タイの魅力にとりつかれてしまい、ふと気づいた時はパスポートのページに、タイ入国の青い三角スタンプがたくさん押されていた。。という人も多いのではないでしょうか。
ハイ!私もそのうちの一人です(笑)
タイにハマる人が感じた「魅力」は人それぞれだと思います。
一年中温暖な気候に誘われてしまう人、タイ料理が口に合う人、タイでの気楽なゴルフが好きな人、タイマッサージがやめられない人、タイ人の優しさのとりこになってしまった人。。。
それだけタイに何度も足を運んだ人なら、ガイドブックに載っているような観光名所は一通り回ったことでしょう。
しかしです。
本当の魅力は、観光客が溢れるメジャースポットにあるわけではないのです。
むしろ、観光客が通常行かないような場所にこそ、本当の意味でのタイの魅力が隠されているのです。
今回は、そんな「新しい」タイの魅力を探しに、レンタカーを借りて郊外や地方までお出かけしてみたい!という人向けの記事になります。
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タイでレンタカー
タイで運転する適性
タイでレンタカーを借りること自体は非常に簡単です。
空車があり、国外免許証(国際免許証)とパスポート、クレジットカードがあれば誰でも借りることができます。
ただし、借りた車を、日本とは違う環境で「安全に」運転するということは簡単ではありません。
結論から言わせていただきます。
初めてのタイ〜3回目くらいの方には全くお勧めできないので、運転手つきのレンタカーを借りるか、バンをチャーターするか、タクシーやバスなどの公共機関を使う方が断然いいと思います。
タイでの運転は慣れてしまえば何ということはありません。しかし、慣れるまではかなり大変なのです。運転技術の話をしているわけではありませんよ。
車でタイの公道を走行するということは、周囲からはタイ社会の一員とみなされるわけです。外からは誰が運転しているかわかりませんから、誰も「外国人」の「ゲスト」が運転しているとは気づいてくれないのです。
つまり、タイ式のルールやマナー、間合いなど全てにおいて周りのタイ人に合わせた運転をしないと、道路上で一台だけ浮いてしまって、非常に危険なのです。
少なくとも、何度かタイに来たことがあり、タクシーやバスなどに乗ったことがあり、タイの交通がどれだけめちゃくちゃかを理解して、覚悟した上で借りてくださいね(笑)
レンタカーのメリット
これは、日本国内の旅行でも同じことが言えますが、以下のようなメリットがあります。
1.時間とルートに縛られない自由な行動ができる。
これは、路線バスなどを乗り継いで旅するスタイルの方ならこんな経験があるのではないでしょうか。
バスに乗車中、車窓の景色を眺めながら「あっ、ここ面白そう!写真撮りたいな。。」「ここ曲がった先にある◯◯を見てみたいな。。」などと発見をすることがあると思います。
これがレンタカーなら自由そのものなんですよね。止めたいところで止めて、行きたいところに行って、帰りたい時に帰れる。これ、一番のメリットだと思いませんか?
2.荷物が重くても気にならない
例えば、旅程が1週間くらいある方ですと、毎日の着替えだけでもそれなりの重さになりませんか?
また、途中で買ったお土産や、写真好きな人なら重くのしかかる機材たち。
レンタカーなら全く気にせずに、後ろの席にポイポイ投げるだけですね。(靴下など後ろにポイポイして、嫁にいつも叱られますが。。笑)
3.天気が悪くても快適に移動できる
タイをはじめ東南アジアでは、乾季を除いて毎日のように「スコール」が降ります。
バスに乗車している最中ならまだ良いですが、これがもし降りるタイミングでドザアって降り出したら目も当てられません。田舎町のバス停には屋根なんかないんですよね。
滝のような雨の中に放り出されて、荷物もカメラもビショビショ。
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4.エアコンの温度設定は自由
タイの洗礼の一つとして、「温度調整」というのがあります。
エアコンつきのバスに乗ったら寒すぎて風邪をひき、エアコンなしのバスに乗ったら暑すぎるし窓から砂埃が入ってくるし、なかなか難しい問題だと思います。
女性なんかせっかく洗った長い髪が、汗と砂埃でキシキシになってしまい、いつも気の毒に思います。
ざっとメリットを挙げてみましたが、他にも色々便利なことがたくさんあります。
地方の場合、町の至る所に獰猛な野犬がいたり、治安が悪い地区があったりと、日没後は徒歩での移動はオススメできません。地元の人は100m先のコンビニに行くのすらバイクや車に乗ります。
こんな時も車があったら解決しますよね。
レンタカーのデメリット
次にデメリットを挙げていきましょう。
1.事故や故障のリスク
デメリットのナンバーワンはこれだと思います。
万が一やっちゃった時、また走行中にいきなり不具合が出た場合、言葉が通じないと不安でしょうし、事故の場合相手が真面目な人とは限りません。
本当はあなたが悪くない事故でも、言葉が通じないのをいいことに、自分が有利になるように嘘をつくなどよく聞く話です。
2.道がわからない
今では、レンタルWiFiや現地SIMなどの通信環境さえあれば、スマホで道案内ができる時代です。
