タイ人はミスしても謝らない?その理由と解決策を考えてみた

タイバンコクの渋滞

こんにちは!Asia-Jin(あじあ人)です。

タイ人の性格として良く挙げられる内容に、ミスをしても「謝らない」というのがいつもランクインします。

仕事で接するタイ人がミスを重ねたり、店員さんがオーダーを間違ったりすることがよくありますが、こういう事に遭遇したら、やっぱり彼らはうわさ通りに謝らないのでしょうか?

今回は、タイ人がなぜミスをしても謝らないのかについて考えてみたのでお話ししたいと思います。

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タイ人は謝らないってホント?

タイ人は簡単には謝らないってよく言われていますが、私が今まで実際に見てきたパターンでは、実はケースバイケースだと思います。

日本人は自分が悪くなくても、その後の雰囲気を考えて「とりあえず」謝って場を抑える習慣があるので逆に世界から見たら「特殊」なのかなと思います。そして日本人は「本当に謝らなくてはいけない時」に心から謝っているのかどうかという疑問もあります。

例えば、地下鉄などでちょっと足を踏んでしまった場合どうでしょう。タイ人は意外なことに「ほぼ必ず」謝ります。日本人の方が知らん顔をしている人が多いように思いますがいかがですか?

国によって、同じミスでも重さが違います。犯罪の量刑を見てもそうですよね。ある罪に対しての刑期が国によって当然ですが異なります。

そもそも「謝る」ことの目的は、相手に対して自分がしてしまった「過ち」を認め反省すること。ということは国が変わって「過ち」の捉え方自体が違えば、謝る必要がなくなるということにも言い換えられます。

また、「謝る」ことの目的のもう一つに「人間関係の潤滑油」というのもあります。これも国が変わって、謝る形での潤滑油を必要としない社会であれば、必然的に謝る必要もなくなってくるとは考えられませんか?

いろいろな角度から考えているうちに、これにはタイ人の性格的なものと社会習慣的なもの、そしてタイ人の傾向的なものが複雑に絡んでいることが見えてきました。

それではタイ人がミスをしても謝らない理由について見ていきましょう。

タイ人が謝らない理由

1.プライドが高いから

2.このミスは自分のせいではないと考えているから

3.そもそもタイ社会ではそれがミスのうちに入らないから

4.謝ることを知らずに育ったから

5.タイ社会の「許す習慣」があるから

6.タイ語で謝ることの意味あいが違うから

大きく分けると、このような傾向があることがわかりました。一つ一つ説明していきますね。

1.プライドが高いから

タイ人は男女問わず非常にプライドが高い人が多いです。これはもし自分がミスをしても、自分のせいでこうなったと認めたくないんですね。でもこのパターンの場合、本人はちゃんと分かっていることが多いんです。

でも簡単には言えないんです。「ごめんなさい」の一言が。

ここで日本と同じ感覚で、相手に謝罪を要求したら、きっとムキになって言い訳をするか、逆ギレしてくると思いますよ。相手が役人だったら、きっとわざと順番を飛ばすとか、書類を受理しないとかの嫌がらせをしてくるでしょう。

2.このミスは自分のせいではないと考えているから

タイ人は全体でチームワークを持って進めることが苦手な人が多いです。また、タイでは日本と違い「連帯責任」という習慣がありません。そこにプライドの高さが合わさって「他の従業員がミスした件で、なぜ俺が謝らにゃならんのじゃ」という考えに至るのです。

謝罪を要求しても「私は知りません」「私が担当した件ではないので分かりません」と言われるのがオチで、日本人がこれに遭遇すると余計にストレスをためることになります。

また、上司の指示で動いていた場合、その人はの考えは「ミスの根本は上司にある」という風に至り責任転嫁しますので、謝罪を求めることは難しいです。

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3.そもそもタイ社会ではそれはミスのうちに入らないから

例えばレストランでオーダーミスがあり、違うものが運ばれた時、日本だったら「これ頼んでないので変えてください」と言って、作り直してもらうことになると思います。

タイの場合、中級以下の食堂やレストランの従業員は「でも食べ物なんだから食べられるでしょ」という感覚を持っている従業員も少なからずいます。つまり、これくらいだとミスのうちに入らないのです。(人によってはちゃんと作り直してくれますが)

