こんにちは!Asia-Jin(あじあ人)です。
バンコクに移住する場合、まずは住居を確保しなくてはなりません。ずっとホテルで暮らす訳にもいきませんから、予算に合わせてコンドミニアムかアパートを探す必要があります。
さて、バンコクには格安のアパートから、高級のコンドミニアムまで数え切れないくらい乱立しているので、多少わがままな人でもきっと良い物件に巡り会えると思います(笑)
今回は、賃貸コンドミニアムと賃貸アパートの違いとメリット、デメリットをご紹介したいと思います。
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バンコクの賃貸物件
アパートの場合
日本でいう「賃貸マンション」に相当します。管理人室があり、一棟丸ごとオーナーさんが管理している物件ですね。
賃料の価格帯
低所得層が住むエアコンなしの20㎡程度の部屋で約2000B(約7000円程度)
一般的なタイ人庶民が住むエアコン付き30㎡程度の部屋で約5000B(約18000円程度)
ちょっと広めの50㎡くらいで約8000B(約28000円)
最上階のペントハウス200㎡以上の部屋なんかもあります。約20000B(70000円程度)
特徴
基本的にすべて賃貸となり、4階建くらいまでの小さな物件だとエレベーターがないものもあります。また、10階建以上の大規模な物件もあります。
一階に管理人室があり、契約、家賃や電気代・水道代の支払いなどはすべてここで行います。
電気代や水道代はユニット料が決められていて、使用量Xユニット料で毎月計算されます。このためほぼ確実に電気代はコンドミニアムよりも高くなります。
住民同士の仲が良いことが特徴の一つで、時には玄関ドアを開けっ放しで、住民同士酒盛りなんかをやっていたりします。
たまにペットの飼育可の物件もあります。
室内にキッチンが付いていない場合がほとんどなので、料理したい人は電気調理器具やカセットコンロを使うことになります。この場合換気扇がないため、食べ物の匂いが部屋にこもり、服についてしまいます。洗い物はバルコニーかトイレですることになります。
バストイレ別の物件はほとんど見たことがありません。タイではバスタブもあまり一般的ではありません。
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賃貸アパート物件のメリット
1.初期費用が安い
デポジットとして賃料の2か月分と前家賃1か月分を納めれば入居できます。賃料自体が安いので初期費用の総額を抑えられます。予算が少ない人でも気軽に引っ越せます。
2.手続きが簡単
初期費用の支払いが済み、契約書にサインして、パスポートのコピーを提出したら、その場で鍵をくれることがほとんどです。
また退去時の手続きも簡単で、大きな破損がないかチェックして1時間程度で終わりになります。掃除費用と、簡単な補修費用を差し引かれて、デポジットのほとんどがその場で返金されるパターンが多いです。
3.タイローカルの気分に浸れる
私はここがポイントで4年前まで住んでいたアパートに入居を決めました。せっかくタイに来たのだから、現地のタイ人とも仲良くなりたかったし、アジアの風を肌で感じたかった、という理由です。
昼間からタイ歌謡曲がどこかの部屋から聞こえてきて、子供の遊ぶ声が聞こえてきて、誰かの笑い声が聞こえてきて、もう生活感たっぷりでした(笑)
また現地人にならって、ドアを開けっ放しで過ごしていたため、隣のおばちゃんが「ちょっと歯磨き粉貸してくれ」といきなり入ってきた時にはびっくりしましたが。。。この後おばちゃんからお礼にと、田舎で採れた野菜をたくさんいただきました!
こんなローカルの交流が楽しくて、結構居心地が良かったです。
ちなみに、このアパートの上の階に住んでいたお姉さんから、友達を紹介されて付き合い始めたのが今の嫁さんです(笑)
賃貸アパート物件のデメリット
1.タイ語しか通じない
これは選ぶ物件にもよりますが、ローカルエリアのアパートとなると日本語はおろか英語すら通じないところもあります。契約書は全部タイ語、説明もタイ語、隣近所もタイ語のみ。
まだタイに慣れていない人にはハードルが高いです。
2.交通の便があまり良くない
駅近にあるアパートはほとんど見かけません。交通至便の物件はだいたいがコンドミニアムですね。
通りから脇道に入った奥の方とかに沢山あるので、出かける時に不便です。いちいちタクシーやバイクタクシーに乗るとそれだけ交通費がかさむので、経費節約の意味でローカルアパートを選ぶ人は注意が必要です。
3.電気代が高い!!
