チェンライの町には数多くの「タイ北部料理」を提供するレストランがあります。
ゲーンハンレーやラープコワ、サイウアなどが北部の名物料理でして、ミャンマーやその西インドなどの食文化の影響を受けた味付けが特徴です。
そんなタイ北部料理ですが、チェンライの美味しいレストランはどこだ!?ということで、地元の人に聞いてみたところ「Moom Mai」という店が美味しいという情報が・・。
今いる場所からもそんなに遠く無いことがわかったので、実際に行ってみることにしました。
今回の記事では
レストラン「Moon Mai」ってどんなお店?
どんなメニューがあるの?
「Moon Mai」への行き方・アクセスは?
といった内容についてお話ししたいと思います。
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■目次
地元の人が特別な日に利用するレストラン「Moom Mai」
チェンライの中心地・ナイトマーケットがある付近から、西の方向に約3キロ。シードンチャイ通りとサンコーンルアン通りの交差点、住宅地の真ん中にその店は静かに佇んでいました。
せっかくチェンライに来たのだから、観光向けの店ではなく、「チェンライの人が食べても美味しい」と思えるようなレストランで食事をしたかったので、町の人に聞いてみました。
まずは、お客さんの送迎待機中で暇そうにしていた貸切バン(ハイエース)の運転手。
この人たちは、観光客を連れて色々な店を紹介するので、町の情報にはとにかく詳しい!
自分が乗客の時や、あからさまに外国人観光客と思われた時は、自分に「バックマージン(紹介料)」をもらえる店を優先的に紹介することもあるので気をつけましょう!タクシーやトゥクトゥクの運転手も同様です。
バンコクやパタヤなど他の都市も同様。
運1「この辺で美味しいレストランと言ったら「Moom Mai」じゃないかな・・?」
この運転手さん、仲間の運転手も呼んで聞いてくれ、その人いわく
運2「ああ、Moom Maiなら確かに美味しいね」
聞けば、地元の人が「誕生日」や「就職祝い」「結婚祝い」などの特別な日によく利用するお店だそうです。
そんな特別なお店だったら高いんじゃ無いの・・?と思いましたが、そこまでオススメなら多少高くても行く価値がある!と判断して、「Moom Mai」に向かうことにしました。
(行ってみたところ、そこまで高くありませんでした!むしろお得感すらあります)
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チェンライの伝統的な北部料理レストラン「Moom Mai」
店の正確な名前を聞いて、グーグルマップでチェック。
するとお店は、現在私たちがいるエリアから、まっすぐ1キロほどのところにあるじゃないですか!
その日は朝から雨が降っていましたが、車もあるのでさっそく行ってみましょう。
到着して、駐車場はどこかを聞くと、
「敷地内の好きなところに停めていいよ!」とのこと。
陶器?石膏?のお人形がたくさん並んでいます。タイ人はこれが好きな人が多いですね。
笑顔の人形は「福」を呼ぶと言われているそうです。
お店の入り口は、古い豪邸のような佇まい。タイ北部の伝統的な作りですね!
結構広いお店で、中庭の中には多くの独立した建屋があり、それが一つひとつ「半個室」の客席として使用できます。
庭は緑がいっぱいで、自然の匂いがして気持ちいい!
その分「蚊」が多いですが・・・。
今回私たちが選んだ席はここ!
このように独立した屋根付きの半個室が、色々なところに用意されているのです。
メインの建物には、4〜8人がけの客席がたくさんあり、その奥にも客席が並んでいます。そちらは普通のレストランと同じような作りです。オープンエアなのでエアコンはありません。
この時はお昼時を少し外れた午後1時ごろ。
私たちの他には、2組ほどお食事を楽しんでいました。
週末の夕方以降や、年末などは混雑するらしく、この「半個室」を確実に使いたい時は予約する方が良いでしょう。
チェンライのレストラン「Moom Mai」のメニュー
さて、席に座るとすぐにメニューが運ばれて来ました。
ドリンクからオーダーするのですが、私たちは「水」を頼みます。他にアルコール類は「タイビール」各種、ウィスキーなどがあります。
参考として、メニューの一部を載せておきます。
まずは「オススメメニュー」ページから。
英語が併記されているので、なんとなくは分かるかと思います。写真付きでは無いのが残念・・。
ここからは「LANNA FOOD」つまりタイ北部料理ですね!
