タイ北部からミャンマー・ラオスにまたがる山脈には、少数民族が暮らす集落がいくつもあります。
民族によってそれぞれ異なる文化や言語を持ち、食文化もまた各民族によって特徴があるようです。
「アカ族の料理を気軽に食べられるカフェがあるよ!」
こんな情報を、ちょっとしたことから話しかけた国境警備の軍人さんからゲット!いったいどんな料理なんだろう・・?
食べることが趣味で、旅先では「現地のものを食べる」ポリシーの私は、こんな話を聞いてしまった以上、チャレンジしないわけにはいかなくなりまして・・。
そして実際に行ってきました!
結論から言いますと「アカ族料理」はものすごく美味しい!景色もいいし超オススメスポットでした!
今回の記事では
アカ族のカフェ「Pha Mee Coffee」ってどんなお店?
アカ族料理ってどんな食べ物?
おすすめ料理はどれ?
「Pha Mee Coffee」への行き方やアクセスは?
といった内容についてお話ししたいと思います。
2020.2.7アップデート
再訪したので、記事の修正・一部の写真を更新しました。
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■目次
アカ族の「Pha Mee Coffee」は険しい山のふもと
今回アカ族のカフェがあるという情報をもらい、その店の名前をグーグルマップでチェック!
すると・・
タイ・ミャンマーとの国境線から、タイ側に1キロほどの山中・・!
すごいところにありますね・・。
ということで、公共交通機関のみでのアクセスは不可能です。。レンタカーやレンタルバイクなどが必須となります。
私たちは自分の車でアクセスしました。
チェンライからメーサイ方面に向かう国道1号線。
特に目印もない路地に左折で入っていきます。
どんどん森の中に進んでいきます。
舗装は思ったよりもきちんとしていて、砂利道はありません。
途中に検問所があります。
国境沿いという場所柄、ミャンマーからの密入国者もいるのでしょう。私たちは特にチェックされずにスルー。
ついに到着です!
「Doi Pha Mee Coffee」という看板が出ていますね。
「Doi」とは、山という意味でして、タイ北部の方言になります。なので店名を訳すと「パーミー山のコーヒー」という意味ですね。
敷地内には2台分の駐車スペースがあります。満車の時は、ちょっと(30mくらい)戻ったところに無料の共有駐車場があります。
このように、かなりの急坂が続いています。
そう、ここは山岳少数民族の集落の中。現代では民族衣装こそ着ていませんが、この周辺に住む人たちは皆が少数民族なのです。
(ちなみに、さらに先に進むと、ミャンマーとの国境線と接する尾根の道に続きます。とんでもない山道なので、注意が必要です。)
この付近はコーヒーの産地で、アカ族の育てた「パーミーコーヒー」が飲めるカフェが他にも5〜6店舗点在しています。
どの店も景色が良く、開放感抜群のロケーションで、美味しい料理を楽しめます。
また、最近はエコツーリスト向けの観光に力を入れているようで、ホームステイして、少数民族の暮らしを体験できるようになっているようです。
さて、それではお店に入りましょう。
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アカ族のカフェ「Pha Mee Coffee」のメニュー
このお店は、カウンターオーダーのスタイルになっています。
カウンター上にメニューが置いてあるので、混雑時や他のお客さんが並んでいる時は、メニューに目を通しながら並んだ方が良いかもしれませんね。
壁の黒板にもメニューが表示されています。
そして、お目当「アカ族料理」のメニューはこちら・・。
全部タイ語表記で読めない・・・。
そんなあなたのために、翻訳しました!