実際に部屋代より電気代のほうが高いこともあります!別にぼられてるわけではないんですが、アパートの電気代は高くつくんです。
例えばエアコン。古いアパートだと、今の節電型ではない10年以上前のバカデカイ機種が付いていたりします。これを1日中つけっぱなしにすると、だいたい月5000Bくらいの電気代がかかってしまいます。。。
私は勿体無いので、アパート暮らしの頃はエアコンはつけず、ドアも窓も開けっ放しで過ごしていました(笑)
4.ローカルのお付き合いが面倒
人によって、メリットになることもあれば、デメリットになることもありますよね。メリットの3番に挙げたことが、人によってはそのままデメリットになるパターンです。
隣近所がにぎやか=うるさい
隣近所との交流=プライバシーがない、気を使う
結果気が休まらない人もいると思います。合うか合わないかの問題ですね。
ただ、私の場合は積極的に交流していたので、近隣住民のほとんどが友達みたいになりまして、多少治安の悪い地区に住んでいながら一度も空き巣や暴力などの犯罪にあったことはありません。
私の勝手な想像ですが、近所のタイ人からは多分「あのニホンジン、変なヤツだけどいいヤツだからナカマ」みたいに思われていたんじゃないでしょうかね。
こんな感じで、近所付き合いにはきちんと意味があると私は考えています。
なので、逆に近所付き合いするつもりがない人は賃貸アパートの入居はオススメできません!コンドミニアムの方がいいでしょう。
5.日本人に便利なエリアの物件が少ない
基本的にタイ人ローカル向けの物件が多いので、外国人が多く利便性の高いエリアにはアパートは少なめです。
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コンドミニアムの場合
日本でいう分譲マンションをオーナーが個人的に賃貸しているものです。日本と同様、設備や内装は賃貸アパートよりも上のことが多いです。
共用プールやフィットネスが付いている物件がほとんどです。
賃料の価格帯
30㎡程度のワンルーム 普通:6000B〜10000B 高級:15000B〜20000B
40㎡程度の1DK、1LDK 普通:10000B〜15000B 高級:15000B〜30000B
50㎡程度の1LDK、2LDK 普通:15000B〜20000B 高級:20000B〜40000B
60㎡以上ファミリー向け 普通:20000B〜 高級 50000B〜 超高級 100000B〜
特徴
何と言ってもアパートと比べて部屋の作りや内装、共用設備が良い点ですね。受付があり、警備員は24時間常駐、オートロック、エレベーター完備、プールやフィットネス付き、シアタールーム、子供室や音楽室、セミナー室などが付いている物件まであります。
30階、40階、50階建てとかのいわゆる高層タワーマンションも多数あります。上層階に住んだら、黄金色に輝くバンコクの夜景が目の前に広がります。
また、下の階に24時間営業のコンビニやコインランドリー、レストラン、びっくりしたのがスタバまで入っている高級物件もあり!
高級物件から大衆物件まで色々なクラスがあります。
建物自体がペット不可の物件が多いですね。
安い大衆物件以外は、たいてい洗い場とコンロ、換気扇がセットのミニキッチンが付いていて、IHコンロか電熱線のコンロで調理できます。
バストイレは一緒になっていて、バスタブ付きの物件も多くあります。
賃貸コンドミニアム物件のメリット
1.全体的に作りの質が良い
分譲する目的で作られているので、エントランスからエレベーター、室内に至るまでホテルのような綺麗な造りになっている事が多いです。部屋の内装は、その部屋の大家さんが自分好みに作り込んでいる事があるので、デザイナーズ物件のような部屋もたまにあります。
2.住民の質が高い
他の住民は分譲で購入したか、またはタイ人にしては高額な賃料を払って住んでいるかのどちらかなので、自動的に住民の質は上がります。
静かな環境で暮らしたいならコンドミニアムをおすすめします。
3.電気代が安い
コンドミニアムの場合は、各部屋ごとに電気会社と契約しているので、借りた人が伝票を持ってコンビニに行き支払うシステムです。アパートと違い中抜きがないため、電気代は非常に安いです。
ちなみに、今の私の部屋は40㎡くらいのワンルームでして、エアコンは24時間つけっぱなし、冷蔵庫は2台使っています。
電気代の請求額を見てびっくり!
1146Bですよ!
