皆さんは「免税」で物を購入したことがありますか?
海外旅行の時に、空港の制限エリア内(パスポートの出国スタンプを済ませた後のエリア)でお酒やタバコ、香水などを日本国内の価格より安く買えることは、ご存知かと思います。
しかし、免税で買い物ができる場所は空港だけではありません。
街中を歩いていると、ドンキホーテやヤマダ電機、または全国にあるアウトレットモールなどで「免税」と書かれている看板を見たことはありませんか?
これは主に、外国人が日本へ旅行にきた際に適用される制度ですね。外国発行のパスポート所持者が、日本で買ったものを日本国外に持ち出す場合に限り、消費税が免除されるという仕組みです。
これだけ聞くと、「俺は日本のパスポートだから関係ないじゃん」と考えるかもしれません。
しかしちょっと待ってください!
この制度には他にも対象者が決められているのです。
「日本国籍者で、日本非居住者」つまり私みたいに、海外の長期滞在ビザを持っている日本人で、海外在住の人のことですね。
私はちょうど用事で日本に一時帰国していて、早速タイに持ち帰るお土産をドンキホーテで免税購入してきました。今回は免税でお買い物をする話をしたいと思います。
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ドンキホーテで免税ショッピングしよう!
今回お世話になったのがこちら。
私の地元、新横浜にあるドンキホーテ。昔あった小さいドンキが大通り沿いに移転しました。
夜中にドンキに来るとテンション上がるのは私だけでしょうか・・?(笑)
さーて、タイに持ち帰るお土産買うぞー!!
ではこれから順番に、外国居住の日本人がドンキホーテにて「免税」でお買い物をする具体的な方法をお伝えしますね。
ドンキ以外のお店でも、ほとんどが同じ流れになりますので応用可能です。
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日本人が免税で購入できる資格条件
まず、日本人(日本発行パスポート保持者)の場合、海外に滞在するビザ(ビジネスビザ、家族ビザなど)と、入国日を確認できるパスポートに押された入国スタンプが必要になります。
私の場合は、タイの1年ビザ(NON-Oビザ)ノンイミグラントーotherカテゴリビザを持っているためクリア。厳密には海外の滞在ビザ保有者かつ日本非居住者となっていますが、非居住を証明する書類の提出は必要ありません。
「2年以上外国に住む目的で」という条文がありますので、それに相応しいビザが必要になりますが、海外居住歴がまだ2年に達しない人も、有効期限が数ヶ月間しかないビザでも、購入時に「今後継続して居住する予定だ」と口頭で伝えれば適用される様です。
免税で購入するための最低金額
消耗品と一般物品にカテゴリーが別れていて、それぞれ税抜価格で5000円以上を購入する必要があります。消耗品と一般物品の区別の仕方ですが、きちんと把握している店員さんはまずいません。レジを通してみないと確実な答えは分からないということです。
免税にならないもの
店内の商品が全品免税になるわけではありません。例えば、出国日までに賞味期限が切れてしまう食品や生物など、薬品類の一部、危険物などがこれに当たります。これは店舗によって取り扱いが異なる様です。
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早速お買い物!カンタン実践編
欲しいものの区分に注意しよう
先に述べたとおり、免税対象商品は「消耗品」と「一般物品」に区分されます。それぞれの金額に最低購入金額が設定されているため、注意が必要です。
私が今まで免税利用した経験による目安ですが、消耗品とは、使い始めとともに製品全体の質量が減っていくもの。例えば食品、飲料品、酒類、洗剤やシャンプー・石鹸、クリームや化粧品類など。
一般物品とは、使い始めてからも全体の質量に変化がないもの。例えば衣類や靴、下着、靴下、ハンガー、文房具、工具、電化製品、携帯の充電ケーブル、パソコン、バイクのヘルメットなど。
一般的にいう消耗品とは意味合いが違うので、非常に判断が難しいです。私の場合はそこまで神経質に考えず、だいたいで選び、それぞれ5000円を超える様に調節しながらかごに入れていきます。
お会計は専用カウンターへ
一通り買い物が終わったら、かごを持って「免税」と書かれた看板が出ているカウンターに持っていきます。店によって違いますが、普通のレジカウンターが免税会計と兼用していることもあります。
この場合レジに時間がかかるので、後ろに並んでいるお客さんから舌打ちされたり睨まれたりしますので(笑)
会計は現金またはクレジットカードでの支払いに対応しています。
パッキング方法のオーダーを忘れずに!