結構な種類があります。
10番がラープ・ムー・コワ。
北部スタイルのラープですね!使うハーブの種類から調理法まで、イサーンのラープとは全く違う料理になります。
13番はゲーン・ハンレーです。
言わずと知れた北部料理。甘辛いカレーでして、日本人の口にもよく合います。店によっては唐辛子を煮込んでいたりいなかったり。なのでオーダー前に辛いかどうか聞いた方が良いですね。
あとは、一般的なタイ料理レストランで扱っているようなメニューが揃っています。
以上でメニューの抜粋になります。
価格帯は、町のレストラン〜食堂よりはだいぶ高いけど、バンコクの高級店よりは安い・・といったところでしょうか。なので、1食40Bの屋台飯だけを毎日食べるようなスタイルの人だと、かなり高く感じるでしょう。
とは言っても、100〜200B前後のものが多いので、一品約350〜700円以下くらい。
結論から言いますと、このお店の味・クオリティーでこの値段なら、むしろ「かなり安い」かな・・と思いました。
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チェンライの北部料理レストラン「Moom Mai」の料理
さて、注文が終わってから約10分ほど。続々と料理が到着しました。
まずは、こちら。
嫁さんが好きな料理「ナムプリック・ヌム」
バーニャカウダーのタイ料理バージョンとも言えるメニューです。
野菜や豚皮揚げ(ケーップ・ムー(キェップムー))を、付属のたれ(ナムプリック(ピック))と一緒に食べます。
たれは、ハーブと唐辛子を潰して作ったものなので、とても辛い!!
前菜にいいですね。ただ、本当に辛いので、苦手な人は注意です。せっかくのナムプリックを食べられなければ、意味がない料理なので・・。
こちらはタイ北部名物「サイウア」ですね。
豚のソーセージなのですが、中にはハーブや唐辛子、ニンニクなどの薬味がいっぱい詰まっています。
タイっぽい味が好きな人なら、はまること間違いなし!ちょっと辛め。しかし、うわってほどの辛さではありません。
この店のサイウアは、味に深みがあって、他店のよりもまろやかな風味です。美味しい。
北部料理「ラープ・ムー・コワ」
ラープといえばイサーン料理のイメージが強いのですが、こちらチェンライがある北部では、全く違った料理として定着しました!
イサーンのラープは、豚肉と、ハーブや玉ねぎなどの薬味をレモン汁を、加熱しながら「和える」調理法なのですが、北部のラープは、豚肉とハーブを「炒める」のです。レモン汁は使いません。
使うハーブの種類も北部の方が多様で、そのためイサーンのものよりも複雑な味になります。
「Moom Mai」のラープ・ムー・コワは、少量の油でパッと炒めるので、ギトギト感が少なくて食べやすいですね。また、上に乗せた揚げニンニクが香ばしく、ご飯と非常によく合います。
ちょっと辛い。食べられないほどの辛さではありません。(人によります・・辛さの調整はスタッフに聞いてみてください!)
オススメです!
付け合わせのハーブ類。
イタリアンなどでおなじみの「ディル」もあります。こちらでは「パクチーラオ」と呼ばれていて、タイの地方料理には欠かせない食材。
隠し味によく使われています。
ラープやサイウアと一緒に、ハーブをちぎって口に放り込みます。
これがまたうまい!