赤字は今回オーダーしたものです。
1.ヤム・パック・アーカー(野菜・山菜の和え物、アカ族スタイル)
2.ラープ・ムー・パーミー(豚のラープ、パーミースタイル)
3.ムー・パッ・サムンパイ(豚のハーブと香草炒め)
4.ナム・プリック・アーカー(ナムプリック(アジア式のバーニャカウダーのこと)、アカ族スタイル)
5.ゲーン・プアック・アーカー(タロイモのゲーン(スープ類のこと)、アカ族スタイル)
6.ラーク・チュー・パッ・アーカー(山菜の根炒め、アカ族スタイル)
7(下左).カオプック(米をバナナの葉で包んで蒸したもの、この店でのスタイルは不明)
8(下右).カノムチップ・アーカー(カノムチップはシウマイのこと、アカ族スタイルのシウマイ)
注意・メニューは2018年9月時点のものです。今後変わる可能性があります。
2020.2.7更新
黒板のおすすめメニューは随時変更されているようですが、基本メニューはほぼ変わりません。
分からなければ、この記事に載せた料理の写真を見せれば伝わるので安心してください!
金額は、1品150〜200B前後になります。
町の食堂と比較したら高いですが、料理は非常に美味しく、ロケーションも最高のため、結果大満足しました!そしてバンコクに帰る前にもう一度立ち寄ってしまうという・・。
まずはオーダーを済ませて、その場で料金を前払いします。
すると番号札をもらえるので、自分の好きな席に行きます。
さて、オーダーも無事に完了したので、さっそくお店の中を探検してみましょう!
アカ族の「Pha Mee Coffee」は絶景カフェ
お店は崖の上に建てられています。なので、どの席を選んでも見晴らしは抜群!
荷物を落とさないように注意!
カフェの下は一応地面がありますが、結構高さがあるので落としてしまったら取りに行くのが大変・・。
階段で2階に上がりましょう!
晴れていれば、オープンテラスの2階も気持ち良さそうです!
この日は雨上がりだったため、2階の席はびしょびしょに濡れていて使えませんでした。
森に囲まれているので、空気が美味しい。
写真には撮りませんでしたが、トイレがすごい!
個室の壁の窓にはガラスがありません。なのでオープンテラス(笑)向こう側は山なので、覗かれることはありません。ちなみに女子トイレはどうなっているか知りません!チェックしたのは男子用だけです。
(オープンテラスとは言っても、新しくてとても清潔なトイレで、タイの都市部にあるトイレと変わりません。ただ窓ガラスがなくて、大自然の景色を見ながら使えるということです。)
店内を探検しているうちに、オーダーしたアイスラテが届きました。
香ばしくてなかなか美味しい。
タイによくある「甘すぎるやつ」ではなくて、スタバとかで飲めるようなちゃんとしたラテです。
嫁さんは「タイ式アイスミルクティー(チャー・ノム・イェン)」をオーダー。
こちらも甘すぎず飲みやすい。
なかなかいい雰囲気です。
そして、待つこと15分くらいでしょうか。
お目当の「アカ族料理」が到着しました!
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初めて食べたアカ族料理が美味しすぎる
まずは、アジアン式バーニャカウダーの「ナムプリック」です。
メニューでいうと4番目の「ナムプリック・アーカー」
こちらのソースが「アカ族スタイル」になっていまして、タイ料理店で食べるナムプリックとは全く異なります。
ベースはピーナッツ系でしょうか。それと少量のハーブが練りこまれています。香ばしい香りが野菜とよく合います。
ちょっとピリッと辛いですが、タイ料理と違って辛すぎるという感じではありませんでした。(人によりますが・・)
野菜の種類は決まっていなくて、その時に採れたものを使っているようです。(主にこのセット)
2020.2.7更新
再訪して今回もオーダーしました!野菜の内容が変わっていますね。1〜2月はこのセットになることが多いようです。美味しい。
そして、アカ族スタイルのラープです。
メニューでいうと2番目の「ラープ・ムー・パーミー」
タイのラープは、イサーンや北部など地域によって使う材料や調理法などが全く異なりますが、アカ族のラープ・・
一言で言うと、クオリティー高すぎます!
豚肉と山菜、にんにく、唐辛子などを一緒に痛めていますが、味付けは至ってシンプル。
むしろ、日本の食卓に並んでいてもおかしくないような味。
肉汁の旨味とにんにく、生姜、野菜・・どこか懐かしい味わい。。
なんだろう。。
ずっと考えていましたが、ようやく分かりました。
「餃子!!」
餃子の中身とそっくりなのです。
このまま皮に包んだら、日本で食べる餃子と変わらないかも・・というほど。
大昔、現在の中国雲南省やチベットの山奥付近から降りてきた山岳民族。餃子のルーツと何か関係があるのでしょうか・・。
辛さは「ちょっとピリ辛」くらいです。おすすめの一品!