たったの4千円程度。
エアコンは外出中もつけっぱなしでこれですから、アパート時代の5分の1です。
4.セキュリティーがしっかり
警備員が24時間常駐していて、深夜の見回りもしています。不審者に入られる可能性はぐっと減りますね。ただし物件によっては警備員が座ったまま爆睡していることもあるので、なんとも言えませんが。。。(笑)
5.駐車場が停めやすい
基本的に1部屋につき1台分の駐車場があります。アパートと違い子供の遊び場になっていることはまずないので、車に傷をつけられる心配も減ります。
6.家具、家電付き物件が多い
ほとんどの物件で、新生活に必要な家具や家電は一通り揃っていて、それ込みの賃料になっています。新しく買うのはベッドカバーや枕、日用品くらいです。
賃貸コンドミニアム物件のデメリット
1.住民とのふれあいがない
もし、アジアのにぎやかな雰囲気の中で暮らしたいなら、コンドミニアムはオススメしません。基本的に住民同士の交流やお付き合いはほとんどありません。
2.手続きが面倒
管理事務所で申し込んだ後、入居前に大家さんと面接する場合もあります。
高級物件の場合、大家さんによっては、借主の会社名や役職、仕事内容、家族構成、会社員以外の場合はタイに何をしに来たか、配偶者の有無、子供の有無、趣味などかなりプライベートな内容まで聞いてくる人もいます。
3.退去時が面倒
大家さんによっては、内装や家具に非常にこだわっていることもあり、ちょっとでも傷になっていると弁償するように言われることもあります。
原状復帰の「原状」をどこまで指すのかは大家さん次第であり、退去時にならないと確認のしようがありません。
古くなっていた家電を備え付けとして置いておき、退去時に「壊れたから弁償」などと言われるパターンもあります。
とは言え、たいていの場合は、家具がへこんだり、割れたり、紛失した場合に補修費用をデポジットから差し引かれる程度ですみます。
地区による賃料相場の変動と特徴
都心に近くなればなるほど、当然ですが賃料の相場が上昇します。これは日本もそうですし、世界共通ですね。また都心に近いほどアパートの数は少なくなり、コンドミニアムの数が増えます。
バンコクの場合、BTS電車のスクンビット線がメインの路線になります。
エカマイ駅、トンロー駅、プロンポン駅付近が日本人駐在員が多く住む高級エリアで、賃貸物件の多くは高級コンドミニアムが多く、間取りも広めのものが多いです。そして賃料も含めて物価自体が他のエリアよりも若干高いです。
アソーク駅、ナナ駅付近は繁華街なのでやや高め、チットロムやプルンチット、サイアム駅付近も高め。その先ラチャティーウィー、パヤタイ駅あたりまでが賃料が高めのエリアです。
パヤタイより先、ビクトリーモニュメント(アヌッサワリー)より北になると、賃料がぐっと下がります。
東側エカマイ駅より先は、ここ数年で急発展したエリアで日本人現地採用者に人気の町プラカノン、オンヌットなど、比較的コスパの良い10000B前後のコンドミニアムやアパートもたくさんあります。
そのさらに先、バンナー方面になるとバンコク中心地から約15キロくらい離れてしまうので、賃料と便利さのバランスは若干悪い気がします。
地下鉄MRT路線の場合、シーロム、ルンピニ駅あたりにコンドミニアムの高級物件が多数あり、それ以外は比較的中級物件かアパートのエリアが多いです。
ラマ9駅〜タイカルチャーセンター駅〜ホイクワン駅あたりが個人的に便利でオススメするエリアです。私がタイ移住当時に住んだコンドミニアムはホイクワン駅前にある40㎡くらいの1LDKで、賃料は15000B。
最上階に共用プールがあり、そこからの眺めは最高でした!
