北タイの古都・チェンマイは、旧市街の散策から始まり、見所がたくさんあります。
その中でも観光のハイライトとも言えるのが、チェンマイ市街地から見て西にそびえる山頂にある「ドイステープ寺院」。
今までに何度も行った事がある私たちですが、今回改めて参拝してきたので、その時の様子を写真を添えてお伝えしたいと思います。
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■目次
ドイステープ寺院とは
チェンマイの市街地から約30キロ。
西に位置するステープ山(標高1080m)の山頂に建つ、チェンマイを代表する大寺院です。
交通アクセスが容易な事もあり、連日多くの観光客で賑わいます。
以下の説明は、タイ政府観光庁公式サイトより引用しました。
1383年に当時のクーナ王によって建立され、特に高さ22mの金色に輝く仏塔は、緻密な装飾の美しさが実に見事。中には仏舎利(イム陀の遺骨)が納められ、今も人々の篤い信仰を集めています。
引用 タイ政府観光庁
ドイステープ寺院への場所・行き方
乗合ソンテウの定期便が走っているので、交通の便は良好です。所要時間は約40〜50分。
予算に余裕がある方、時間が限られている方、小さな子供やお年寄りと一緒の方は「タクシー」をチャーターする事をオススメします。
詳しい行き方は、前回の記事でまとめたのでご参照ください。
寺院の開門時間は8:00〜18:00。
ケーブルカーの運行時間は5:30〜19:30。
ドイステープ寺院に行こう!
今回私たちは「バイク」をレンタルして移動しました。
チャンプアック門近くにあるホテルを出発したのがお昼すぎ頃。途中にある展望台や、湧き水が流れ落ちる滝などに寄り道しながら走る事1時間半。
まっすぐ向かったら約40分程度の距離になります。
雨季の真っ最中という事もあり、空に晴れ間はなく、朝からどんよりと曇っていますが、今の所はまだ持ちこたえてくれそうです。
ドイステープ寺院は山頂にあるので、途中の道は当然ながらカーブが連続するワインディングロード!(タイヤが悪いのか、バンクさせると結構滑るので要注意です。)
借りたのは125ccのスクーターですが、10代の頃を思い出しながら気持ちよく飛ばしていきます。
最後に急勾配の左カーブを曲がると、数多くの商店が出ていて、そこがドイステープ寺院の入口になります。
バイクで訪れた人は、道路の脇にバイクが並んでいるところがあり、無料で駐車可能です。
レンタカーの人は「PARKING」と書かれた案内に沿って進めば駐車場があります。
乗合ソンテウもこの付近に停まります。
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山頂の寺院までは階段かケーブルカーで
さて、ここから寺院まで行くのには、2通りの方法があります。
徒歩で階段 所用10分程度 300段以上
ケーブルカー 所用3分程度 待ち時間あり
自分の体力に合わせて選べば良いと思います。
寺院入場料 30B
運賃 20B
ケーブルカーの乗り場で、入場料と合わせて50Bを支払います。
銀行のATM前にある建物がケーブルカーの乗り場です。
混雑時は結構並んでいる事もあり、体力に自信がある人や若い人は階段にチャレンジしても良いでしょう。
ただし、かなり足腰にきます・・。ある程度の覚悟が必要です!
(逆に帰りの「下り」は階段をオススメします!)
今回私たちは、何を血迷ったか、行きも帰りも「階段」をチョイス。結果、嫁さんにブーブー文句を言われ続ける羽目に。
階段をチョイスした人は、まず商店が立ち並ぶ区画を少しずつ上がっていきます。
水などはここで購入しておくのがベター。
こちらが恐怖の階段。
天国へ続く道なのか、地獄の一丁目なのか・・。
最初の100段くらいまではスイスイと進んでいき、なんだ大した事ないな・・なんて思っていましたが。
だんだんと足が上がらなくなってきて、息も切れ始めた頃、ようやく気づきます。
「ケーブルカーにしておけば良かった・・・。」
しかし、今更そんな事言っても始まらないので、意を決して再び挑みます。
下を見下ろせば、はるか彼方には、ゼイゼイ苦しそうに今にも泣きそうな嫁さんの姿が。
荘厳なドイステープ寺院
地獄の階段を登り切ると、入場料の看板が出ています。
矢印のように右に進んで30B支払い、また階段に戻って上に進みましょう。
頂上にたどり着いた・・・!
この右にある門の中に、メインの「黄金に輝く仏塔」がそびえています。
手前にはベンチが並んでいるので、さっき購入した水を飲みながら、息が戻るまで一旦休憩。
頂上は思ったより涼しく、手元の温度計を見ると25℃。チェンマイの市街地は32℃もあったので、その差7℃!
さすが標高1000mを超えているので、時折吹き抜ける風が気持ちいい!
