北タイ・チェンマイ県最北の町タートンは、チェンマイやチェンダオからメーサロン方面へ向かう中継地となっている小さな町です。
町を見下ろすようにそびえる山には、タートンのシンボルでもある大規模な寺院「ワットタートン」があり、展望台もあるため地元民から観光客まで訪れる人気のスポットになっています。
そんなタートン随一の見どころ「ワットタートン」に再訪したので、写真を添えてご紹介したいと思います。
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1度は訪れたい展望寺院「ワットタートン」
チェンマイからおよそ180キロ、4時間の旅を終えるとバスはタートンの町に到着します。
バスで北タイを旅する人にとっては中継地であるタートン。
メーサロン方面へ向かう人は、ここでソンテウに乗り継ぐことになりますが、ソンテウの最終便が昼の12:30発と早いため、スケジュールによってはタートンで1泊することになります。
特に目立った観光スポットの無い町なので、散策するだけなら半日もあれば充分なのですが、そのタートンを訪れたならぜひとも行って欲しいスポットが、今回ご紹介する「ワットタートン」です。
手前にある赤い屋根のある建物が本堂。
長い階段を登ること約10分、バスターミナルからの時間も合わせてわずか15分ほどの距離なので、気軽に立ち寄ることができます。
また山の各所に仏塔が点在していて、一番奥にある薄紫色の仏塔はとても美しく、内部に入ることもできます。本堂から30分くらい山道を歩くことになりますが、体力に自信がある方はぜひともチャレンジして欲しいと思います。
ワットタートンに行こう!
タートンは、コック川に架かる橋付近にホテルやゲストハウスなどが点在していて、全て徒歩で散策できるほどコンパクトな町です。
その橋から南寄りに徒歩3分ほど歩くと、山側に見えてくる寺院の看板。
民家と商店の隙間にあるので、注意深く見ないと気づかないかもしれません。
奥に進むと、寺院へと続く階段が現れます。
所要時間は約10分。普段運動不足の人にとってはしんどいですが、頑張って1段ずつ登っていきましょう。
ちなみにレンタカーなどで訪れた方はちょっとズルできます。
これよりもさらに南へ50mほど進むとクルマ用のゲートが見えるので、そのまま本堂の前までアクセス可能。また一番奥の仏塔もクルマで行けるのでかなり楽です。
本堂があるエリアには、金色の仏塔と仏像などがそびえていて、それぞれ自由に歩き回れます。
観光地では無いので、入場料などは特に必要ありませんが、20Bほどを自主的にお布施するのが良いでしょう。
こちらが金色の仏塔。お参りする方は、近くのブースでお参りセットを購入します。
線香とろうそくがセットになっているので、見よう見まねでチャレンジするのも面白いと思います。
各所には、崖に突き出すように建てられた展望台があり、地元民の憩いの場になっています。
本堂側からは、タートンの町を見下ろせます。
ちょうどバスが通る橋が見えていますね。
本堂の反対側には大きな仏像が祀られていて、手を合わせる人の姿がちらほら。
目の前には、遥か遠くミャンマーの奥地から続くコック川が流れ、アジアの雄大さを感じずにはいられません。
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幻想的な仏塔「プラ・チェディー・ケーオ」
まだ時間に余裕がある方は、ワットタートンの本堂を出たら、さらに山の奥に進みましょう。
坂自体はそこまで急では無いので、ゆっくり歩けばハイキング気分で楽しめます。
とても静かで森の香りに癒されながら進むこと30分。
途中何度かすれ違ったのは、自転車の欧米人!
ゲストハウスで借りてきたのでしょうか。確かにサイクリングにはもってこいの環境ですね。
ようやく見えてきたこちらが、仏塔「プラ・チェディー・ケーオ」です。
遠目に見ると、まるで陶器でできているような外観がとても美しい。
標高約300mから眺める絶景が目の前に広がります。
タートンの町だけではなく、その先に広がる平原、そしてはるか遠くにはチェンライ県との県境の山ドイチョムモクまで見渡せます。
左右にうねるコック川は見応えありますね。
日本とは明らかに違う景色なので非日常感が満点です。まるで異世界。
反対側には、隣国ミャンマーに続く山が見えます。
領地を隔てる国境線は約5キロ先なので、すぐ隣に見えるのは他国の山。
私みたいな辺境マニアにはたまらないシチュエーションでもあります。
このような展望台が各所に設けられているので、時間に余裕がある方は読書などしながらゆっくりと過ごすと良いでしょう。
日陰になっているので比較的涼しく、午前中ならとても気持ちの良い風を感じることができます。
こちらが仏塔「プラ チェディー ケーオ」です。白をベースに薄紫と金のアクセントを纏ったカラーがとても美しく、青空によく映えます。
それでは中に入りましょう!
1階の床はフローリングになっているので、入り口で靴を脱ぎます。
様々な仏像が祀られていて、パリッとした厳かな空気に包まれています。
奥に進むと、螺旋状になっている上階への通路があります。
最上部には龍の神様が祀られていて、そこへの通路は龍がデザインされています。
空色に塗られた天井が神秘的ですね。
仏壇の前には絨毯が敷かれていて、こちらに正座して手を合わせます。この事をタイ語では「ワイ・プラ」と言います。
お賽銭(お布施)は脇にあるボックスへ。
こちらが仏塔「プラ チェディー ケーオ」の全体像です。
建築物としてもなかなか見応えがあります。
本堂から距離があるのでそこまで混雑していませんし、あまり外国人に知られていないので穴場スポットです。
「ワットタートン」の場所と行き方
まずはGoogleマップをご覧ください。
タートンバスターミナルからの距離は約500m、寺院までの階段も含めて徒歩で10〜15分の距離になります。またメーサロン線のソンテウ乗り場からは20分くらいみておけば良いでしょう。
タートンまでのアクセス・見どころはこちらの記事にまとめました。
また、仏塔「プラ チェディー ケーオ」までは約2キロ、徒歩30〜40分の道のりです。途中階段や山道があるので、サンダルではなくスニーカーの方が歩きやすいです。
きちんと舗装されているので、サンダルでも歩けないことはないのですが、最初の階段で日当たりが悪い箇所に苔が生えていて滑りやすいので注意が必要です。
まとめ
今回は、タートンのシンボルでもある寺院「ワットタートン」と、仏塔「プラ チェディー ケーオ」をご紹介しました。
市内中心部から徒歩数分とアクセスも良く、展望台からはエリアを一望できる人気スポット。また山の奥にある仏塔も、中に入ると厳かな空気感を感じられて気分が落ち着きます。
バスターミナルからも徒歩圏なので、バスに乗る前の空き時間に立ち寄ることができるのも嬉しいポイント。
北タイ周遊の際に訪れてみてはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです。
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