前回の記事では、甘孜最大級の「甘孜寺」をご紹介しました。
中心地から少し距離はありますが、丘の頂上にある寺院から見下ろす絶景は必見!
さて、今回は甘孜市街地の中心部にある、もう1つのチベット寺院「漢人寺」をご紹介したいと思います。
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■目次
甘孜中心地にある汉人寺(漢人寺)の場所・行き方
中国ではGoogleの対応エリア外になるので、Googleマップが長いこと更新されておらず、GPSも迷い気味になります。なので中国の無料地図アプリ「百度地図」のダウンロードをオススメします。
Googleの地図には載ってなかったので、近くにある薬局の場所を載せておきました。
甘孜の中心地を南北に貫く通り「清河街」と「东大街(東大街)」に、東西から挟まれるように建っています。
寺院の入り口は「川藏路(川蔵路)」側、「东大街(東大街)」側と2箇所。
康定や成都へ向かうバスターミナルからの距離は約3キロ弱になります。また「アチェンガルゴンパ(ヤーチン)」方面のバス・乗り合いバン発着所からは徒歩3分程度になります。
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甘孜中心地にある汉人寺(漢人寺)に行こう!
甘孜の「川藏路(川蔵路)」は、周りに飲食店や商店が立ち並ぶメイン通りでもあります。この周辺はチベット人の人口も多く、僧侶のための法衣店や仏具店も数多く見られ、チベット文化が色濃く出ているので町歩きにもぴったり。
活気ある町にワクワクしながら、川蔵路を清河街から東大街の方に歩いて行くと、道の上にある看板を発見しました。
德贡布(汉人寺)と書かれています。
チベット語の読みは「De-gong-bu」。どうやらチベット寺院のようです。
こちらが入り口の門。
えんじ色の袈裟をまとった僧侶や、チベット服を着た人が数人が門をくぐっていきます。私たちもその後について行くと・・・。
おおっ、のどかな裏路地的な風景が広がります。
両隣の商店には、チベット服を作るための生地が色とりどりと並んでいたり、生活用品にまぎれて仏具が並んでいたりと面白い。
お祈りのための絨毯やお香なども売られています。
そして、そのまま通路を奥まで進みます。
正面には、立派なお寺が見えてきました。
これこそが、今回紹介する「汉人寺(漢人寺)」です。
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規模は小さくても、地元のチベット人に愛される「汉人寺」
この中国語を訳すと「漢民族の寺院」という意味になるため、ここを訪れるチベット人はどういう捉え方なだろう・・?という疑問が残りますが、それは一旦置いておいて・・。
市街地の中心部に位置するということもあり、多くのチベット人で賑わっています。
前回の記事で紹介した「甘孜寺」と比較すると、規模は小さめになります。
しかし、それとは関係なく感じる、違った魅力。
それは「真剣にお参りする大勢のチベット人を見られる」という点。
「甘孜寺」は大規模ですし、僧侶の数は多いのですが、町から離れているため実際に訪れる市民はそこまで多くありません。
一方でこの漢人寺は数多くのチベット人で賑わうお寺。
当然ながら、チベット仏教には欠かせない「マニ車」がズラーっと並び、それを順に回して歩くチベット人の列。
本堂をぐるりと囲うようにして並べられたマニ車。
これを回しながら時計回りに巡回するのがチベット仏教の参拝方法。地元の人はこれを「コルラ」と呼んでいます。
チベット服に身を包んだ現地人が、行列をなしてマニ車を回しながら巡回する姿には圧巻です。
異国情緒を感じるのに不可欠な「活気」、それの元となる「人」。
そのどちらも感じることができるのが、ここ漢人寺の魅力です。
巡回を終えた人は、中心にある本堂に吸い込まれていきます。
本堂の内部は残念ながら撮影禁止。
ここも本格的な装飾が散りばめられており、どの角度から見てもかっこいい!
おすすめです!
东大街(東大街)に抜ける路地も雰囲気があって良い
さて、参拝を終えて町に戻ろうと思いましたが、奥の方にも路地が続いているのを発見。
せっかくなので、周辺も散策してみようと、その裏路地に足を踏み入れた私たち。
古いレンガが重ねられた裏門。
そこから奥に向かいましょう。
すると・・・。
なんとも異国情緒溢れる路地!
こんな路地が、お隣にある大通り「東大街」まで続いています。
また、東大街から漢人寺に入ることも可能です。
(東大街はクルマがメインの大通りで、官庁や大きなホテルがあるだけなので、歩いても面白みに欠けます。町歩きなら「川蔵路」「清河街」あたりがおすすめ。)
まとめ
甘孜中心地から徒歩数分で行ける「汉人寺(漢人寺)」。
この町を1〜2泊だけの通過点と考えている長期旅の人も、気軽に立ち寄れるチベット寺院です。
規模はそこまで大きくありませんが、毎日多くの現地人が訪れて活気に溢れている寺院の姿は必見です。
甘孜に行く人は「甘孜寺」と合わせて「汉人寺」にもぜひ立ち寄って見てください。
参考になれば幸いです。
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