ここを追求すると「お客さんが注文し間違えたんでしょ」「私は確かに〇〇と聞いた」と嘘をつき始め、責任逃れを始めます。だんだんエスカレートしてしまい、結果不愉快な思いをすることになってしまうと思います。(従業員がタイ人ではなく、出稼ぎのミャンマー人だったりすると、そもそも話が全く通じません)

タイの場合横のつながりを重視する階級社会なので、お客さん対店員の立場は50:50の場合が多いです。これがもしお客さん対店長やオーナーの場合、立場が逆転してしまうことすらあります。

私は過去に、何度も同じようなことでレストランやバーの従業員と大げんかしています(笑)私一人の時は全然気にしないんですが、同行する日本から来たお客さんはタイのこういう部分に慣れていないので、私が代わりに交渉することになります。すると、従業員の機嫌がだんだん悪くなり顔に出たり、舌打ちしたりするんです。

それを見た日本人のお客さんが「なんだ今の態度は」と、タイ人相手に日本語で説教してしまったこともあります。

結果、他のテーブルで食事中だったタイ人たちも巻き込んで、大げんかですよ(笑)

こんなのが嫌だったら、こちらがタイの習慣を理解するか、最初から教育の行き届いたちゃんとした店に行けば済む話ですね。

この場合は、この程度のことで説教をしてしまった私たちのほうが、タイ人から見たら非常識と映ります。

4.謝ることを知らずに育ったから

地方出身者で放任されて育ったり、都会で甘やかされて過保護に育てられた人は、謝り方やそのタイミング、謝るということ自体知らない人もいます。

それは次に述べるタイ社会の習慣が大きく影響しています。

5.タイ社会の「許す」習慣があるから

タイ人の多くが信仰している仏教の教えに、「他人の過ちを許すことで徳を得ることができる」という考え方があります。

多くのタイ人が、来世に向けて「徳を積む」などの準備をしながら今世を過ごしているので、他人がミスしたとしたら、逆に「許す」チャンスだと無意識のうちに捉えているタイ人も少なくありません。

このためには、ミスをした方が謝るよりも先に「マイペンライ」の言葉(気にするなよの意味)を発する必要があるので、タイでは謝るという習慣自体があまりないのです。

またおおらかな性格の人が多く、細かいことをお互いに気にしない社会なので、いちいち相手をとがめることを良しとしません

そしてプライドが高いので、もし細かいことをとがめた場合相手のプライドを傷つけることになります。その場合相手は理性を失い、まるで瞬間湯沸かし器のように怒り狂うこともしばしば。こうなることをタイ人は最初から分かっているので、相手にミスがあってもとがめない人がほとんどです。

6.タイ語で謝ることの意味合いが違うから

日本語の「ごめんね」「悪い!」「すまん」や、英語の「sorry」みたいに軽い気持ちで使う謝罪の言葉がタイ語には存在しません。

「コー トーッ」というタイ語がありますが、訳すと「処罰してください」という非常に重い意味になります。なのでタイでむやみに謝ったりすると、後であらゆる責任を負わされたりと面倒なことになります。

例えば自動車事故の場合、自分が100%悪いかどうか判断がつかない時は、気軽に謝ってはいけないんですね。極端なことを言えば、謝った時点で警察や保険会社、裁判を待たずして、その場で罪が決まってしまいます。その場合、相手に何を要求されても飲む必要が出てきたりします。

しかし先ほど述べたように、タイには「許す文化」もあるので、ミスをした人が本気で心から謝った場合、相手の怒りの感情は日本人のそれよりも早く消えることもあります

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あっさりと謝るタイ人は少数派?

