中国四川省・東チベットエリアには温泉が沸いている町がいくつかあります。
その東チベット入り口・康定の町にも温泉施設があり、市街地からの距離は4キロほど。
今回は、その施設「二道橋温泉」に実際に行ってきたところ、改装リニューアルされて綺麗になっていたので、その様子やアクセス方法などをご紹介したいと思います。
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■目次
康定・二道橋温泉に行く前の悩み
東チベットへの旅行を計画している段階で、他の人が書いたブログなどから情報を拾っていたところ、「康定の町には温泉がある」という文字を発見!
しかも「個室」と書かれているではないですか。
私は温泉が大好きでして、日本に住んでいる頃は週に1〜2回の割合で、関東近辺にある日帰り温泉施設に通っていました。
しかし現在は日本を離れ、タイのバンコク在住。
タイには温泉がほとんどない(あるけどバンコクから800キロとか離れた山の中です・・)ため、一時帰国の時くらいしか温泉に入る機会がありません。
そんな私がネットで見つけた「温泉」の記事を見逃すはずもなく、隅から隅まで熟読してみました。
すると・・
「ゴミが浮いててあまり綺麗ではない」
「お湯を取り替えていない」
など、内容が低評価の記事もいくつかありまして。
正直行くかどうか悩みました。
だって「綺麗ではない」なんて書かれていたら、中国のトイレや町の状態を思い浮かべると、どんなもんかだいたい想像できるじゃないですか!
なので、記事を初めて見つけて最高潮だったテンションはだんだん下がり、康定に着いてからはあまり乗り気ではなくなった私。
でも行きました。
行ってみましたさ。
実際に入ってみて、ダメなら足湯だけでもいいや。冬のチベット散策で痛んだ足の指をほぐすだけでもいいや・・。
くらいのノリでした。
ダメなら、ブログの失敗ネタにしようくらいで行ってみたところ・・。
「ああ〜極楽・・・。」
・・と、夫婦揃ってのぼせる寸前までの長湯・・。
事前にネットで見た情報とは違い、個室は新しく綺麗で、お湯にはゴミなど浮いておらず。
どうやら、数ヶ月前にリニューアルされたようでして。
ここからは、その「二道橋温泉」がリニューアルされて現在はどうなっているのか、実際に行ってきた様子をお伝えします!
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康定・二道橋温泉に行こう!タクシー利用でも安い
康定の市街地からは4キロほど離れた場所にある「二道橋温泉」。
他のブログを見ると、市街地から「歩いて行った」と書かれている方がいらっしゃって・・。素晴らしい!頭が下がります・・。
すいませんが、体力に自信がない私たちは、寒くて雪も積もっていたということを言い訳にして、タクシーを利用させていただきました。
おおッ、贅沢!なんて思わないでください。
ミニ牛丼1杯よりも安いのです。
15元(約250円)で、市街地から温泉施設の真ん前までアクセス可能です。
そこらへんを走っていたタクシー兄ちゃんに「二道橋温泉」(中国語では「二道桥温泉」)と書いた紙を見せ、いくらか聞いたら「15」って書かれたので乗車。
これが通常よりも安いのか高いのか分かりませんが、私の住むバンコクと比較してもだいたい同じくらいだったので、迷わず利用しました。
さらに安く済ませたい人は「送迎バス」が運行されていて、1元(約17円)で温泉の前まで行けます。帰りは市街地までそのバスに乗車しました。
詳しくは記事の最後に載せておきますね。
タクシーを降りるとこんな風になっています。
これが日帰り温泉施設の駐車場。
ちなみに、写真に写っている緑色のバスが、市街地と二道橋温泉を往復する送迎バス。1元で誰でも乗車できます。
乗り方や出発場所など、詳しくは記事の最後に!
日本の温泉街のように、旅館やホテルがズラーっと並んでいるわけではなく、この施設の他に温泉宿が数軒あるだけの規模です。
駐車場の入り口には売店があり、水・飲み物などはここで購入できます。温泉の中にも売店がありますが、価格をチェックしたら外の方が安かったです。
温泉は個室なので、中で飲食可能です。飲料水などは自分で持ち込みましょう。
タオルも自分で持って行く必要があります。中で買うと高い・・(タクシー代より高い!)
