北タイ・チェンマイにある温泉の中でも異色の存在「テープパノム温泉」。
チェンマイの市街地からは約130キロも離れていて、車で約2時間の距離。他に点在する温泉の多くは「硫黄臭」がただようのに対し、こちらは無色・無臭のアルカリ性温泉。
今回は、チェンマイの温泉巡りをしている私たちが最後に訪れた「テープパノム温泉」について、実際に利用してみた感想と写真を添えてお伝えしたいと思います。
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チェンマイ・テープパノム温泉に行こう!
この日、私たちは午前10時ごろにホテルの駐車場に降り立ちました。
ここしばらくチェンマイに滞在して、連日のように温泉巡りをしていましたが、間もなくバンコクに戻らなくてはならない頃合い・・。
そこで、ちょっとチェンマイの市街地からは遠いのですが、以前から気になっていた場所「テープパノム温泉」に行ってみることにしました。
距離にして約130キロほど南西にあるこちらの温泉。公共交通機関はないので、自分の車で行くか、レンタカーやレンタルバイクなどの足が無い人にはちょっとアクセスが厳しいのです。
それでは出発しましょう!
国道108号線をひたすら南西に進むこと約1時間半。
途中からは渓流が見えたり、カーブが連続する森の中を突き進んだりと、バイクで訪れたら楽しそうな道が続きます。(全区間舗装されていて走りやすい!)
しばらく進むと、1088号線と分岐するのでその交差点を右折。
その後、約10分ほどで今回ご紹介する「テープパノム温泉」の入場ゲートに到着です。
一応アクセス情報としてGoogleマップを貼っておきます。
テープパノム温泉は全個室のバンガロータイプ
こちらのテープパノム温泉は国立公園内にあるため、入浴料の他に別途入場料が必要になります。
外国人大人 200B
外国人子供 100B
タイ人 20B
自動車 30B
バイク 20B
上記が、入場するために必要な料金になります。
今回私たちが訪れた時は、ちょうどお昼時の12時半ごろ。入場ゲートに人の姿はなく・・
近くを探しましたが係員の姿はどこにも無かったため、そのまま通過することに(笑)
タイの国立公園では、入場料が外国人とタイ人で異なります。
場所によって、また係員によって、タイ語が話せる外国人はタイ人と同額にしてくれるパターンもありますし、厳格にIDカードチェックをしている所もあり、対応はまちまちです。
後で分かりましたが、どうやら入場ゲートの係員はクルマで買い物に行ってしまったらしく、風呂上がりの約2時間後になっても無人でした・・。
よって、本来必要だった2名分+クルマの入場料250B(約900円)は無料ということに!ラッキーです。
また、ゲートの係員と、温泉の係員は別の所属だそうで、一応聞いてみたところ「係がいないなら払わなくていいよ!」とのこと。
なんとも気が抜ける回答で、ある意味「古き良きタイ」が残っている感じがしました。
テープパノム温泉の繁盛期は、乾季で冷え込みが厳しくなる11月〜3月ごろとの事。そのシーズンは、近くにあるタイ最高峰「ドイ・インタノン山」へハイキングに訪れる観光客が増えるため、温泉も混み合うそうです。
山頂の気温は1桁代まで下がり、夜明けごろには霜が降りる日もあるので、下山後に立ち寄り、温かい湯につかりながら体をほぐす人が多いのです。
それ以外のシーズンは人もまばらで、たまにお寺の行事で僧侶が貸し切る他は空いているとの事でした。
ゲートを過ぎたら、そのまま奥の方へと進みます。
温泉が湧き出ている池があり、熱気がこちらまで伝わってきます。
よくみたら、各所の地面から湯けむりが上がっています。
一番奥まで進むと、温泉の浴室棟があります。
誰もいませんでしたが、大声で呼びかけると、下にある浴室棟から係員のおばちゃんが出てきました。
大人 50B/1名
子供 20B/1名
マッサージ 150B/1時間
以上です!
こちらテープパノム温泉にある浴室は全て個室制になっていて、料金は1名あたりの入浴料だけになります。
時間制限は特に無いそうです。
タオルや入浴服(湯浴み)は20Bでレンタルできます。
それではさっそく温泉に入りましょう。
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「とろみ」のある湯でスベスベ肌を手に入れる
受付が終わったら、浴室棟がある下に降りていきます。
日中は地面が熱せられているので、裸足ではとてもじゃないけど歩けません・・。
入り口で脱いだ靴を再度履くか、サンダルの持参をオススメします!
森の中にはいくつものバンガローが建てられており、その全てが浴室棟となります。
湿度が高くないため、木の陰に入ると日差しが遮られ、意外と涼しく感じるのです。
空気が美味しい!
バンガローのサイズはそれほど大きくなく、浴槽とシャワー、ベンチが置いてあるだけの質素な作りですが、2名ほどで利用するには十分な広さです。
水シャワーですが、日中は気温が高いため「ぬるま湯」が出てきます。
シャンプーや石鹸などは備え付けてありませんので、売店で購入するか、コンビニで買ってから向かうか、自分で持ってくる必要があります。
こちらが浴槽。
2名で入るにはちょうど良いサイズですね。
友人同士とかでしたら、1名1室利用でリクエストすれば、別々の部屋をあてがってくれます。
むき出しのゴムホースが見えるなど、相変わらずタイの温泉らしく「風情」のかけらも感じられません(笑)
閑散期なので、数日間使った形跡がなく、浴槽には枯葉や虫の死骸など「ゴミ」が溜まっていたので、自分で掃除してからお湯を張ります。
そして気づきました。
「お湯にとろみがある・・・・!」
このテープパノム温泉のお湯は、ph9のアルカリ性温泉。タイの他の温泉と違い硫黄臭はしませんが、この独特の肌触りが特徴。
ヌルヌル度が他の温泉よりも高い!
手をお湯につけて乾かしてみたところ・・・
「肌がツルツルのスベスベ!!」
これは女性にとって嬉しいポイントなのでは・・?
しかし難点が1つありまして、水圧が低いのでお湯が貯まるまでに30分近くかかる事。
こればかりは仕方ありませんが・・。
それでは温泉につかりましょう!
「・・・ああ極楽」
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温泉情報
テープパノム温泉 น้ำพุร้อนเทพพนม
電話番号 080 501 5235
日本から +66 80 501 5235(タイ語のみ)
営業時間 8:00〜16:30(要確認)
まとめ
チェンマイから2時間以上離れた山のふもとにある「テープパノム温泉」。
その泉質はとろみのあるアルカリ性温泉で、湯上りにはスベスベ肌が手に入ります。
ただし、チェンマイからかなり遠く、公共交通機関が無い点、そして近くに日帰りで訪れる見所は特にないので、短期旅行の方がわざわざ温泉に入るだけの目的で行くのは敷居が高いかと思います。
それでも、近くにはチェンマイ最高峰の「ドイ・インタノン山」があるので、ハイキングの帰りにセットで立ち寄るのがオススメです。
長期旅行の方がレンタルバイクを借りて、日帰りツーリングで立ち寄るのも良いと思います。
興味がある方の参考になれば幸いです。
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