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詳細はこちらの記事「【隔離なし】タイ入国の必要書類と条件まとめ2021.11最新
にまとめたのでご覧ください。

2019年最新版!甘孜(ガンゼ)の温泉街への行き方・入浴方法などまとめ【全25施設掲載】

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

東チベットの甘孜には、温泉が沸々と湧き上がるエリアがあります。

市街地の中心地からも近く、徒歩15分ほどでアクセスできるため、地元のチベット市民だけでなく、旅行で訪れる漢族(中国人)から、遠くアチェンガルゴンパで修行に励むチベット僧までもが訪れるスポットとして、毎日多くの人々を惹きつけています。

そんな温泉街があるという情報を、ネット上で事前にキャッチしていたのですが、どうしても日本語での情報には限りがありまして・・。

大体のことは分かったのですが、詳しい行き方や、温泉街の規模などを掲載した記事が見当たりませんでした。

今回の記事では、

甘孜の温泉までの行き方を知りたい!

2019年の最新情報を知りたい!

どんな施設があるの?

温泉街の規模はどれくらい?

料金は?入浴方法は?

といった内容についてお話ししたいと思います。(写真も多いので、結構長文になります!)

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甘孜温泉街への行き方・場所

中国ではGoogleの対応エリア外になるので、Googleマップが長いこと更新されておらず、GPSも迷い気味になります。なので中国の無料地図アプリ「百度地図」のダウンロードをオススメします。

市街地の中心部(アチェンガルゴンパ行きバス乗り場付近)から、温泉街入口までの距離は約1キロ。

徒歩で10分程度になります。

川蔵路をまっすぐ東に向かって歩くと、「新区路」交差点の右側に「卡萨连锁酒店(以前は卡萨温泉大酒店)」というホテルがあります。このホテル右の細い道が温泉街へと続く路地になります。

路地を進むと、徒歩3〜5分ほどで最初の温泉施設が見えてきます。

甘孜の温泉街ってどんなところ?

ここでは、甘孜の温泉に行ってみたい人向けに「いったいどんな温泉なの?」という疑問についてまとめました。

1.全部で25の温泉施設

大通り付近から一番近い「生龙温泉」から、最後の「红景天温泉」まで、全部で25の施設があります。(2019年1月現在、営業中の施設のみ)

しかし日本の温泉街のイメージとは程遠く、通り沿いには飲食店や売店すら無い、まさに入浴施設だけが立ち並ぶ殺風景な通りです。

そうです。ここに風情などを求めてはいけません

なお、温泉施設の基本は「全個室」で、小さい浴室を貸し切るスタイルになります。

2.現在も拡大中!

最近では、幹線道路の整備が進んだこともあり、クルマでアクセスする漢族(中国人)が増えたそうです。それに合わせ、チャイナマネーが投入されて新しい施設も絶賛建設中!

将来的には、温泉プール付きの大型施設を建設する予定らしいです。

奥の方には、あらかた完成して開業待ちの温泉が3軒ほど佇んでいました。

3.日本の温泉施設と比較してはダメ!

基本は「入浴する」ための合理的な施設と思っていただければ・・。

なので、日本人が好きな「風情」や「安らぎ」「景観」などとは程遠い・・「ストイック」という言葉が似合う施設になります。(下手したら「刑務所」?入ったことないけど)

また浴槽のすぐ隣には「便器」が置かれていたりと、日本とは違いすぎていてびっくりすることも・・。まさに異文化です。

なんとなくですが、日本の老朽化した古くて小さい「銭湯」を個室にした感じをイメージしたら当てはまると思います。

衛生面は・・・???・・施設によりけりですね・・・。

4.天然温泉で、肝心の泉質は素晴らしい

とはいえ、肝心の泉質はとても良好。日本語では「炭酸硫黄泉」というのでしょうか。

温泉街に近づいただけで、通りには硫黄のいい香りが漂ってきて、日本人であればきっとワクワクするはず!