(クセが強いので、タイっぽい味が苦手な人は注意してくださいね)
ゲーン・ハンレーです。
味付けは、タイカレーの中では、一番日本のカレーやシチューに近い味ですね。また、からさは控えめの店が多いので、タイっぽい味が苦手な人も口に合うと思います。
ちなみに「Moom Mai」のハンレーも辛さ控えめ。
上に乗っているのは生姜。グリーンはパクチーです。
中には「豚の角煮」「豚肉」「玉ねぎ」などがたっぷり煮込まれていて、美味しい。
ハンレーを頼んだ人は、忘れずにご飯をオーダーしておきましょう。セットではありません。
それは、ハンレーは「隣国ミャンマー」から伝わった料理だからです。ミャンマーの西隣はインドとバングラディシュ! つまり、昔インドから日本に伝わったカレーのレシピと、インドからミャンマーを経由してタイに伝わったハンレーのレシピがそっくりだからです!使う材料やスパイスも似ています。 逆にタイ南部のカレーは、マレーシアやインドネシアと融合したものが多いので、ココナッツ系味のカレーが多いです。スパイスや調理法も異なります。 さて、ここでお待ちかねの「ナムニョオ」の登場です! 「ナムニョオ」とは、簡単に説明すると「タイ北部のトマトヌードル」でして、麺は米でできたそうめん、スープはトマトベースの豚骨! とにかくうまい!ちょっと辛い店もありますが、そこまで激辛なものに当たったことはありません。 真っ赤なのは、トマトの赤。唐辛子の赤ではありません。 サイドには「ねぎ」「キャベツ」「もやし」などの薬味が載っていて、スープの中には「チキン」「豚」「数々のスパイス」が入っています。 レモンはお好みで絞ります。 手前のごろっとしたのは「血」を固めたもの。中華や東南アジアの料理では割とポピュラーです。 聞くと気持ち悪いかもしれませんが、この店のやつは「無臭・無味」なので、入門にどうぞ(笑)食感はプリン見たいな感じで、肉と一緒にぷるっと入っていきます。 奥の黒い木みたいのは、健康に良いと言われるハーブの一種で、ミャンマーでよく見られます。もちろん食べられます。 スタンバイするとこんな感じになります。 それではいただきまーす! 「・・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・んっ!なんだこの奥行きのある深い味わいは・・!」 米麺とスープの風味が非常によく合います。そしてスープも「トマト」っぽい味は程よく奥に隠れていて、豚骨出汁の味とバランスよく保たれています。 辛さはわずかにピリッとする程度なので、普通に韓国の辛ラーメンとか食べられる人なら問題ないでしょう。 今まで食べたナムニョオの中で一番美味しいかも・・。 この「Moom Mai」秘伝のスープは一度は試して欲しいですね! お会計にサービス料は含まれていません。なので使った金額にもよりますが、会計時にお釣りのコイン+20〜60B程度置いてくれば充分でしょう。あくまでも「お気持ち」と「ケースバイケース」次第になります。 何か特別なことを頼んだとか、サービスが特に良かった、などがあれば、追加でそのスタッフに直接渡せばOK。 チェンライの中心街「ナイトバザール」付近から約3キロ。 徒歩だと30分以上かかりますので、タクシーでもレンタルバイクでも、何か足があるとアクセスしやすいです。タクシーだと帰りの足がなくなってしまうので要注意です。 お店の人に言えば帰りの車を呼んでくれますが、料金交渉が必ずまとまるとは限りません。スタッフに交渉まで頼めばやってくれるので、自信がない人はお願いしてみても良いでしょう。 車で行く人は、お店に駐車場がありますし、満車の場合はお店の前に路上駐車が可能です。 チェンライで美味しいタイ北部料理を食べることができるレストラン「Moom Mai」 お店は古い家を改装したような作りで、広い中庭には半個室の客席があります。こちらは夕方〜混雑するので、予約した方が無難です。 緑が多い分、「蚊」が結構多い・・なので、虫除けスプレーをつけるか、長ズボンなどで防御しましょう。 ナムニョオは絶品!今まで多くの店で食べてきた私ですが、この店のナムニョオはタイ3本指に入ると確信しました! 静かで雰囲気も良く、夜も10〜11時ごろまでやっている店なので、チェンライを訪れた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか? チェンライからメーサロンに小旅行はいかが? チェンライの温泉でリラックス・すべすべ肌になれる湯2選 住所 64 หมู่ที่ 16 Sankhongluang Rd, ตำบล รอบเวียง Amphoe Mueang Chiang Rai, Chiang Rai 57000 電話番号 053 716 416 日本から +66 53 716 416 営業時間 ランチ11:00〜14:00 ディナー17:00〜23:00(L.O 22:00) 定休日 不定休(基本は開いていますが、祝日やタイのイベント日などは要確認)お待ちかねの「ナムニョオ」は絶品!
この店ではチップは必要?
「Moom Mai」への行き方・アクセス・場所
まとめ
店舗情報
「Moom Mai」ร้านอาหารมุมไม้
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