金はたいして変わらないので、友人同士の場合は1名1室ずつ使うのが良いかもしれません。
タオルレンタルとミニシャンプー・石鹸のセット 20B
なので、実質手ぶらで来ても問題ありません!
ただし、自分のお気に入りのシャンプーなどがある人、髭を剃りたい、歯磨きしたい、化粧落としたい・・・などは各自用意して来ましょう。
更衣室などはありません。個室でそのまま抜いで、そのまま入る形です。
よって、ドライヤーはありませんので、女性は髪を濡らさぬように注意!シャワーキャップは持参。
電源は借りられますので、ドライヤーを持参すれば乾かすことはできます。
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意外なほど熱いお湯に感激
受付を済ませたら、奥に進むとこのように扉がいくつかあります。ここが個室風呂になります。
硫黄の香りが漂ってきて、癒されますね〜。
しかし、日本のような「広い湯船」とか「曇りガラス」や「湯けむりの風情」などは期待してはいけません。
タイでは元々お湯に浸かる習慣はありませんし、タイ人は目的主義な考えの人が多いので、残念ながら「情緒」というものはほとんど持ち合わせておりません。
合理的に「熱いお湯」に浸かる目的は達成できます(笑)
なので、内装は「殺風景」!
テレビで見る、刑務所の独房のような壁と採光窓(入ったことないけど)。
この辺りは気にしてはいけません。
ちなみにシャワーは「水」のみです。
係員に案内してもらい、お湯を出してもらいます。
これは後でネットで調べて分かった事ですが、係員は2名いるようで、もう1人の人がいる時はあらかじめ半分くらい温泉の湯を出して、冷ましておいてくれるようです。
どういう事かと言うと、ここの源泉はかなり熱いので、時間をかけて冷ますか、水で薄めるかのどちらかしかありません。
こちらが源泉。熱すぎて手も入れられない!
こちらが水で、勢いよく出ますね!熱すぎて入れないので、仕方なしに薄めます。
つまり「温泉の割合が下がる=うすい温泉になってしまう」という事です・・。
この日の係員は最初からスマホをいじるのに夢中だったので、ちゃんと仕事をしていない!ということです。
残念・・・。
温泉自体は硫黄泉でいい感じでして、若干ぬるりとした感触。前日の「パートゥン温泉」と似たような湯ざわりです。
それでは入りましょう!
「ザバーン」
うひゃあー!気持ちいい!
多少薄まってしまいましたが、それでも温泉は温泉です。
やっぱり日本人は温泉ですよね。
一方のタイ人嫁さんはというと・・
ちゃんと肩まで浸かっています。前日教えた通りに守っています。えらい!
湯加減はけっこう熱めにしましたが、顔を真っ赤にして入っています。
ゆでダコみたいだ。
奥には無料の足湯コーナーが
1時間ほど湯につかり、すっかりリラックスできました。
湯上りの散歩をしようと奥の方に歩いて行くと・・。
44.5°Cに保たれた足湯コーナーがありました!
こちらは、無料で開放されているので受付せずに誰でも利用できます。
奥には運動器具のようなものも設置されていて、地元のタイ人たちが足湯を楽しんでいます。
足湯のルールは「服やパンツを脱がない!(入浴するなら水着着用)」「靴のまま入らない!」「石鹸は使わない!」「洗濯はしない!」だそうです(笑)まあ、日本人が温泉施設で洗濯や靴洗いをするわけありませんが・・。
でも、日本人が間違えるとしたら1つだけあります。
タイの温泉では、裸で入れるところは「個室」のみです!プールでもホテルのジャグジーでも、他人から見える場所では、必ず服や水着・バスタオル着用という法律があります。よって、ここの足湯を日本の露天風呂のように使うことはできません(笑)
基本的にタイ人は「バスタブ」につかる習慣がないため、シャワーがメインになります。また給湯器(温水器)はバンコクでは一般化されているものの、地方の町ではいまだ一部の家庭に限られていて、ほとんどの人が水シャワーを浴びるのです。
なのでタイ人からしたら「湯に全身つかる」までもないけど、「足湯」くらいなら気持ちいいんでしょうね。
最近ではタイ人の間でも富裕層を中心に、温泉文化・バスタブ入浴に目覚めた人も増えてきているようです。
この機会に、タイでも温泉開発が盛んになってくれると嬉しいんですが・・どうでしょうね?
こちらは、子供用の温泉プール。
気持ちよさそう。。。入場料は20Bとのこと。
「ポンプラバート温泉」への行き方・アクセス・場所
チェンライの中心地から約12キロほどの地点にあります。
車やバイクなどの足がある人は、30分もかからず気軽に行く事ができるのですが、徒歩の人は車やタクシー・ソンテウなどをチャーターするのが一般的です。
タイ語で「パイ ナームプローン バンドゥー」と言えば通じるはずです。あとは料金交渉をするときに、往復で交渉するのが良いでしょう。そうしないと、帰りの足がなくなってしまいます。
チェンライ県は郊外にこそ見どころがたくさんあるので、空港でレンタカーを借りるのもおすすめです。
レンタカーやタイでの運転についての記事はこちら↓↓
足があるなら、温泉帰りにメーサロンの街に立ち寄ってみるのも面白い↓↓
はしご湯はいかがですか?
まとめ
チェンライ市街地からも比較的近くにある「ポンプラバート(バンドゥー)温泉」。
風情こそありませんが、格安で個室風呂が楽しめ、気軽にリラックスできます。
旅の疲れを癒すのにもぴったり!
チェンライ観光のコースに組み入れてみてはいかがでしょうか?
施設情報
「ポンプラバート(バンドゥー)温泉」(Pong Phra Bat Hot spring)
タイ語表記:น้ำพุร้อนโป่งพระบาท
住所 486 หมู่ 6 Tambon Ban Du, Amphoe Mueang Chiang Rai, Chiang Rai 57100
電話番号 053 150 676
日本から 053 150 676
営業時間 8:00〜19:00前後(20時頃まで空いている時もあります)
定休日 要確認
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