しかし、タイの田舎では本来あるはずの道が無くなっていたり、ナビされた道がかなりの悪路で走行不能だったり、こんなことはよくあります。
また山奥に入ってしまうと途中で電波やGPSが途切れて、スマホのマップが止まってしまいますね。
このような困難に立ち向かうだけの勇気と、機転が効きづらい人にとっては、レンタカーでの行動はデメリットになるでしょう。
他にも色々挙げたらキリがありませんが、ざっとこんな感じだと思います。
これらのことを思い浮かべながら、自分の旅スタイルと重ねあわせて、レンタカーの利用が果たして合うかどうか検証してみてください。
レンタカーの賢い使い方
バンコクに到着後、いきなりレンタカーで全行程を旅するのは、よほどタイに慣れていて、かつ運転にも自信がある方でないと厳しいと思います。
異国での運転は日本にいる時以上に神経を使いますし、日本のように高速道路が整備されているわけでもなく、そしてタイの国土は思ったより広いのです。
以下のような目的別に合った使い方をすると、行動範囲も広がり、かつ運行リスクも最大限減らせるので良いと思います。
1.バンコク近郊に足を伸ばしたい場合
スワンナプームまたはドンムアン空港に到着後、空港のレンタカーオフィスで借りて、そのまま郊外を散策する。
バンコクに行きたい場合は、途中の駐車場に止めてから電車などで向かうか、空港に戻り返却してから向かうようなスケジュールを立てる。
バンコクでの運転は、旅行者には絶対オススメしません!在住者の私でさえできることならバンコクでは運転したくないです。
もうめちゃくちゃで危険すぎます!バイクがデタラメに飛び出してきたり、3車線を4車線にして無理やり入ってきたり、ベンツなど富裕層が強引に突っ込んできたり・・。
渋滞も一日中激しいですし、してもいない違反をでっち上げて、言いがかりをつけてくるポリスの多いこと・・。(2019年現在では、ポリスの不正はほぼ無くなりました)
道路事情の勝手がわからないのであれば、バンコクでの運転は本当にやめたほうがいいと思います。
時間も費用もコスパが悪すぎます。
2.バンコクから離れた地方都市や観光地を訪れる場合
日本からバンコクに到着後、タイ国内線乗り継ぎで目的地の近くまで移動しましょう。
地方空港にもレンタカーオフィスは営業しています。
特にビーチリゾートのプーケットはタクシー代が高く、観光ポイントが離れたところに点在しているため、小型車でも一台あると便利!
3.バンコクから離れた観光地で、近くに空港がない場合
日本からバンコクに到着後、バスターミナルまで行き長距離バスで移動するか、鉄道で目的地の近くまで移動しましょう。
その目的地の近くにレンタカーの営業所があるかどうか、事前にネットなどで情報収集して予約まで済ませてから行くのが望ましいですね。
またはそれが難しい場合、最後の手段として、スワンナプームかドンムアン空港で借りて、そのまま全日程をレンタカーで周遊する方法があります。
しかし最初の都市間の移動で相当疲れてしまい、目的地に到着した時にはぐったりすることは覚悟していきましょう。
だいたい目的地まで300キロ程度なら4時間くらいでなんとか走れますが、それ以上になると結構厳しいです。
また帰りに渋滞に巻き込まれたら、きっとウンザリすると思いますよ。タイの渋滞は終わりが見えないんです。
タイの道路の最高速度ですが、一部の指定モーターウェイは120km/h、それ以外の道路は時速90km/hです。
ちょっと前までは速度規制なんて無かったようなもので、150〜160km/hくらい出して走ってる車も多かったですが、最近の取り締まりは日本以上に厳しくなってきていますので、捕まらないように気をつけてくださいね。
もし速度取締カメラ(オービス)に映った場合、後日レンタカー会社から高額の手数料(違約金)とともにクレジットカードに請求されます。
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今回は、タイに何度か足を運びそろそろ慣れてきて、ガイドブックに載っていないようなマイナーなスポット巡りや、自由気ままに移動したい人向けに、レンタカーを利用することのメリット、デメリットを紹介しました。
私もタイで初めてレンタカーを借りた時は、「新しい」タイを発見したい!という気持ちで踏み出した一歩だったのですが、私にとってはこれが大正解?だったようで、「タイ沼」という沼にはまってしまい、(日本に)帰らぬ人になってしまったわけであります。
地方で出会ったタイの人たちは、バンコクの観光地で出会うタイ人たちよりも「純朴」で本当に「親切」な人たちでした。
現代の日本人や、バンコクという大都会に染まってしまったタイ人が、すでに忘れてしまったような、本当の「思いやり」と「優しさ」に触れることができるのが地方の魅力なのです。
もちろん飛行機やバスでも地方を旅できますが、そこにレンタカーというツールが加わることにより、地方旅がさらに便利になり、行動範囲もぐっと広がります。
次回の旅の移動手段として、レンタカーを選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
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