中国雲南省の昆明空港に到着した私たち。
この後の予定は、昆明鉄道駅に行き、成都までの列車の「チケット」を手に入れること。そのため、まずは市街地方面に向かう必要があります。
ここ昆明空港から市街地へのアクセス手段は何通りかあり、それぞれ一長一短があります。
そしてその全てを検討した結果、今回私たちは「地下鉄」で鉄道駅まで向かうことにしました。
しかし、これが地獄への1丁目になるとは、この時は知る由もありませんでした・・・。
前回記事はこちら!
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■目次
結論
先に結論からお話しします!
荷物が多い人、特にスーツケースの人にはオススメできません。バックパック程度であれば特に問題ないのですが・・。
昆明空港の「地下鉄」を荷物が多い人にオススメしない2つの理由
1.荷物検査がある
中国の地下鉄は、改札を通る前に必ず荷物検査があります。ここでは空港のようにX線で荷物を検査するのですが、荷物が多いと「開封」と言われた時に時間がかかります。
また検査員は英語が通じないことが多いです。
今回の検査で引っかかったものは「大量の使い捨てカイロ」「スプレータイプの髭剃りクリーム」です。
内容物をちゃんと説明できれば持ち込んでも大丈夫なのですが、身振り手振りでなんとかクリアしました。
(引火性のあるものや火薬、刃物は持ち込みできません。ライターはOK。)
2.乗り換えがある
現時点で、昆明鉄道駅に行くためには、2回乗り換えしなくてはなりません。1回目はエスカレーターがありましたが、2回目の「東風広場」駅はエスカレーターがなく階段での乗り換えでした。(2018年12月の時点)
バックパックなら背負うので特に気になりませんが、20キロあるスーツケースを担いで階段移動はかなり堪えました・・。
(そして昆明鉄道駅に到着後、さらなる悲劇が・・・。次回記事にします。)
では、スーツケースがある人が市街地へ行くとしたら、何を使って移動するのがベストなのでしょうか。私なりにまとめてみましたのでご覧ください。
昆明空港から市街地へ向かう交通手段
昆明空港から市街地へ向かう交通手段は主に4つです。
1.タクシー
一番楽なアクセス方法ですが、この中では料金も一番高いです。
とは言っても約100元(1600円)程度なので、荷物が重い人や、バス・地下鉄の降車場所から目的地が遠い人は最初からタクシーを使うのが○。
2.リムジンバス
市内各地に6路線ほど運行しており、昆明鉄道駅に行くなら「空港快線・錦江大酒店」行きに乗車します。
チケットは到着フロアにある窓口で購入。中国語が話せない人は、漢字で行き先のメモ書きを見せれば通じます。
運賃は25元です。所要時間は約1時間。
荷物は床下にあるトランクに収納できるので、到着までスーツケースから解放されます。また座席には必ず座れます。
地下鉄より高いですが、差額はわずか300円程度なので、荷物が多い・重い人には一番オススメの手段です。
3.地下鉄
2017年8月に空港と市街地が繋がった地下鉄。運賃はなんとたったの6元(約100円)、所要時間は約1時間弱。
途中乗り換えが2回あるのと、座れるかどうかは運次第なので、荷物が少ない・重くない人向きです。
この中で一番安い移動手段なので、節約派の人にぴったり。
また渋滞と関係なく移動できるので、バスよりは時間が読みやすいです。
空港からの始発は6時20分、終電は22時20分。(2018年12月現在)
4.市バス
こちらは使ったことがないので、未確認です。所要時間は約1時間半、運賃は13元とのことでした。
ーーー
結局、安さにつられて地下鉄で昆明鉄道駅まで移動しましたが、私の場合スーツケースがあったため、かなり苦労しました・・(笑)
それでは、実際に地下鉄で昆明鉄道駅まで移動した様子をお伝えします。
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昆明空港から地下鉄で移動する方法
地下鉄の駅は、昆明空港の地下にあります。中国語で地下鉄は「地鉄」。
なので、まずは地鉄の標識を探します。
ありました!割とすぐ見つけられると思います。
中国元を持っていない人は、両替するかキャッシングをしてから駅に向かいましょう。
エスカレーターがあるので、下におりて行きます。
下におりたら、銀色の自動券売機があるので、チケットを購入します。
目的地の駅名をタッチすれば、支払い画面に変わります。
今回私たちは鉄道駅に向かうので、「昆明火车站」をタッチ。6元なので、2名で12元。支払い画面で人数の選択ができるので、複数枚同時に購入可能です。
このようなカードが切符になります。
中国語が分からない人でも、表示される漢字を読めばある程度判断できるので、券売機は直感的に操作すれば大丈夫です!