多くの施設で天然温泉掛け流し、しかも塩素も加水もしていない「濃い」源泉を、そのまま垂れ流してオーケーという贅沢さ。

お湯は使い捨てで、浴槽は1回1回清掃されています。そのためある程度の衛生は保っていると思われます。(とはいえ、やはり設備自体が古い上に日本式の清掃はされていないので、そこらへんが気になる人は要注意です!)

5.施設によって料金は違う

大体「1室」につき15〜40元という貸切料金となります。部屋の大きさによって料金が異なり、浴槽が大きくなればその分料金も上がります。

また、施設によっては「1名」につきいくらという料金体系のところもあるので、最初に確認が必要です。

制限時間も施設により。

概ね1時間とのことでしたが、この時は空いていたこともあり、そこまでうるさくありませんでした。

施設によっては宿泊する部屋を併設しているところもあり、だいたい温泉利用料込みで1部屋100元前後とのこと。

ちょっと客室を見させてもらいましたが、温泉と併設されているため、室内は湿気が多くて、あまり清潔な感じはしませんでしたが・・・。

ーーー

こんな感じで、温泉とは言っても日本人なら「万人受け」するという訳ではありません。

でも、私としてはこれはこれで結構気に入りました!

外国の温泉なんて滅多に入る機会ないですし、何と言っても「泉質」が良い!旅の最中はシャワーだけになってしまうことも多いので、湯船に浸かって足を延ばせるというのは至福なのです。

また、ここは標高3400mにある天空の温泉!とは言っても、別に景色が見える訳ではありませんので、目をつぶって脳内でイメージしましょう。

それでは、実際に温泉街に行ってみましょう!

次の章では、徒歩でアクセスする際に迷わないよう、温泉街までの行き方を写真付きで徹底解説します。

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甘孜の温泉街へはホテル「卡萨连锁酒店」を目指せ!

温泉街に向かうとき、目印にもなるのがこの「卡萨连锁酒店」というホテル。

ちょうど曲がり角にあるので分かりやすいのです。

甘孜の「卡萨大酒店」

道の反対側から見たのがこれ。

ホテルの右横にある細道に入って行きます。

「甘孜雍康大酒店(Yongkang Hotel)」 卡萨连锁酒店

写真の矢印の方に入ってください。

すると、正面に山が見え、高い塀に囲まれた路地が現れます。

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

少し進むとゴミだらけで汚ッたない砂利道に変わりますが、気にせず先に進みましょう。(周辺は開発中なので、いずれ整地されると思いますが)

運がいい(悪い?)と、ヤク(牛)とすれ違うこともあります。

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

こんな狭い道ですが、タクシーなどの車がグイグイ入ってくるので気をつけてくださいね。

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

まっすぐ進むと、見晴らしの良い曲がり角に出ます。

さらに道なりに進むと・・・

いきなり舗装が綺麗になって、最初の温泉施設が現れます。

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

最初の「卡萨连锁酒店」から大体7〜8分くらいでしょうか。

ここから先は温泉街となりまして、道の左右には数多くの温泉施設が立ち並びます。

では、甘孜の温泉街はいったいどれくらいの規模なのでしょうか?

気温0℃の極寒の中、なぜか汗をかきながら最後の温泉がある区画まで歩き切った私が、2019年現在で全施設の写真を公開します!(建物の外観だけですが、イメージするのには役立つと思います。)

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甘孜温泉の全25施設

現在も新しく建設中だったり、古い施設は閉鎖されたりと流動的なため、実際に訪れる際には情報が変わっている可能性もあります。

また、当サイトはよくある広告メディアではないので、施設を取材したわけではありません。今回掲載したのは「建物の外観」と、「施設名」だけになります。内装や料金などは現地で確認をお願いします。

