東チベットにある甘孜のメインスポット「甘孜寺(ガンゼゴンパ)」は、甘孜の町を一望できる絶景スポットでもあります。
市街地の中心部から甘孜寺までの距離は約3キロほど。徒歩だと約1時間ほどの距離になります。
そのルートの途中には、チベット色がかなり強い街並みが広がっていて、見応え抜群!
今回の記事では、市街地から甘孜寺まで徒歩でアクセスする方法の解説と、途中町歩きの風景を写真付きでご紹介したいと思います。
前回の記事はこちら!
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■目次
スタートは甘孜中心地の「解放街」から
中国ではGoogleの対応エリア外になるので、Googleマップが長いこと更新されておらず、GPSも迷い気味になります。なので中国の無料地図アプリ「百度地図」のダウンロードをオススメします。
また、この地図のルートはあくまで目安です。正確ではないのでご了承ください。
市街地を東西に走る大通り「川藏路(川蔵路)」。この通りを中心にして甘孜の町は広がっています。
そしてその中心部を南北に走る通り「解放街」。
この通りこそ、今回の目的地「甘孜寺(ガンゼゴンパ)」まで繋がっているのです。
今回の町歩きは、この「解放街」と「川藏路(川蔵路)」の交差点からスタートします!
ここから甘孜寺までの距離は約3キロ。
結構な距離になりますが、天気が良ければ「町歩き」にぴったりなのです!
それでは、一体どんな通りなのか見ていきましょう。
「川藏路(川蔵路)」をスタートしてから800mくらいの間は、小さな飲食店や雑貨店、法衣店などが立ち並ぶ商店街。
見事なまでのチベット式の建物が並びます。
途中の商店には、チベット仏教の必需品である仏具、僧侶が着るような法衣などが並んでいます。
普段見慣れないものが多く売られているので、見ていて楽しい。
他にはバター茶を出す喫茶店や、お香の専門店などもありました。
「今まさにチベットの街にいるのだ」ということを再認識させられます。
通り名の標識にもチベット文字併記。
建物の窓にはチベット式の装飾がなされていて、とても美しい。
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通称「家具屋通り」を北に進む
解放街をまっすぐ進むと、途中で商店街が途切れて、そこから先は町工場のようなエリアに変わります。
工房の中では、職人たちが木を削っていて、あたり一面に材木の香りが立ち込めているのが分かるでしょう。
そう、このエリアこそが「チベット家具」の工場街なのです。
工房の中には所狭しと材木が並んでいます。
そして通り沿いでは、電動工具で木を削る人、そして「のみ」を駆使して仕上げをする職人。
チベット家具や窓の装飾は、こうして1つ1つ手作業で作られているんですね。
なかなか興味深い。
来た道を振り返れば、雪に覆われた山がそびえています。
チベットカラーの「えんじ色」と、クリーム色に塗られた建物が雪の「白」によく映えます。
異国情緒満点の街並みです。
これだけでも町歩きが楽しい!
気温はー1℃。
防寒対策をしっかりとしているので、そこまで寒く感じません。
通りには、これまた防寒対策をした僧侶が1名、寺院の方に向かって歩いていきます。えんじ色の袈裟が格好いい!
さあ、先に進みましょう。
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ここから先、登り坂との戦い
「川藏路(川蔵路)」をスタートしてから約30分。
ちょうど半分くらいの場所まで来ました!
標識には、甘孜寺1キロと書かれていますね。
このまままっすぐ進みましょう。
「・・・ん?路線バス?」
黄緑色のバスが走って来ました。1路と書いてありますね。
すぐ横にバス停がありました。
私は今回使いませんでしたが、甘孜では「1路」「12路」と2系統の路線バスが運行されているようです。甘孜寺までバスで行くことはできませんが、途中までならアクセスできるみたいですね。
さらにまっすぐ進み、左の路地に入っていきます。
チベット人の住宅街ですね。
この辺りからだんだん上り坂になっていきます。
途中には「マニ車」が設置されていて、地元のチベット人がお祈りをしながら回しています。
一般人でも「必ず時計回りに回転させる」というルールさえ守れば回して大丈夫です。
なかなか味のある扉。
固く閉ざされています。中には何があるのでしょうか?
