昆明駅(昆明火车站)は中国雲南省で一番大きな駅。
ここから中国各地に向けて、朝から夜までひっきりなしに長距離列車が発着しています。
今回私たちは、この昆明駅から四川省の成都までの約1200キロを、寝台列車で移動するスケジュールになっていまして、発車時刻は17時39分。
昆明での散策&買い出しを終えた私たちは、発車時刻のちょうど1時間くらい前に駅に戻ってきました。
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まずは預けた荷物を受け取る
先ほど、空港から昆明駅に到着してすぐ、私はスーツケース2点を駅のクロークサービス「小件寄存」に預けました。
列車が発車するまで、昆明の街をぷらぷら散策したかったのと、大型スーパーまで旅グッズの買い出しに出かけるので、重い荷物があると不自由なためです。
その後無事に買い物を終えて、昆明の駅に再び戻ってきた私たち。まずは預けた荷物を引き取りに行きます。
引き渡し窓口で預かり票を提出すると、待つこともなくすぐに係員が荷物を持ってきてくれました。
さて、これであとは改札を通るだけです!
パスポートチェックがある改札
中国の長距離列車は実名登記制になっているので、チケットには名前が記入されています。
なので、改札を通るときにはパスポート(中国人の場合はIDカード)のチェックがあります。
中国人用の通路は自動化されており、ICチップ入りのカードをピッとかざせば通過できます。
しかし、私たち外国人や古いIDカードの人は対応されていないため、有人改札を通過しなくてはいけません。
パスポートのチェック項目は名前だけ。なのでパスポートの顔写真ページとチケットを重ねて渡せばスムーズに通過できます。
だいたい改札の中に職員、外には案内係がいて、何かアナウンスしているのですが、中国語なのでさっぱり分かりません(笑)
ただ、ここでは名前をチェックするだけなので、特に問題はないかと思います。
改札口は1階、待合室は2階、ホームは1階になります。
改札から待合室まではエスカレーターがあります。しかし待合室からホームへは階段しかありませんので、ご注意!中国だけでなく、日本以外の国って、どこにいってもこのようなことがよくあります。
海外に出てみると、日本ってすごいなと改めて感じますね!
やはり中国は人が多いですね!
駅構内は常に人であふれています。
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寝台列車に乗るときに便利なもの3選!
列車に乗る前に、ぜひ調達した方がいいものがあります。
1.水などの飲み物
車内販売でも購入できますが、言葉の問題があるので事前に売店で購入する方が楽です。
私はいつも1.5Lの水ボトルと、自分が飲みたいドリンクを事前に買ってから乗り込みます。
2.カップ麺など食料
食堂車が付いていますが、街の食堂と比較したらかなり割高になります。ちょっと高級なレストランくらいの金額になってしまうので、節約派の人はカップ麺やお菓子などを入手してから乗り込むのが良いです。
ドア付近に給湯器があり、お湯は無料で使えます。
3.ティッシュ
トイレに紙がないことが多いので、自分で用意する必要があります。また列車はそれなりに揺れるので、飲み物など何かこぼしたときにも重宝します。
これらのものは、改札前、改札後、どちらにも売店が豊富にあるので、乗車前ならいつでも調達できます。
こちらは改札を通る前にある売店。カップ麺やお菓子、おつまみなど食料、飲み物、小物などが売られています。
改札を通った後にもたくさんの売店があり、特に待合広場に入ってすぐにある「旅行超市」はかなり大きく、品揃えも豊富。
価格は、市内のものとさほど変わらずといったところなので良心的ですね。空港の出発ロビーも見習ってほしいところです。
むしろ改札前(外)にある売店は個人商店なので若干高いものもあり、価格がバラバラ。値札が無い商品もあります。なのでここ旅行超市の方が安いかも。
お水はペットボトル500mlで2元(約30円)。下手したら街の個人商店より安いし、値札付きの明朗会計なので安心です。
有名なプーアル茶は雲南省の名産。
お土産用に色々な銘柄が販売されています。贈答用ということもあり、やや高級な銘柄で綺麗な箱入り。値段だけで言えば、街のお茶屋さんの方が安いですが、お土産用ならありかもしれませんね。
あとはカバン屋さん、服屋さん、雑貨屋さん、お土産物屋さんなどが軒を連ねているので、見て歩くのも楽しいと思います。
タバコを買うなら待合ホール中央にある専門店へ。
車内での喫煙はデッキ付近で可能ですが、途中で切らした場合車内で買えないので、事前に用意する必要があります。
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発車20分前にホームへ降りる
中国の駅では、日本と違い自由にホームに降りることはできません。
発車20分くらい前までは、待合ホールで大人しく待機している必要があります。
理由は、これだけ大勢の人が自由に行ったり来たりしたら、駅の中がパニックになってしまうため。そして中国は社会主義の国なので、国民は指導者(国)に従うという学校スタイル。
また国民性もあり、日本と比べたら秩序という面では「・・・?」という感じなので、勝手にホームに降りられたら押し合ったりして危険ですし、乗り遅れただの、間違えただの、係員も余計な手間が増えてしまうでしょう。
理にかなっていると言えばかなっていますね。
それぞれの列車が発車するホームが何番線かは、電光表示板に表示されていますので、事前に確認しておきましょう。そして、自分が乗る予定のホーム近くで待つようにします。
発車時刻が近づくと係員がアナウンスを流し、階下にあるホームに案内されます。
すると1000人近い乗客が列車を目指して一斉に移動するので、通路はかなりぐちゃぐちゃになってしまうのです。みんな指定席だから、急いで行っても仕方ないのに・・というのは寝台車を予約した乗客の考え。
寝台車以外に座席車も連結されており、その車両だと乗車定員に対して荷物スペースが少ないのです。
なので、荷物がいっぱいある人は少しでも早く乗らないと、自分の荷物を収納する場所がなくなり、変な液体がこぼれている汚い通路に置かざるを得なくなります。下手したら自分の指定席までなくなります!
譲り合いというのは、お互いにその気持ちがあって初めて成立するもの。
国によって「押すとこ」「引くとこ」のポイントが違うので、うまく使い分けられるといいのですが・・。むずかしいですよね!
待合ホールからホームに降りるには階段しかないので、スーツケースは不向きです・・・。
地下鉄でもそんな具合だったな・・・。
仕方がないので、嫁さんの分も含め40キロ分もあるスーツケースを担いで、階段を駆け下りる私。
(荷物運び屋がいるので、頼んでしまうのもアリ。私の場合いくら払うのか分からないのが嫌なので、自分で運びました。)
なんとか無事にホームに降りることができました。
そこには昆明発・成都行き、18両にも及ぶ長大編成の列車が静かに停車していました。
まとめ
中国で寝台列車などの長距離列車に乗る際は、実名チェックがあるのでパスポートが必須になります。なので改札を通る前に、事前に用意しておくと、スムーズに通過できます。
また、改札前、改札後どちらにも売店がたくさんあるので、飲み物やお菓子、食料、ティッシュなどを調達しておくと、これから始まる鉄道の旅がより快適になるでしょう。
もちろん乗車する駅によって仕様の違いはありますが、大体はこのような仕組みになっています。
中国の鉄道旅を計画している方、興味がある方の参考になれば幸いです。
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今回の旅の概要はこちらにまとめました。
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