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ドイステープ寺院参拝のドレスコード
さて、ようやく息が落ち着いてきたので、お目当の「黄金に輝く仏塔」を拝みに行きましょう。
その前に、1つ注意点があります。
こちらは、ドイステープ寺院入場のドレスコード(服装規定)。
タイの寺院は、その格式により「ドレスコード」を設けているところが多く、以下の服装では入場できません。
- 肩やバストアップの露出がある服装
- タンクトップなど
- へそだし、下げパンツなど
- ショートパンツやミニスカートなど
看板を要約すると、このような服装での入場ができませんので、あらかじめ露出の少ない服に着替えてから訪れましょう!
(タイを初めとする東南アジアでは、虫刺されや防犯(特に女性)の観点からも、なるべく肌を露出しない方が望ましいです。)
また、門の中の区画では土足厳禁です。
どうせここで脱ぐことになるので、サンダル履きで訪れるのはオーケーです。
鍵付きのロッカーなどは無いので、ブランド物や高価な靴などは履いて来ないようにした方が無難です。
気になる人は、色のついたビニールなどを持参して、寺院内に持ち込みましょう。
(その場合は外から靴が見えないようにしてください。靴や足は不浄と考えられているので、持ち込むのが見えると僧侶に対して失礼に当たります。)
また、歩くと足の裏が真っ黒になるので、参拝後に拭くためのウェットティッシュもあると便利。
それでは中に入りましょう!
ドイステープ寺院に参拝しよう!
寺院内には数多くの仏像が祀られています。
敬虔な仏教徒ではなくても、見て回るだけで心が洗われていく気分になるのが不思議。
黄金に輝く仏塔。
その前に鎮座する仏像。
それぞれの仏像についての説明もありますが、タイ語の石碑で読めないため、意味を詳しく知りたい人は「日本語ガイド」つきのツアーに参加することをオススメします。
解釈には色々な説がありますが、炎(生命の源)を分けてもらう、その炎で点けたお香の煙を天界まで届かせる、など。
お参りに必要なセットはこちらに寄付(お布施)をすることによってもらえます。
金額は自由ですが、タイ人の中間層(日本の一般会社員とほぼ同格)は100B程度を入れる人が多いようです。
あくまでもお気持ちなので、20Bでも50Bでも300Bでも構いません。
もらったお参りセットを使い、他の人の見よう見まねでもいいのでチャレンジしてみてはいかがでしょう?
- 小さいろうそくに火をつける(大きいろうそくからもらう形です)
- ろうそくを立てる
- お香に火をつける
- ひざまづく
- お花とお香を両手で挟んで手を合わせながら・・
- 日頃の感謝の気持ちを述べる
- お願い事をする(これは後です!)
- 深く地面にひれ伏す
- お香をお香たてに立てる
- お花を所定のお皿に添える
人によって作法は異なりますが、基本動作はこんな感じになります。
タイ人がお参りするのを参考に真似してみましょう!
命の炎。
油を生命の源と見立てて、油受けに注いでいきます。
タイでは、自分が生まれた「曜日」によって、お参りする神様(仏様?)が変わるので、信心深い人は曜日をチェックしてから訪れると更に楽しめると思います。
どの仏像が自分の曜日かは、スタッフに聞けば教えてくれます。ドイステープは観光地なので、英語もある程度通じます。
ドイステープ寺院の参拝後は?
お目当の仏塔に仏像。
参拝が終わったあとは、境内を一回り散策しましょう。
小さな仏像のお守りやお札、お数珠などをお土産として購入できます。
(タイでは、仏像の購入は「借りる」と表現します。たかが人間が仏像を売買するなど、おこがましいと考えるようです。)
ちょっとした喫茶コーナーもあるので、涼しい風に当たりながら一休みするのも1つ。
その隣には、チェンマイ市街を一望できる展望台もあり、記念写真を撮る人が多いです。(若い中国人のカップルが一生懸命にセルフィーしてました。微笑ましいですね。)
さて、一通り参拝と観光を終えたら、元来た道を戻りましょう。
帰りは下りなので、息が上がることはなくスムーズに進めました。足腰には負担がかかると思いますが・・。
子供やお年寄りが一緒の場合は、ケーブルカーで降りる方が良いと思います。
下まで行けば、チェンマイ市街地へのソンテウがたくさん待機しているので、ほとんど待たずに出発できます。基本は10名集まったら発車するスタイルになります。
運賃はチャーンプアック門(NORTH GATEと記載)まで60B、ターペー門まで80B。
途中のショッピングモール「メイヤー(MAYA)」までは60Bになります。チェンマイの代官山とも呼ばれる「ニンマンヘミン通り」に行くなら、メイヤーで降りると良いでしょう。
おしゃれなカフェやレストラン、スイーツ店、一品ものを扱うお土産店などがあるので、若い観光客に人気のエリアです。
まとめ
チェンマイ最大級の観光スポット「ドイステープ寺院」。
その荘厳な姿に圧倒され、惹かれるようにリピートする観光客も多く、チェンマイ観光の際には絶対に外せないスポットの1つです。
交通アクセスもよく、公共交通機関のソンテウで簡単に移動できるのも嬉しいポイント。
チェンマイを訪れる際に足を運んでみてはいかがでしょうか?
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