「西双版納(シーサンパンナ)」という地名を聞いたことがありますか?
中国雲南省最南部の僻地で、ミャンマー・ラオスとの国境地帯にあるエリアの名前です。
場所柄、中国領ながら漢族とは違った文化を持つ地域で、主に少数民族の「傣(タイ)族」が暮らしているそうです。
北ラオスは中国雲南省と地理的に近いこともあり、西双版納出身者が多く暮らしています。
そんな北ラオス・ルアンナムターの町を散策中に「西双版納」と看板に書かれたレストランを発見!
今回は、珍しい「西双版納料理」を実際に食べてきたのでお伝えしたいと思います。
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ルアンナムターの町で見つけた「西双版納」
ルアンナムターのメイン通りを歩いている時、ふと目に付いた看板が・・。
「西双版納」・・!
(日本語ではシーサンパンナと読みます。ラオ人はシップソーンパンナーと読んでいました。12千・つまり12000の田んぼという意味です。)
先ほど行ってきた「ボーテン」の町を中国側に国境を渡ると「磨憨」という町になります。この磨憨があるのが「雲南省、西双版纳・傣(タイ)族自治州」になるわけです。
ということは、このレストランでは西双版納料理を食べられる・・・?
私は日本にいる頃から「ご当地」の珍しい料理が好きでして。
旅行や出張などで普段行かない所に出かけた場合は、必ずその土地の料理を食べてきたのです。
今回のトピック「西双版納」は以前から興味がある地域でして、そうなると当然西双版納の料理が気になってくるわけです。
「よし!今晩はこの店で食べよう!」
嫁さんにも聞かず、勝手に店に入る私でした・・。
古く美しい木造建築のお店です。
階段を2階に上がっていきます。
おおっ、なかなかいい雰囲気。
竹?を編んだ背の低いテーブルと椅子。
もちろんエアコンなんかありません!天井には蚊除けの扇風機が回っています。
このルアンナムターは山に囲まれていて、東南アジアでも最北部に位置する町。
なので、夕方以降からは気温が下がりだいたい26°C前後。夜から早朝にかけては23°C程度と過ごしやすいです。昼間以外はエアコンなしでも十分!
室内席はこんな感じ。
この辺りに住む「傣族」の人たちで満席!みなさん美味しそうに食事を楽しんでいました。
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「西双版納傣味餐庁」で料理のオーダーに苦戦!
室内は満席だったので、屋外のテラス席に座りました。そして店員さんが近づいてきて一言。
「何にしますか?」
「・・・・・(ん?まだメニューも見てないぞ・・?)」
はい。
このレストラン、いわゆる「メニューがないお店」でした・・・!以前何度か記事に書いたように、ラオスの地方にあるレストランでは度々出くわすこのタイプのお店。
要するに地元の人向けで、その「料理について知っていること」が前提のお店なのですね。
料理のサンプルさえないので、指差し注文すらできません・・(笑)
そして、この西双版納料理は私たちが初挑戦する料理・・・。どんな料理があるのかさえ知りません。
でも、せっかく見つけたのに諦めて帰りたくない!
しばらく考えた所で、嫁さん、ついに立ち上がります。
あの技が発動なるか・・!?
厨房ジャック・・!
きました!「厨房ジャック」うちの嫁さんの秘技です(笑)
今までの旅行先「マレーシア」「ベトナム」「中国昆明」など、言葉が通じない町のレストランで度々発動する技。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
今回は、客席にシェフの手を引っ張って連れて行き、他のお客さんの食卓に出されている料理を指差し・・・(笑)
(もちろん、そのお客さんには挨拶とコミュニケーション後に許可を得ているので、いきなり無礼なことはしていません。大らかなアジアならではですね。ちなみにラオス全域でタイ語が通じます。)
こうして、無事に食べたいものを何品かオーダーすることができたようです。
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ルアンナムターの町で味わう「西双版納」
シェフは一人で大人数の料理をこなしていて、とても忙しそう。
なので、出されたお茶を飲みながらのんびりと待ちます。
約15分後、待ちに待った料理が運ばれてきました!
西双版納料理、いったいどんな味なのでしょう?
「モロヘイヤのにんにく炒め」
う・・うまそう・・!
もう、テーブルに乗せられた時点で、いい香りが漂ってきていまして・・。
それではいただきまーす!
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・おっ、塩ベースであっさりして食べやすい!にんにくの香ばしい味わいが広がる!」
唐辛子も一緒に炒めていますが、タイ料理で使う唐辛子とは別物のようで、そんなに辛くないです。むしろ味が引き締まっていい感じ。
味付けは、日本にある中華屋で食べる料理に近い気がしました。
「ニガウリと青菜のスープ」
これも薄めの味であっさり。食べやすいのですが、ニガウリがものすごく苦い・・!!!
なので、ニガウリは嫁さんの皿に全部載せてしまいました。
最初は変な顔をして嫌がっていた嫁さんですが、私が「魔法の言葉」をかけたら、見事に全部食べきりました(笑)
私「美容にすごくいいんだよ!」
実に悪い旦那ですね!
スープと青菜、きのこが入っていて、スープの味自体は非常に良い!
「ポークジャーキーのハーブ和え」
ポークジャーキーを、レモングラスなど3種のハーブで和えたもの。
食感は結構硬いのでアゴが疲れますが・・噛めば噛むほどいい味が出てきます。濃いめの味付けなので、ご飯にもよく合います!
「えのき炒め」
シンプルな料理ですが、味付けが日本人好み!
唐辛子は「生」と「干し」2種類使っているようですね。モロヘイヤ炒めとはまた違った味付けで、塩ベースですが鶏ガラスープで炒めている模様。
風味が良く、味がえのきによく染み込んでいます。
お会計とチップは・・?
ラオスは生活物資や調味料などほとんど輸入に頼っているので、タイと比較して全体的に物価が高めになります。なのでこの店もタイと比べたら高く感じました。
今回のお会計は、料理4品、ご飯、ビール1本の合計で約900B(約3000円)程度。
そもそもメニューがないので、一品の金額が分かりません(笑)このような店では、食材ごとに金額が決まっていて、調理代が別途加算されるようです。
なので、言葉が通じないと不安ではあります。
(ここがもし観光地だったらボラれる可能性が高いので、金額を確認せずにオーダーすることはしません。)
とは言っても、ルアンナムターの中では結構ちゃんとした店でしたし、これだけ食べて900Bなら許容範囲です!珍しい料理を食べられましたし、美味しかったので満足!
ちなみにチップは特に不要です。
まとめ
西双版納・傣(タイ)族の料理。それは日本人の口にも合う、あっさりした味の料理でした。
日本の家庭で「お母ちゃん」が作ってくれる中華のような味付けで食べやすく、なんとも懐かしい気分を感じさせてくれます。
今度、本場の「雲南省・西双版納」に出かけて、現地でもいろいろ試してみたいと思いました。
今回お世話になったレストラン
「西双版納傣味餐庁」
ラオス・ルアンナムター県 ルアンナムター市街 国道17A号線沿い
電話番号 0862111111
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