こんにちは!Asia-Jin(あじあ人)です。
タイ料理の中でも独特な食文化を持つ東北地方イサーン料理。薬草や香草をふんだんに使い、唐辛子もいっぱい入れるので、とてもスパイシーで刺激的な料理です。
イサーン料理には「チムチュム鍋」というのがあり、皆で鍋をつつきながらビールや酒を飲む文化が根付いています。
しかしチムチュム鍋は注文の仕方が分からず、まだ食べたことのない方も多いのではないでしょうか。
今回は、イサーン料理の「チムチュム鍋」についてご紹介したいと思います。
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チムチュム鍋
イサーン地方とは
タイの東北部に広がる、広大な大地を持つエリアです。かつては隣国ラオスの領土だった経緯から、タイの他のエリアとは食文化も生活様式も異なります。
また、諸事情や政治的な理由もあり、タイ近代化の波に取り残されてしまいました。逆に言うと「古き良き」タイの面影を残した地域でもあります。
人々は常に陽気で「今与えられたその時を楽しむ」タイプの人が特に多いと感じます。また、素朴で人を信じやすいタイプが多いため、計算高い人に騙されることも多いようです。
イサーン料理
有名なものに、青パパイヤのサラダ「ソムタム」、鶏の炭火焼「ガイヤーン」、豚トロの炭火焼「コームーヤーン」、辛くて酸っぱい素朴なスープ「トムセーブ」などがあり、ガイドブックなどの旅行記事でも度々紹介されていますね。
チムチュム鍋とは
今回紹介するチムチュムとは、トップの写真のような茶色の壺に、薬草、野菜、豚や鳥などの肉、ホルモン、内臓などを入れて食べる鍋料理です。
肉や内臓類は秘伝のタレに漬け込んでいて、タレごと壺の中に流し込みます。
品揃えは、店によってそれぞれ違いますが、メインは豚肉、鶏肉、牛肉、豚のホルモン、豚の心臓、豚のレバー、牛のセンマイ、エビ、イカなどです。
注文の方法
チムチュムをやっている店に入り、空いている席に座り、店員に「チムチュム」と言えばまずはオーケーです。これで、茶色の壺とスープだけは注文できました。
次に具材を注文します。
豚肉「ムー」
鶏肉「ガイ」
牛肉「ヌアウア」
ホルモン「サイ」
心臓「フアジャイ」
レバー「タップ」
エビ「クン」
こんな感じで、食材を指差しながら何度か言えば、発音が違っても通じるとは思います。食材は、だいたい店内のどこかに見えるように置いてあることが多いです。見えるところに無い場合で注文が通じない時は、グーグル翻訳を使うなり、写真を見せるなり工夫しましょう!
また、中には肉や野菜類がセットになっている店もあり、この場合はメニューを指差しで一度注文するだけで済んでしまいます。
あとは、ドリンクを注文。
シンハービール「ビアシン」
リオビール「ビアリオー」
水「ナンパオ」
コーラ「コーク」
氷「ナムケン」
イサーン料理店は、英語が通じるところが少ないし、ローカルの店だとメニューも全部タイ語!初心者にはなかなか敷居が高いですが、この記事通りに注文してもらえばきっと大丈夫なはずです。私も旅行者の頃はこんな感じで「カタカナタイ語」と「下手くそ英語」でなんとかなっていましたから。
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チムチュムの食べ方
さて、注文まではなんとか完了できました。次は、運ばれてきた具材を自分で調理しなくてはなりません。とは言っても壺に流し込むだけなんですが、美味しく作るためのセオリーがありますので説明しますね。
まず、スープが煮立ってるのを確認してから、一緒に出てきた野菜類を適当なサイズに手でちぎって放り込みます。薬草は好みで入れてください。セットで出されるのは基本「バジル」と「空芯菜」「白菜」です。
野菜と薬草を入れた後は、「内臓系」を入れます。特にホルモンは火が通りにくいので、早めに入れましょう。
ポイントは、タレごとザザーッと壺に流し込むことです。一緒に煮込むことにより、スープの味わいがより一層深くなります。
内臓系を入れ終わったら、肉類を入れましょう。
肉類は比較的早く火が通りますが、半煮えには注意しましょう。
そこまで入れたら、蓋を閉じてしばらく待ちます。火力にもよりますが、3分〜5分程度で蓋の隙間からブクブクと吹き始めますので、こぼれる前に蓋を開けます。
まだ煮えてないのに、蓋を開けたり閉めたりするのは、温度が下がるのでやめたほうが良いです!
蓋を開けたら、軽くかき混ぜましょう。
注意点は、この時点では「ホルモン」はまだ半煮えです。ホルモンだけは少なくとも20〜30分は煮込みましょう!
さて、ここで初めて「エビ」が登場します!
写真のように、エビが逃げないように茹でるのがポイントです。時間にして1〜2分で十分です。それ以上茹でるとパサパサになってしまい、せっかくのプリプリエビが台無しになってしまいますよ。
なので、エビは優しく扱いましょう!
ここまでで約10分程度ですね。できた具材とスープを取り分けます。
「ホルモン」以外の具材を取りましょう。ホルモンは火が通るのが遅いので、この時点ではまだ半煮え状態です。もし間違えてホルモンが入ってしまった場合は、煮えている壺にもう一回戻します。
また、付属の辛いタレは、べちゃっとつける前に一度味見してみましょう。とんでもなく辛い場合もあります。
さて、お味の方は。。?
米を食べたい場合
イサーン料理といえば、もち米!
全てのイサーン料理によく合います。
頼み方は、「カオニャオ」と言うだけです。ビニル袋に入ったものか、竹編のカゴに入ったものを持ってきてくれます。
食べ方は「手づかみ」でワイルドにいっちゃいましょう!
足りない場合
物足りない場合は、サイドメニューを頼んでみましょう。また、気に入ったチムチュムの具材をお代わりしても良いですね。
お会計
鍋とスープ、具材がセットで提供されているお店もあります。セットでない場合は、具材によってだいたい一皿計算で30〜60B程度が相場です。ただし、繁華街やエアコン付きの店はもう少し高いです。
店によりますが、ビールは大瓶1本80〜100B程度でしょう。また、氷の小タンク10〜20B、水10B、コーラ20〜30B程度が相場です。
店員さんに、お金を見せながら「チェック」「チェック ビン」などと言えば伝票を持ってきます。
タイ語の伝票の場合は基本読めないと思いますので、もし不安でしたら金額は注文時に、最初にキチンと確認しましょう。メニューがある店ならおそらく大丈夫とは思いますが。。。
店によりますが、屋台の場合基本的にチップは不要です。また町のローカル食堂の場合は端数のコインか20B程度置いていけば大丈夫です。
お会計について詳しくまとめました。この記事も参考にしてくださいね。
注意点
- 付属のタレは辛さに注意!
- 肉、ホルモンの生煮えに注意!
- ローカル店は、椅子やテーブルの汚れに注意!
- 食べる前には手を洗いましょう!
- 荷物の管理に注意!
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今回は、イサーン料理の王道「チムチュム鍋」についてご紹介しました。チムチュムは、僕がタイに移住した当時、アパートの近所にある食堂にしょっちゅう食べに行っていたため、個人的にとても思い入れのある料理の一つです。
これからの乾季は、バンコクも夜の気温が下がりとても過ごしやすくなります。屋外で食べる鍋もとても美味しく感じられる季節だと思いますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
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