私たちはあらかじめハンドタオルを持参しました。
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部屋によって違う入浴料金
さあ、先に進みましょう!
この味のある壁伝いに、奥の方に進んでいきます。
気温は1℃まで下がっています。うう〜寒い・・。
この看板どおりに、階下へ降りていきます。
古い木造の建物が現れました。
これが二道橋温泉。
この入り口から入ります。
手前の入り口はレストランなので、間違えないように!
こちらの受付で入浴料を支払います。
ここですることは決まっているので、ジェスチャーだけでも伝わります。
誓約書みたいなものにサインをさせられますが、読んで見ると普通の注意書きだったので、漢字で署名しました。
(1時間すぎたら超過料金だよーとか、15分以上入るとのぼせるから注意してねとか、滑って転んでも責任とらんぜよ・・などなど)
1名あたり、1時間の料金です。
部屋によって20元〜50元となっています。
高い方が広くなるのと、ちょっと設備が違うだけなので、私たちは20元の部屋をチョイス。
2名分40元を支払います。
すると、受付のお姉さんに「あなたは何人(ナニジン)なの?」と、紙に書いて渡されました。
だいたい中国で、漢字の読み書きはできるけど中国語を話せないアジア人は「日本人」だと言われています。(普通の外国人は逆で、中国語は話せるけど、読み書きはできない人が圧倒的に多い。)
しかし、私はタイ人の嫁さんとタイ語で話しているし、髪型も服装も日本人とはかけ離れている・・。
なので、受付の人も「こいつら一体どこから来たんだ・・?」と思ったのでしょう・・。
そして「日本人、泰国人」という順番で私たちの国籍を紙に書くと・・・
「日本」の文字を見た時は、おおーッくらいだったのに、「泰国」の文字を見た途端「大騒ぎ」となり、周りにいるスタッフがたくさん集まって来る始末。
南無寺に続いて、ここでも人気者のタイ人嫁さん(笑)
なんか、お茶とカップラーメンと、お菓子をくれました・・。「免費!免費!」って肩をポンポン叩かれる嫁さん。
すごい人気っぷりだな〜。
まあ、中国からしたら、タイは「弟分」のような感じですからね。しかも、かなり出来の良い弟。
リニューアルされた個室にびっくり!
思いがけずお茶やラーメンなどをゲットした私たち。
せっかくいただいたので、お湯をもらいフロントで軽く腹ごしらえをしてから、指定された個室に向かいます。
受付のすぐ右にある通路が、浴室に向かう廊下。
個室がズラーっと並んでいます。
部屋数は結構多いのですが、他の人のブログには「人気のため満室の場合もある」と書かれていたので、すぐに入ることができてラッキー。
今回私たちが案内された「民」の部屋。
温泉の説明が書かれています。
文字から判断すると、どうやら炭酸硫黄泉のようですね。温泉の香りが廊下に漂っています。
この時点で、私は「もし汚かったら足湯だけして帰ろう」と思っていました。
そう覚悟してドアを開けると・・・
あれ〜?
おっ・・!
んんッ?
ネットで見たのと違う!
壁も浴槽もドアも新しい!