なので、まずはどんな温泉街なのかをイメージしていただき、安心してから実際にご自身で見ていただければと思います。

まずは最初の温泉から。

1.「生龙温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

上階には宿泊できる施設があるようです。外国人宿泊の可否は不明。

2.「雪山温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

言わずと知れた「雪山温泉」。日本語のブログを見る限りでは、こちらで入浴される方が多いようです。温泉街の入り口から近いので、アクセスしやすい。

3.「赞若温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

雪山温泉から少しだけ坂を下った先にある温泉。クルマでアクセスしている中国人が多く、賑わっていました。

4.「雪域温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

先ほどのすぐ向かいにある施設。

この時は来客1組。

5.「甘露温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

宿泊設備もある温泉。クルマの中国人で結構賑わっていました。

6.「德西拥措温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

バイクの若者グループが2組みほど入っていきました。

7.「雅卓温泉宾馆」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

宿泊設備付きの温泉。中国人が4組ほど入っていました。

8.「阳光温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

えんじ色に身を包んだチベット僧が5〜6人で入っていきました。

他に中国人客の姿も。結構賑やかでした。

9.「欢乐温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

この時は来客なし。

10.「恒河温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

こちらもチベット僧が数人入っていきました。

11.「芷梦温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

この時は来客なし。

12.「甘孜天然老温泉馆」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

クルマの中国人が2組ほど。

13.「帝都浴乐城」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

比較的しっかりした建物。来客1組。

料金や建物内部などは不明です。

14.丹巴美人谷温泉

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結構古そうですが、クルマの中国人多し。4組ほどの来客。

15.「喜玛拉雅温泉大酒店」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

ホテル併設の温泉。

手前の古い棟が温泉、奥がホテル。宿泊は1室200元前後〜。

入浴料は不明です。

16.「朋友缘温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

比較的新しい外観の温泉。

ブログ情報では、ここを訪れた日本人の方がいました。

17.「洛加温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

古そうですが、そこそこお客さんは入っている感じでした。

18.「亚达温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

ワゴン車で訪れた団体さんが、温泉上がりでひと涼みしていました。

19.「碧涛温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

来客は2組ほど。

20.「老杨温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

この時は、ここが一番お客さんの入りが多かったので、私たちはここの20元部屋に入りました。

結果は後ほど!

21.「123温泉」

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この時は来客ゼロ。

22.「朋友缘悦意温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

車が3台ほど。

他の部屋は大掃除中でした。中は結構古そうです。

23.「贡布温泉」

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そこそこ綺麗な外観ですが、中は未確認。

24.「日绕寺温泉」

2019年版・甘孜温泉街への行き方などまとめ

クルマが2組ほど。

25.「紅景天温泉」

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この時は来客なし。

ーーー

以上で、甘孜温泉街の全施設になります。

入り口から最後まで歩いて約15分程度。入浴施設以外に何もないので、散策してもあまり面白くないとは思います(笑)

最初ネット情報だけ見た限りでは、数件しか無いのかと思いましたが、実際に来てみるとこんなにたくさんの施設があってびっくり!

全体的に古い施設が多く、だいたい室内は同じような作りでした。価格帯もだいたい同じ。

営業時間は朝からのところもありますし、昼からもあります。クローズは店によって・時期によってですが、夜7〜8時くらいまではやっているようです。

選択肢はたくさんありますので、安心してください!

ふらふらと歩きながら、自分が気に入ったところに入れば良いと思います。

参考までに、この先さらにまっすぐ進み、大通りで左に曲がって坂を上ると、白塔とマニ車がズラーっと並ぶ「白塔公園」にアクセスできます。合わせて観光すると良いかもしれません。

「老杨温泉」でさっぱりリフレッシュ!

今回私たちが選んだ施設は、温泉街の終点にも近い「老杨温泉」というところ。

選んだ理由は、なんとなく・・・。

実際に来客が一番多かったというのもあります。

「老杨温泉」

あとは、部屋の上部に金額が明示されていたので、余計なやり取りをしなくて済むのもポイント。

他の施設を見てみると、半々くらいの割合で、金額が書いてあったりなかったり。

それでは中に入りましょう!

