北タイの古都チェンマイには、近隣地区の影響を受けた料理がたくさんあります。
古くからの交易によって持ち込まれたスパイスや食材を用いた「北タイ料理」は、バンコクで食べられる一般的なタイ料理とは異なり、独自の食文化を形成しています。
そんな北タイ料理を、古都チェンマイを感じながら美味しく楽しむことができるレストランがあるのでご紹介したいと思います。
2020.2.12アップデート
再訪したので、記事の修正と写真を更新しました。
ミシュラン・タイ・チェンマイ版2020に掲載されました。以前よりも混雑が激しくなっていて、夕方以降は入店待ちが出ています。
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■目次
チェンマイ「フアン・ムアンジャイ」は住宅街の中
チェンマイの街は、周囲をお堀に囲まれたを中心に観光エリアが広がっていますが、今回ご紹介する「フアン・ムアンジャイ」は、観光エリアからちょっと外れた場所にあります。
少し分かりづらいのですが、地図を貼り付けたので参考にしてください。
観光の中心「ターペー門」からは約3キロ。
徒歩ではちょっと無理があるので、移動にはソンテウやトゥクトゥクのチャーター、または配車アプリの「GRAB」などが便利です。
ドイステープ寺院へ続く大通りを曲がり、住宅地に入り何度か右左折すると見えてくる木造の建物。

こちらが今回ご紹介する「フアン・ムアンジャイ」になります。
古き良き北タイの風情がよく再現されていますね。
客席も木造が基本。オープンエアのテラスのようになっていて、夜風が気持ちいい!

ミシュラン2020のチェンマイ版に掲載され、店の前には輝かしい看板が設置されました。

以前から、シェフがタイのTV番組で紹介されたりと、料理の味やクオリティーはお墨付き。
今回再訪した際にミシュランの掲載を知った時の感想は「あー、さらに人気店になったか・・」という感じでした。

今回私たちが選んだのはこの席。

緑と水に囲まれています!
ただし外なので蚊が多いのが玉に傷・・。虫除けスプレーや蚊取り線香は頼めば持ってきてくれます。
それではオーダーしましょう!
2020.2013更新
来客数が多いので整理券制になりました。お店に到着したらまずは代表者が中に入り、スタッフに人数と名前を伝えて整理券をもらいます。
外にベンチがあるので、そちらで名前を呼ばれるまで待ちます。
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「フアン・ムアンジャイ」のメニュー
2020.2.13更新
料理の値段が多少値上げされました。とは言っても数十円〜百円程度なのでそこまで気になりません。もともとクオリティーが高いのに良心的な価格だったのを今も引き継いでいます。
掲載したメニューは2019年当時のものなのでご了承ください。
ーーー
このレストランは「北タイ料理」がメイン。
参考のために、店員さんに許可を得てメニューの一部を抜粋しました。
北タイ料理でおなじみのカレー麺「カオソイ」や、豚骨トマトそうめん「ナムニョオ」も揃っています!
他に有名な料理は・・・

北タイカレー「ゲーンハンレー」や・・

ハーブ炒めの「ラープムーコア」、

北タイ風スープ各種、

素朴な味わいの「ナムピック」各種(辛い!)、

今回店員さんに勧められて、かなり美味しいと感じたきのこ炒めの「クアヘッ・トーブ・サイムー」・・!
このように、バンコクではなかなかお目にかかれない料理が豊富に揃っているので、この機会にチャレンジしてみるのもいいと思います。
ちなみに、日本人客が多いとのことで、メニューには日本語が併記されている上、全部写真付きなのも嬉しいポイントです。
メニューは100B(約350円)未満〜150B程度のものが多く、お手頃価格なのもGOOD!
客層は、半数以上が地元のタイ人で、残りは日本人・中国人観光客か在住者。観光エリアと違って、西洋人はあまり見られませんでした。
なので、店の位置付けとしては「庶民タイ人も利用する、ワンランク上のレストラン」といった感じでしょうか。格安食堂の倍以上ですが、その分料理の質も高い!
日本人旅行者からしたら、最安店と比べても1品100円程度の価格差なので、誤差の範囲ではないでしょうか?
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「フアン・ムアンジャイ」の料理
今回は、北タイ料理の有名どころをいくつかオーダーしてみました。
オーダーしてから約10分ほどで続々と料理の登場です!

北タイ名物の「サイウア」です。
ハーブがたっぷり詰まったソーセージで、ちょっとピリ辛なので飲む人はつまみにも最適です。ご飯によく合う!