近所には夜遅くまでやっているご飯屋さんが数多くあり食事にも困りませんし、何と言っても中心地のスクンビットまで地下鉄で10分という立地も非常に良かったです。
またバンコクにはスワンナプームとドンムアンと2つ空港がありますが、ホイクワンからタクシーで行く場合どちらに行くにも便利なんです。そのまま北に行けばドンムアン方面の高速があり、西に行けばスワンナプーム方面の高速に近いんですね。
そのあと引っ越した先のアパートもホイクワンから2キロくらい奥に入ったところなので、ほぼ同じエリアです。
ホイクワンエリアはローカルの雰囲気も楽しめますし、コンドミニアムの建物に入ればとても静かなので、どちらも楽しめます。そしてタイカルチャーセンターの駅前にはBIG Cという大型のスーパーがあります。生活用品ならなんでも揃うし、値札付きなので買い物時のストレスもかかりません。
値引き交渉するのって、旅行の時なら楽しかったりしますけど、毎日の生活の中でいちいち交渉するのってめんどくさいですし、こちらは適正価格を知っているのに値段をふっかけられると、聞くだけで結構なストレスになるんですよね。。
ホイクワンからさらに北に行くと大通り沿いにはコンドミニアム、路地(ソイ)の中にはアパートが密集していていますが、中心地からだいぶ離れてしまうので、便利な場所でローカルのアパートを探すならタイカルチャーセンター〜ホイクワンあたりまでがいいんじゃないですかね。
電車の路線からは離れますが、学生の多いアパートならラムカムヘン通り〜バンカピあたりに集中しています。この付近は大学が多く、学生街となっているのでバンコクの中でも特に物価が安いエリアです。ただし交通はバスかタクシー、バイクタクシーがメインになります。
また、チャオプラヤ川近辺には古いコンドミニアムがいくつか建ち、タイミングが良ければリバービューの夜景が見える高層階の部屋に入居できます。賃料は15000B〜くらいです。作りは古いですが、当時は高級コンドミニアムとして君臨していただけあって重厚な造りです。これはこれでありかも。
この界隈は街自体が古き良きバンコクを残しているので、街歩きも楽しいエリアです。
ただし、この近辺も電車の交通がほとんどないため、バスかタクシーなどを利用することになります。自分の車やバイクがある人なら悪くないですね。
まとめ
超おおざっぱですが、下のようになんとなくまとめてみました。
アパートに向いていて、コンドミニアムに向かない人
とにかく気軽に入居したい!
地元の住人と触れ合いたい!
アジアの風に浸りたい!
金欠だから格安物件で・・・
夜中うるさくても気にならない、むしろ自分もうるさくしちゃうかも!
食事はローカルなタイ料理でも大丈夫!
タイ語が少しは話せる!
冒険してみたい!
バイクタクシーを使いこなせる、またはバイクを持っている!
コンドミニアム向きで、アパートに向かない人
高級志向で優越感に浸りたい!
静かに暮らしたい!
近所付き合いは面倒臭い!
交通の利便性重視!
タイ料理苦手・・・
タイ語?さっぱりわからん!
安全重視!
金ならありますが、何か・・?
あじあ人的オススメの流れ
タイ移住当初は、まず利便性が高いエリアのコンドミニアムに入居してみましょう。
この時点ではタイのことをあまりよく知らないわけなので、慣れるまでの約1年間はコンドミニアムのバリアで守ってもらいましょう!
そのあと、タイにも慣れてきて、タイ語も多少話せるようになったらローカルエリアのアパートにチャレンジしても良いですし、コンドミニアムの暮らしが気に入ったらそのまま住み続けても良いですし、違うコンドミニアムを探しても良いと思います。
タイは日本よりも気軽に引越しできる点が魅力です。
コンドミニアムなら家具家電付きの物件が多いですし、そうなると引越し時の荷物も少ないので人によってはタクシーで十分引越しできちゃいます。
日本のような入居審査や保証人制度は基本的に無いですし、初期費用が安いというのも理由の一つです。
初めての移住で選ぶエリアは、近所にスーパーがあり、電車の駅が比較的近い、大通りに近いなど、タクシーやバイクタクシーなどを使わなくても暮らせる街が良いと思います。
先ほど紹介した地下鉄のタイカルチャーセンターからホイクワンあたりが非常に便利で、賃料も含めて生活全般のコスパが良いと思います。
逆に、日本人の多いオフィス街近くの物件を選んでしまうと、夜になると人通りがなくなり、ビルに囲まれているので、ちょっと出かける時10分とか延々と灯りのないコンクリートの壁の横を歩くことになります。
一見日本人が多そうで便利なように見えて、実は意外と不便だったりしますので、できれば昼と夜両方チェックしてみるのが良いでしょう。
(日本人が多いオフィス街や繁華街に住む人は駐在員が多いので、移動はプライベートも含めて運転手付きの車に乗ることが多いです。徒歩での移動はあまり考えていません)
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いかがでしたか?
今回はバンコクの賃貸アパートとコンドミニアムの違い、それぞれの特徴、メリットとデメリットをご紹介しました。私は何度か引越しをして、どちらも住んだことがあるのですが、結局はその人の好みと気分次第!ということになってしまいます。
まだバンコクでの物件選びを経験したことがない方に、少しでも参考になってもらえれば幸いです!
タイ移住に興味がある人はこの記事を読みながら、バンコクを訪れた際に自分の足で、気になる街の物件巡りをしてみてはいかがでしょうか?
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