2020.2.7更新
今回もオーダー。器がおしゃれな木製に変わっていました。
味は変わらずに美味しい!パーミーに来たのなら、これは絶対に食べるべきです。
メニューの6番目、ラーク・チュー・パッ・アーカーです。
山菜の根っこの部分ですね。
味付けはシンプルな塩。なのに、旨味がぎっしり。
ネギや豚肉などと一緒に炒められています。日本の中華屋で食べる野菜炒めのような味付け。
ほとんど辛くないので、日本人も食べやすいかな。
山菜の根っこは歯ごたえがあり、シャキッシャキッっとした感じです。もやしとはまた違う感じです。
メニュー3番の、ムー・パッ・サムンパイです。
豚肉の香草炒め。これが一番タイ料理に近い味付けだと思います。なので、香草系が苦手な人だとちょっとつらいかも。
2020.2.7更新
豚肉はとても柔らかく、味付けはご飯とよく合います。
写真のように、ご飯は別盛りでオーダーできます。
ラテと合わない・・。(笑)
2020.2.7更新
今回は、骨付き豚のスープ・アカ族スタイルをオーダー!素朴な味で食べやすく、生姜とニンニクの風味が食欲をそそります。
アカ族料理にはもち米(カオニャオ)がよく合うので、忘れずにオーダーしてくださいね。
魚料理も辛さ控えめで食べやすく、川魚独特な生臭さはほとんど感じませんでした。
今回は嫁さん以外に友人も一緒だったので、普段より1品多くしましたが難なく食べきりました。実際には結構ボリュームがあるので、少人数で訪れた場合は様子を見ながらオーダーする方が良いかもしれません。
産地直売のお土産品はいかが?
この付近ではコーヒー豆を栽培していて、パーミー山の名産品の一つになります。袋に詰めてお土産として販売されています。
私はコーヒーにあまり詳しくないので良く分かりません。素人です。ただ、さっき頼んだラテはとても美味しくいただきました。
コーヒー好きな人にはいいかも。
こちらは「胡椒の実」
先ほど食べた料理でも使われているものだそうです。
こちらはフルーツジャム。
この付近で育てられたフルーツを使って作られているそうで、タイ人観光客に人気だそうです。
お会計にチップは必要?
この店での会計には、サービス料は含まれていません。
カウンターの先払い会計式なので、コーヒーのみの人は特に不要ですし、お釣りの小銭コインくらいでも良いでしょう。レジカウンターにチップボックスが置いてありますので、そちらに入れます。
たくさん頼んだ人は、20B程度入れてきても良いと思います。
あくまでもお客さんからのお気持ちです。
「Pha Mee Coffee」への行き方・アクセス・場所
メーサイのタイ・ミャンマー国境ゲートから約12キロ。
ここは公共交通機関はありませんので、レンタカーやバイクなどの足がないとアクセス不可能です!
余談ですが、このカフェの先にある険しい山を登って1149号線を左に進むと、ミャンマーとの国境に接する尾根を走るルートになります。ドライブコースとしても面白い道です。
この付近は見どころがたくさんありますので、チェンライの空港でレンタカーを借りて回るのもおすすめです。
タイでレンタカーを借りるときのチェックポイントはこの記事に書いてあります。
タイでの運転についてはこちら!
まとめ
アカ族の料理を気軽に食べることができるカフェ「Pha Mee Coffee」は、聞いた情報通りに、山奥にある集落の中に実在しました!
思ったよりも食べやすい味付けで、ボリュームも結構あります。そして景色も良いので非常におすすめです。
北タイを回る旅、特にメーサイ国境付近の観光ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょう?(11月〜2月の乾季がおすすめです!)
店舗情報
「Pha Mee Coffee」
住所 チェンライ県メーサイ地区
営業時間 8:00〜16:00頃
場所は記載したグーグルマップを参照ください。
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