北タイの名物料理でもある「カオソイ」ですが、エリアが変わると同じ名前の料理なのに、全く別の味になってしまいます。
今回私たちは、国境をこえて北タイ〜北ラオスの食文化を追って旅をしていますが、北ラオスにあるルアンナムタの町で一番美味しいと評判の「カオソイ食堂」を教えてもらったので、実際に訪れた時の写真を添えてご紹介したいと思います。
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ルアンナムタで一番美味しいカオソイ屋を探せ!
北タイでは「カレー味のヌードル」として親しまれているカオソイですが、ここ北ラオスでは「担々麺」として庶民に欠かせないソウルフードになっています。
北タイの西エリア・チェンマイ付近に普及しているのが、インドからミャンマー経由で伝わったスパイスを用いたカレー味のカオソイになります。
一方、北タイの東エリア・チェンコーン付近から北ラオス全域に普及しているのが、中国から伝わった担々麺風のラオス式カオソイになります。
カオソイについての詳しい解説は、こちらの記事にまとめたので参考にどうぞ!
今回私たちは、北タイ〜北ラオスをクルマで寄り道しながら周遊していまして、前の日にタイ国境チェンコーンよりラオスにクルマごと越境。
そのままラオス国道3号線を中国方面に北上している途中、ちょっと腹ごしらえのために立ち寄ったビエンプーカー村のカオソイ店にて・・。
友人「これが本場のカオソイかー!うまいじゃないか!」
私「どうせなら、次に行くルアンナムタの町で一番美味しいカオソイ食べたいよね」
嫁「カオソイ〜カオソイ〜」
といった具合で3者の意見がまとまり、この後3日ほど滞在する予定のルアンナムタで一番人気のカオソイ屋さんを探してみることにしました。
そして翌日・・
ラオス人の友人と合流して朝食を食べることになり、彼にリクエストしてみたところ、いつもよく行く人気店を知っているということで紹介してもらうことに・・。
やってきました!
その名も「Tick Noodle」
ルアンナムタのドクチャンパ通りを、中心地からまっすぐ1キロほど北上した国道ぞいにひっそりと佇む食堂。
知らない人だったら素通りしてしまうくらい、質素な作りのお店です。
こちらが入り口。
看板がなかったら民家としか思えないゲートをくぐります。
本当に「食堂」です。
北ラオスの田舎町なので、綺麗なレストランを期待してはいけません。
タイの麺屋さんよりも調味料が多いのがラオス麺屋の特徴ですね。
それではオーダーしましょう!
ルアンナムタ「Tick Noodle」でカオソイを食べよう
ラオスでの朝食と言えば、中華粥かカオソイと言われるほど、庶民の食卓にしっかりと浸透しています。
意外とさっぱりとした味のスープに、これまたあっさりした米麺なので、朝食として食べても胃に負担がかからないのが良いのだとか。
なのでカオソイ屋さんはだいたい朝7時ごろ〜昼過ぎまでの営業が多いようです。
メニューはこれだけ。
タイ語とも違うので、私も嫁さんも読めません・・。まあカオソイがあることだけは分かっているので、ボードに書かれているどれか、おそらく一番上とその下がそうなんでしょう。
なので、一緒に来たラオス人の彼に任せることに。
お水(お湯)はセルフサービス。
ルアンナムターは山間部にあるので、乾季になると未明から朝にかけては10℃以下まで冷え込むことも。
この日の気温は15℃で、上着がないとかなり厳しい!
なので、やかんには水の代わりにお湯が入っています。
一度沸かしたものなので大丈夫とは思いますが、硬水なので注意。
気になる人はペットボトルの水やお茶を持ち込んでもいいですし、有料の水やジュースもあるのでそちらを選ぶのが良いと思います。
厨房をのぞいてみると、おばちゃんが麺を茹でて、おじちゃんが野菜を盛り付けています。
お好みでスープに入れて食べる生野菜とハーブ。
無料でもらうことができます。
その隣にある赤い蓋にはレモンが、その奥には「ガピ」という、小エビを塩漬けにした調味料があり、こちらもお好みでスープに入れて食べます。
待つこと5分。
全員分のカオソイが運ばれて来ました!
最初スープはクリアですが、それだと味が付いていない状態なので、真ん中にある肉味噌をよく混ぜてからいただきます。
ネギとパクチーが乗せられているので、苦手な人は混ぜる前によけましょう。
これですね。
ひき肉と甘辛の味噌を炒めたような味。
これこそまさに担々麺のような味わい!
ルアンナムタで一番のカオソイと言われて納得する味です。
味はしっかりと深みがあるのですが、さっぱりしておりシツコさは皆無、そして辛さはほとんど無いので、朝食にもぴったりです。
そして麺は柔らかめの米麺なので、胃にずっしりくることもなく、成人であれば男女問わず1杯食べきれるサイズ。
嫁さんも1杯食べきり、私と友人はもう1杯おかわり!
気になるお値段は、全員分合わせて6杯食べて90000K(約1100円)という庶民価格!
ラオスでは特にチップの習慣はありません。お釣りはそのままもらって大丈夫です。
北ラオスを訪れる日本人は、おそらく各地を旅慣れている方なのですでにご存知かと思いますが、お店の衛生観念はタイなどの飲食店と比べると、さらに1段階下がります。
生水(ポットの水)は飲まない方が無難です。
またスプーンとフォークは使用前にティシュで拭くのが前提になっています。現地人も同様です。
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ルアンナムタ「Tick Noodle」の場所・行き方
まずはGoogleマップをごらんください。
ルアンナムタ市街の中心部「ドクチャンパ」ホテルからまっすぐ北に1キロほど。徒歩で約15分くらいの距離になります。
途中危険な箇所は特に見当たりませんでしたが、クルマの進行方向が日本とは逆なので、横断時には注意が必要です。
ルアンナムタにはタクシーがありませんので、観光客の交通手段はトゥクトゥクか徒歩がメインになります。
店舗情報
ຮ້ານເຂົ້າຊອຍ ນາງ ຕິກ Tick Noodle
電話番号 +856 20 99 119 567
営業時間 8:00〜13:00頃(7:00頃から準備しますが、スープが出来次第作ってくれます)
定休日 日曜日(要確認)
まとめ
北ラオス辺境の町ルアンナムターで、地元の人が一番美味しいと評判のカオソイ食堂「Tick Noodle」。
スープの肉味噌は味に深みがあり、卓上にある「ガピ」という調味料を追加すると香ばしさが増してさらに美味しくなります。
それでいてさっぱり後味が良く、米麺も重くないので、朝食でも問題なく戴けてしまう一品。
お世辞にもきれいな店とは言えませんが、味は確かな老舗食堂です。
ルアンナムタを訪れる際にはぜひ立ち寄ってみてください。参考になれば幸いです。
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