それではホームに向かいましょう。
荷物検査がある中国の地下鉄
日本と違い、中国の地下鉄・鉄道はセキュリティーが厳重です。
空港と同じようにX線の機械が置いてあり、乗客は荷物を通さなくてはいけません。
ここで注意したいのが持ち込み禁止のもの。
引火性のあるスプレーや、火薬類、燃料、刃物は持ち込み禁止になります。飛行機の場合、ハサミなどの刃物は預ければ大丈夫ですので、ここで引っかかることがあります。
(2年前に利用した際、ハサミを没収されました。)
また、今回開封検査されたのは「使い捨てカイロ」「髭剃りクリームのスプレー」の2点。結果持ち込むことはできましたが、係員が英語が全く通じなかったので、説明するのに時間がかかりました。
中国では、カイロはあまり一般的ではないのでしょうか?実際に1つ開封、温めて見せて、使用法や目的をジェスチャーで伝えたらOKになりました。
髭剃りクリームも、少量を手に取り、匂いを嗅がせたらOK。
以前利用した時や、上海地下鉄に持ち込んだ時は特に大丈夫だったのですが、年末は厳しいのですかね・・?
なので、上記に当てはまるものや、危険物っぽく見られやすいものを持ち込む際は要注意です!
荷物検査が終わったら、改札を通りホームに降ります。あとは乗り換えの駅さえ間違えなければ大丈夫でしょう。
それほど混雑している様子はありませんでした。
1度目の乗り換え「東部汽車駅(东部汽车站)」
さて、まずは昆明空港から1つ目の乗り換え駅「東部汽車駅(东部汽车站)」に向かいます。
念のため、自分の目的地までの経路をマップで確認しておくことをオススメします。
私の場合は鉄道駅「昆明火车站」まで行くので、東部汽車駅、東風広場と2回乗り換えをすることになります。
それではさっそく電車に乗りましょう!
電車は新しく車内は清潔で、日本とほとんど変わりません。
ただ、座席が硬いので、慣れないとお尻が痛い・・・。
しばらくすると地上に出て、雲南省風情の建物が見えてきます。
中国は広いので、地域によって住んでいる民族の特徴が出たりします。よく分かりやすいのが料理と建物。
雲南風の建物はこのようなカラーが多く、これから向かう四川省とも少し似ています。
そして実はタイ北部にある、中国からの移民や山岳民族が多い町でも、同じようなカラーの家が建っていたりするのが面白い。
そんなことを考えているうちに「東部汽車駅(东部汽车站)」に到着。
現在はこの駅で乗り換えとなっていますが、いずれ延伸区間が開通したら乗り換え回数が減り、もっと便利になることでしょう。
案内標識はわかりやすく、迷うこともなく3号線のホームにたどり着けました。
ピンク色のホームに向かいます。
さて、それでは次の乗り換え駅「東風広場(东风广场)」駅に向かいましょう!
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2度目の乗り換え「東風広場(东风广场)」
今の所は乗り換えもスムーズで分かりやすく、「おっ、地下鉄便利でいいじゃん」などと思っていました。しかし、このあと2度の悲劇が私たちを襲います。
3号線はこの駅が始発駅になっているので、方向を間違うことはありません。
6こ目の駅が東風広場ですね。念のため路線案内を確認しましょう。
色がピンクでかわいい電車ですね。
私たちが乗ったのはお昼頃。そこまで混雑していませんでしたが、時間によっては混むかもしれません。
あっという間に「東風広場(东风广场)」駅に到着。
さて、ここで乗り換えです。
2号線に乗るので、標識を探します。
私「あった!」
嫁「どうやって登るの?」
私「・・・・・」
ここで気づきました。エスカレーターがない!
ホームの奥の方もチェックしましたが、見当たらず・・・。
20キロのスーツケースを持って階段を登る嫁さん。
私のスーツケースには、空港を降りてからカメラなど他の荷物も入れたため、約30キロ・・。
歯を食いしばり、1段1段必死に登る私。
それを見て「だらしないわねえ」と涼しい顔の嫁さん。
タイ人は、異常なほど力が強い人が多いのです。男女とも・・。
ここからは数駅で「昆明鉄道駅(昆明火车站)」に到着。
お疲れ様でした〜。
そしてこのあと、更なる悲劇が・・・。
次回の記事はこちら!
今回の旅の概要はこちらにまとめてあります。
まとめ
昆明空港から市街地まで最安値で移動できる地下鉄。
到着時間も読めるため、便利ではありますが・・。荷物検査もあり、乗り換えもあるので荷物が多い人・重い人には不向きです。特に重いスーツケースの人は、リムジンバスとの差額は約300円なので、バスの方が楽です。
タクシーは市街地まで約100元(1600円程度)なので、予算に余裕がある人はそちらの方がいいでしょう。
今回の私たちを例にすると、状況によってはタクシーやバスの方が結果的に「コスパ」が良かったという典型的な見本です(笑)
でも実際に使って見た結果、地下鉄の乗り換え自体は分かりやすく簡単なので、荷物が少ない人にはアリだと思います!
これから昆明空港を利用する人の参考になれば幸いです。
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