「老杨温泉」

私たちは「入れればいい」と考え、一番安い20元の部屋をチョイス。

番頭のおばちゃんが一通り説明してくれますが、中国語なので全くわからず。

ここでふと思ったのが、料金が「1室」なのか、「1人」なのかよく分からず・・なのでちょっと試してみることに。

「わかったフリ」をしてウンウン言いながら聞き流し、50元札を渡しました。

これで1室料金ならば、50−20で30元のお釣りがあるはず。1人料金なら50−40で10元のお釣り。

結果は・・・

30元返って来ました!ということは1室20元の料金ですね。

中国語を「分かっている」人にごまかすことはできませんから・・。疑ったわけじゃないけど、ごめんねおばちゃん・・。

「老杨温泉」

中には「浴槽」と金属製のベンチが置いてあるだけの「ストイック」な部屋

これなら、余計なことを考えず「入浴」に集中できそうです(笑)

清掃は。。。まあまあこんなもんでしょう。(入る前に、一応お湯で綺麗に流しておきましたが・・)

備え付けのシャンプーやタオルなどは無いので、持参するか、受付で使い切りタイプを購入することになります。

また、室内はビチョビチョになるので、靴ではなくサンダルで行くか、持参すると良いでしょう。

「老杨温泉」

蛇口をひねると、かなり勢いよく出てくるお湯。すると、むせ返るほどの硫黄の匂いが室内に充満します。大丈夫なのかこれ・・?硫化水素中毒にならないよな・・?

お湯はほぼ「熱湯」です・・・。なので、水で少しぬるくしてからでないと入れません!

5分もしないうちに満タンに貯まりました。

「老杨温泉」

服や荷物などは、フックにかけるか、ベンチに置くしかありません。

「老杨温泉」

電源とドライヤーは設置されていました。

が・・・

湯けむりでびちょびちょに濡れているので、感電が怖くて使いませんでした・・・。この辺りはチャイナクオリティーなので、あまり期待しないように!

それではお湯に浸かりましょう!

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・極楽」

ここ数日間の町歩きで疲れた足が、じわじわと復活していくのが感じ取れます。

温泉最高!!

甘孜温泉の注意点

1.高地なので、温泉は本当は良くない

ここは標高3400mにある町。高山病の症状が出やすい高度になります。そこで温泉に浸かって一気に体を温めると、心臓をはじめ各所に負担がかかると言われています。

なので、すでに体調が良くない人は「悪化」する恐れもあります。

2.床が滑りやすい

日本のように親切設計ではないので、滑りにくい材質で作ったりするはずもなく、ツルッといきやすいです。しかもタイル作りの浴槽が多いので、万が一滑ったひょうしに「角」にぶつかると「サクッ」と切れたりしますのでご注意。

3.湿気がすごい

入浴中の室内は、湯けむりによって湿度100%近くになります。なので、荷物がビチョビチョになる恐れがあります。

特にカメラやスマホなど、濡らしてはいけないものはビニールで包むなど工夫が必要です。

また備え付けのサンダルはあまり清潔ではないので、各自持参すると便利。

4.日没後は野良犬と野良人に注意!

日中は気になりませんでしたが、夜になって日が暮れてから再訪しようとしたところ・・・

路地をうろちょろする「犬」を発見。

吠えられると厄介なので断念・・。しかも「夢遊病」のようにふらふら歩く人がいて、なんか怖い・・。

また路地は街灯もなくて暗いので、日没後に出かけるのはオススメしません。(聞くところによると、冬季以外は夜も結構人が出ているようなので、それなら少しは安心かも。)

まとめ

甘孜の温泉は日本的な「風情」こそありませんが、これはこれで異文化の温泉ということで満足できました。

何といっても「個室貸切」で、「天然の源泉」を使い放題というのがポイント。

旅の疲れは吹き飛びましたし、長いことシャワーだけで旅してきたバックパッカーさんは嬉しいはず!特にアチェンに数泊して帰ってきた人にはオススメです。

甘孜に行く人の参考になれば幸いです。

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タイの魅力にすっかりハマり、気づいた時にはもうバンコクに移住してしまいました。
そして友人の紹介で、タイ人女性と結婚。
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