ネットで見た写真には、木製の浴槽が写っていたのですが、タイル張りの新しいものに変わっていました。
お湯は前の人が出てからも取り替えてないと思いますが、ゴミなどは全く浮いていなくて綺麗。
椅子のあたりに髪の毛やホコリはありましたが、まあ許容範囲です。むしろ「ひどい汚ったない」のを想像して来たので、あまりの新しさにびっくり。
写真で見た古い浴槽よりも清潔度がかなりアップしていたので、日本人としてはこのほうが入りやすいかなと思います。
奥には着替える部屋と、その横にはトイレがありました(湯船から丸見えですが)
これなら、湯船で「シャーっ」とやってしまう馬鹿もいなくなり、以前よりも衛生的ですね。(聞いたらそういう人も結構いるらしいですよ(笑))
ただし、頭や体を洗うスペース、いわゆる「カラン」は無いので、温泉に浸かって温まるだけになります。
どうしても洗いたければ、湯船のお湯を使い、湯船の奥にある排水溝に向けて泡を流すしかありません・・。
まあ、ここは中国四川省、細かいことは気にせず、お湯に浸かってゆっくりしましょう。
温度は約35〜40度くらい、気持ち少しだけぬるい感じがしましたが、冬場でなければもう少し熱いかもしれませんね。
ああー極楽・・・。
奥には温泉プールもあるよ
久しぶりの温泉、しかも綺麗な個室。
日本の温泉とはだいぶかけ離れているので、日本から行く人にとっては「???」となるかも知れません。
しかし、バンコクに住む私からしたら「大満足」だったのです。
ついつい長湯してしまい、制限時間である1時間ギリギリで退室しました。
外に出ると、キンッと冷えた空気が火照った顔にあたり気持ちがいい。
以前、冬に長野県の温泉巡りをしたのをふと思い出しました。
建物の裏に回ってみます。すると・・・
温泉プールだ!
熱気がすごい!ここも硫黄の匂いに包まれていて、家族づれが数組ほど遊んでいました。
利用料は不明。
興味があればぜひ。
こちらは無料の足湯。
左の「美容池」は何でしょう。顔でも洗うのかな?
「ここで洗濯はしちゃダメよ!さもないと罰金50元よ!」と書かれています。
・・・いや、ここで洗濯したら、服が硫黄で臭くなるでしょ!
中国人は気にしなそうですが・・。
二道橋温泉への行き方・アクセス・市街地への帰り方
中国ではネット規制があるため、Googleが使えません。またVPNや香港SIMなどで規制回避しても、Googleマップは正しく表示されません。
なので事前に「百度地図」をダウンロードしておくことをおすすめします!
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市街地からはタクシーで行くのが一番早くて楽です。
約10分、料金は15元前後になります。
節約派の人は、1人1元で乗れる送迎バスを利用するのが良いでしょう。
乗車場所はこの辺り。
中心地の「西大街」という通りを奥まで行き、その突き当たり付近を右に曲がると銀行があり、その付近にバス停があります。
このバス停付近で乗車可能。(写真は帰りの降車時に撮影。つまり「逆方向のバス停」の写真なので注意)
行き先表示には「二道橋」と書いてあります。
方向には注意!市街地から来て、右折する方向が温泉方面になります。
バスが来たら手を振るなど、乗る意思表示をすれば止まってくれます。
乗車したら1元を運転席横の料金箱に入れるだけ。あとは温泉の駐車場まで運んでくれます。
帰りは、温泉駐車場の前で待っていればいつかは来ます(笑)
本数は多くありませんが、概ね30分に1本くらいの割合で走っているようです。不安なら「公共汽車」と紙に書いて、売店の人に見せてみましょう。
もし、しばらく待って来なければタクシー利用となります。
普通のタクシーはたまにしか通らないのですが、康定の街には「白タク(無許可タクシー)」がいっぱいいます。
この写真は二道橋温泉の駐車場外ですが、3台停まっている車全て白タク(笑)料金を聞いたら15と書かれたので、普通のタクシーと一緒ですね。
安全性がちょっと不安でもあります(女性だけの白タク利用はおすすめしません)が、一応バスが無くても帰ることはできそうです。
また「出租车(タクシー)」と書いて温泉の受付で見せれば呼んでくれると思います。しかし正規タクシーなのか白タクかどうかは、車が来るまで分かりません。
まとめ
康定にある「二道橋温泉」がリニューアルされて綺麗になった!
日本の温泉と比較したら色々な面で「・・・」となりますが、海外の旅先で温泉に浸かるなんて滅多にない機会です。
また、いつもシャワーだけのバックパッカーさんにとっては、数少ない「湯船」しかも「温泉」に浸かるチャンスでもあります。
これから康定・東チベットを訪れる予定の人は参考にしていただければ幸いです。
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