ここまで見てきて、タイ人が簡単に謝らないことが多い理由は分かってもらえたと思います。しかし私が今まで出会った人の中には、日本人と似た感覚を持ち「あっさりと」謝るタイプの人もいました。ではどんな人がどんなパターンで謝るのか、今まで私が出会ったタイ人の中からその傾向を見ていきましょう。

1.英語が話せる中間層タイ人

タイ人で英語が話せる人はsorry の感覚で気軽に謝る人もいますし、プライドがそこまで高くなくて、かつそれなりの教育を受けた人、いわゆるホワイトカラーなど中間層に多いですが、ミスがあった時に丁寧に指摘すると意外にもあっさりと謝ったりします。

2.外資系企業で働くタイ人

以前私が書類にサインをするために会計事務所まで行った時、間に入っていたエージェントが書式を間違えた書類を作成していました。そのことに気づいて「この書式は間違えていませんか?」と聞いたところ、その会計士さんは自分のミスではないのにあっさりと謝罪して、すぐに作り直してくれました。

3.高級なホテルやレストランの従業員、デパートの販売員

社内教育がしっかりしているのと、外国の文化に触れる機会が多いのもあり、ミスを指摘するとあっさりと謝罪されることが多いです。また高級なデパートだと、在庫切れなどの場合も日本と同様謝罪の言葉が添えられることもあります。

このように人によっては、または相手が日本人だったからかもしれませんが、あっさりと謝るようなタイプにもたまに出会います。

まとめ

タイ人社員に「謝ること」の本質を教えていくには

国によってミスに対する捉え方が違うので、日本だったら「謝るべき」という場面でも、タイでは「謝る必要なし」と判断されるのはある意味仕方がないことだと思います。

そもそも謝罪の本質は、その人が次から同じミスを犯さないことにあるので、結局は本人がきちんと理解して反省しなければ無意味ですよね。

もし社内でタイ人部下やスタッフを教育する立場にある場合、「謝る」ということは、まずミスを認めること。そして次に同じミスを犯さないためにはどうするべきかということまでセットで教える必要があります。

もっと掘り下げて言うと、「日本人とタイ人が考えるミスの基準に相違がある点」、その人が「ミスを認めて謝る必要性」と「反省という意味」をきちんと理解してもらうことができれば、いずれ優秀な人材に育てることも不可能ではありません。

ただ単に「とりあえず謝る」ことだけ教えても全く無意味です。だって反省が伴わない謝罪は、日本人社会で必要な潤滑油、つまりタイ人にとっては不要なことなんですから。(将来的に責任者まで育て上げたい場合は、このような日本の文化背景まで教えるのは重要なことです)

タイ人に限らず、優秀な人は尊敬できる人についていく

それを教えていく上で一番重要なことは、ミスを「指摘する言い方」と「タイミング」、そして「あなたがその人から尊敬されているか」だと私は考えます。

これは日本の企業内でも同じだと思いませんか?

大したことのないミスで、いきなり大勢の前で頭ごなしに怒鳴られたとします。(重大なミスの時は別ですよ!)

そんな時、日本人ならとりあえず「ごめんなさい」しますけど、心の中では舌打ちしてませんか?

「あの野郎調子に乗りやがって」「恥かかせやがって」と考えるのは、口に出さないだけで普通の思考だと思いますし、素直に申し訳ないという気持ちにならないと思います。実際に私自身がそうです(笑)

また、同じミスを指摘されるのでも、尊敬していて普段から慕っている上司に言われるのと、仕事できないくせに上のご機嫌しか伺わない上司に言われるのとでは、捉え方、感じ方が違いませんか?

文化背景は違えど、日本でもタイでも根本的には同じことなんです。

—–

いかがでしたか?

今回はタイ人が簡単には謝らない理由と、その解決策について、私の経験に基づいてお話ししました。

タイにはタイの文化背景があり、タイ人はそれによって形成された人格があります。それは日本人も同様ですし、世界どこでも同じことが言えると思います。

その相手国の文化背景や理由まで理解することによって、自分なりにアレンジした解決策を生み出すヒントになると思います。

タイで働き、タイ人がなかなか謝らないと悩んでいる日本人がいたら、少しでも参考になってくれたら幸いです!

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タイの魅力にすっかりハマり、気づいた時にはもうバンコクに移住してしまいました。
そして友人の紹介で、タイ人女性と結婚。
趣味はドライブ、食べ歩き、旅行、カメラ
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