さて、分かれ道です。甘孜寺方面はここで右に曲がります。
甘孜寺に向けてラストスパート!階段との戦い・・
ここから先は、さらに坂が急になりますので、あせらずゆっくりと進みましょう。
3400mの高地なので、早歩きは禁物です。深呼吸・・深呼吸・・。
(私はこの辺りでだいぶ息が切れて来ました・・)
土の壁の建物。
石造りの建物。
どれも味わい深い。
おっ、お寺が少し見えてきました!
かなり上の方になります。
まだまだ先です。
マニ車小屋がありました。ここで一休み・・。
時間はたっぷりあります。急ぐ必要は無し。
なんと立派なマニ車・・。
装飾が鮮やかで、他の銅色のものとは違います。
ゆっくりと10周くらい回してみましょう。
別世界の風景が広がります。
かなり息が切れるけど、歩いていて楽しい!
ところどころにチベット仏教関係のものが置いてあります。
仏像の頭が4体・・。
ぶつけて壊れてしまったのでしょうか?
ついに階段が登場です!
ここから寺院まで一気に登っていきます。
まずは寺院の門をくぐります。
ここを過ぎたらラストスパート!あと5分で到着!
まだまだ階段は続きます・・・。
手すりをしっかりと握りしめながら、1段1段とゆっくり登りましょう。
私はこの辺りからめまいがしてきました・・。高山病かな?それとも運動不足?
後ろを振り返れば、仏塔と甘孜の町が!
上まで登ったら絶景が待っているに違いない!
本堂まであと少し!
ここは若い僧侶が瞑想したり、説教を受けたりする場所。この日は2名ほど修行中でした。
そして、ついに到着!!
鳥が舞う空。
荘厳な寺院。
強い冬の日差しを受けて、屋根が輝いています。
「やっと着いた・・・・。」
「川藏路(川蔵路)」を出発してから約1時間。ついに今日の目的地・甘孜寺に到着!
さっそく絶景を求め、寺院内を散策しようと思います。
番外編・ズルいアクセス方法もあるよ。
結論から言いますと、ここまで苦労して甘孜寺を訪れる価値は大いにあると思います。
しかし、人によっては「足が悪い」「体調が思わしくない」などの事情がある場合も。
そんな時頼りになるのがこちら。
「へーい!タクシー!」
「どこまで行くんだい?」
「ガンゼ・ゴンパまでいいかな?」
「お安い御用!」
料金はわずか10元(約170円)で、階段のない道を裏から回り込んで、お寺の真ん前まで行けます!
私は1回目は徒歩でアクセスしましたが、2回目はタクシーに乗ってみました。
歩いて行ったとホテルの服務員に話したところ、「タクシーでも行けるよ!」とおすすめしてくれまして。2日目にもう1度行くと伝えたら、わざわざタクシーを捕まえてくれ、行き先まで伝えてくれました。
料金は日中なら10元、夜間は15元とのこと。(夜間はお寺は閉まっていますが・・)
なので、体力に自信がない人や、足腰が不安な人、高山病の症状が出ている人はタクシー利用がおすすめです。帰りのタクシーは拾えないので、徒歩で町まで降りるか、往復で交渉するかのどちらかを先に決めておきましょう。
ただし、若くて体力がある人や、町歩きが好きな人、絶景が大好きな人は「徒歩」をおすすめします。
なぜなら、寺院の上まで登りきった後に眺める「絶景」は、徒歩で行かないと感動が半減するから!
まとめ
今回は、甘孜のメインスポット「甘孜寺(ガンゼゴンパ)」へ徒歩でアクセスする行き方についてご紹介しました。
途中に出会う景色は、チベット風情満点なので、町歩きも兼ねて徒歩でアクセスすることを強くおすすめします。
また「体調」によっては、タクシーを使うことで頂上まで簡単にアクセスできるので、そちらもご検討ください。
徒歩で行くならば、途中で水分補給するため、ペットボトルの水を買ってから出発するのがおすすめです。(水がないとかなりきつい!)
これから甘孜に行く人の参考になれば幸いです。
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