ひき肉とハーブの炒め「ラープムーコワ」
ラープといえば、タイ東北のイサーン料理が有名ですが、北タイのラープは材料から調味料、調理法まで全く異なります。
南アジアから伝わったスパイスをふんだんに使って炒めるので、食欲をそそる香りがいっぱいに広がります。
ちょっと辛いので、苦手な人は注意!
これもご飯によく合います。

「ナムピック・ナムプー」
これも北タイ特産の料理で、沢ガニをじっくり煮詰めて作った「みそ」を「たけのこ」につけて食べます。ちょっと生臭さがあるので、好みが分かれると思いますが美味しい!辛いです。
素朴な味わいが口の中に広がります。

トマトと煮干しの葉野菜スープ。
魚の煮干しを煮込んだスープに、北部の山岳地帯に生えている野菜を入れたスープです。かなり苦味があり、これも好き嫌いが分かれるかな・・?体に良さそうな味です。

「きのことひき肉炒め」
こちらが、この店で最近一番よく売れている一品料理だそうです。店員さんに勧められてオーダーして見たところ・・・
北タイ特産のきのこは「コリッコリ」した食感、オイスターソースの風味が食欲を掻き立て、たまに感じるスパイスの香りが全体の味を引き立てます。
初めて食べた料理ですが、個人的にかなりヒット!文句なく美味しい!
味付けは濃すぎず、辛くないので日本人にも受けそうな味付けです。

北タイ名物のカレーヌードル「カオソイ」です。
スープはココナッツミルクで仕上げているので、濃厚でクリーミー。平打ち麺をスープに絡めていただきます。
ただし、十分美味しいのですが、カオソイに関しては過去記事にもまとめたお店の方が美味しいと感じました・・・。(個人の好みにもよりますが)
なので、もしカオソイだけを食べたいのであれば、下のお店をお勧めします!

豚骨トマトそうめんの「ナムニョオ」
こちらも北タイの名物!しっかり煮込んだ濃厚なスープですが、トマトのさっぱり感が加わり後味は良好です。
浮かんでいる塊は中華食材でもおなじみの「血」!滋養強壮や鉄分補給にも良いと言われていますね。これ自体は無味無臭で、食感はプルンッとした感じです。
うまい!
「フアン・ムアンジャイ」をおすすめする理由3点
1.雰囲気が良い
古都チェンマイを感じられる内装で異国情緒満点!旅の気分を盛り上げてくれます。
2.料理が美味しく手頃なお値段
観光エリアにある「一見さん」相手の店とは違い、店のターゲットである地元のタイ人が、何か特別な日に「ご褒美」的に利用する店でもあるので、美味しい料理を手頃なお値段で提供してくれます。
3.メニューは写真付きで、日本語も併記されている
現地の日本人にとってもちょっと有名なレストラン。それなりに来店数も多いので、メニューには日本語が併記されています。
また写真つきなので、どんな料理か分かりやすいのもポイントです。
フアン・ムアンジャイに行く際の注意点
人気店のため、日によってはかなり混雑するようです。確実に席を取りたい時は、電話で相談してみることをお勧めします。
またエアコンルームは席が少ないので、こちらも電話で相談してみる方が良いでしょう。
客席は基本的に屋外なので、特に夕方以降は蚊が多く飛んでいます。虫除けスプレーの類は貸してくれますが、気になる人は長ズボンにスニーカーなど、足を刺されないような装備で行くことをお勧めします。
2020.2.23更新
ミシュラン・タイチェンマイ版に掲載されたこともあり、食事時はさらに混雑しています。今回2回ほど再訪しましたが、ともに約30〜40分待ちで、受付で整理券をもらう必要がありました。
まとめ
チェンマイの住宅地にひっそりと佇むレストラン「フアン・ムアンジャイ」。
旅情たっぷり、北タイの風情を再現した作りが気分を盛り上げてくれます。
料理も美味しく、名物料理はだいたい揃っている上、お値段は比較的リーズナブル。
私も嫁さんもこの店が気に入ったので、今回1週間の滞在中に3回も訪れてしまいました!
チェンマイを訪れた際には立ち寄って見てはいかがでしょうか?
チェンマイの北タイ料理「老舗」食堂ならこちら!
観光エリアに近くて美味しいカオソイならこの店だ!
チェンマイの古民家ホテル(ゲストハウス)はこちらがおすすめ!
店舗情報
「フアン・ムアンジャイ」เฮือนม่วนใจ๋
住所 24 ถ.ราชพฤกษ์ ต.ช้างเผือก อ.เมือง จ.เชียงใหม่ 50300
電話番号 053 404 998
日本から +66 53 404 998
営業時間 11:00〜22:00(21:00ラストオーダー)
定休日 水曜日(年末年始・タイの祝日は要確認)
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