この時に忘れずに伝えたいのが、免税品をパッキングする際の荷姿。何も言わないと、免税専用のビニールにパンパンになるまで詰め込まれてしまいます。これだとスーツケースに入らないばかりか、硬いものや重いものに押されて、柔らかいものが破損してしまいます。
ベストな形は、お菓子などはお菓子、飲み物や調味料など硬いものは硬いもの、瓶はプチプチを巻いて、四角いものは四角いもの、この様に分けて包んでもらうことをお勧めします!
また、なるべく膨らまない様に「薄く」「小さく」包んでもらう方が、後々の荷造りが楽になります。
瓶は衝撃に備えて必ず「プチプチ」で巻いてもらう様に伝えましょう。
ちなみに、スーツケースに入らないからといって日本国内で開封した場合、免税が無効になりますので注意。(税関で特にチェックはされませんが、悪用は厳禁ですよ)
必要なものはパスポート
お会計時にまずパスポートをチェックされます。この時、居住国で有効なビザの確認、そして日本に帰国した時に押されたスタンプを確認されます。
そして、入国目的を聞いてくる「ちょっとアホな店員さん」もたまにいます(笑)
今回の購入時は「日本での滞在目的と資格は何ですか?」と聞かれました。必ず確認するというマニュアルがあるそうです。そして「短期滞在ですか?」と聞かれます。
日本人なんだから、滞在資格も短期滞在もなにもないんですが・・。
こんな時は、いちいち細かく説明せずに、聞かれた通りに「そうです」と答えておけば大丈夫です。
なぜなら、店員さんは事前に決められた選択肢の中からしか選べない様になっているので、あまり難しいことを言うと混乱してしまい、上司に確認を取るためにそのまま走って行ってしまいます。
本来これは外国人に対して聞くことになっている事項なんですけどね。
その証拠に、今回の一時帰国で立ち寄ったアップルストアやデパートなどではこんなことは聞かれませんでした(笑)他の店では「一時帰国」という項目がちゃんとあるようです。
追記:2019年3月現在では、ドンキの店員さんも手慣れてきているので、各店ともスムーズな対応でした。
お会計が終わったら、何枚か出てきたレシートのうち一枚を、パスポートの空いているページにホチキスで止めてくれます。これは最後に空港の税関で手続きするのに必要なので、無くさない様にする必要があります。
写真は購入した領収書です。金額の下、消費税の欄が0(ゼロ)円になっていますね。消費税が約400円分免除されたということです。
例えばもし30万円のパソコンを買ったとしたら、24000円分も免税になるんですよ!これは使わない手はない方法ですね!
買ったものは開封厳禁
免税購入は、「消耗品」と「一般品」の2項目に分類されます。
そのうち「消耗品」については、専用のビニールに包まれてテープにて封印されます。これは日本国内で開封してはいけない決まりになっています。
もし開封した場合は、その購入分の消費税を税関で納める必要があります。ただし、荷物はスーツケースに入れてチェックイン時に預けてしまうのですが、税関は保安検査場を通過後、出国審査場の手前にあります。よって、空港で対象物を確認することは事実上できません。
一方「一般品」については、日本国内に滞在中に使用しても問題ありません。
特に電気製品などは、滞在中に使用して、初期不良がないかどうかチェックする必要があります。不良が発覚しても、出国後だと対応できません。
購入時に、日本国内では絶対に開封しない旨の誓約書にサインをさせられます。
なのでもし、日本滞在中に使う目的の物を一緒に買う場合は、免税品と分けて購入する必要があります。また、経費で落とす場合は、会計も分けたほうが良いです。
(ただし、免税購入は「個人での消費」に限られるようです。経費ということは事業目的になるため、実際に経費で落とせるかどうかは、会計士・税務署の判断によります。「販売目的の禁止」と書かれていたり、店によっても曖昧です。)
ちなみに出発エリアの税関では職員が不在なことも多く、パスポートに貼り付けられたレシートを自分でケース内に入れていくパターンが多いです。
つまり、免税購入品を国外に正しく持ち出すかどうかは、購入者の良心に任されているということですね!
まとめ
免税購入はカンタン!
購入時はパスポートを忘れずに!
購入物は日本を出るまで開封禁止!
いかがでしたか?日本人の外国居住者は、日本に一時帰国時した時、ドンキホーテをはじめ色々な店で、非常に簡単に免税購入ができてしまいます。
街中で「免税」の看板が出ている店を見つけたら、ぜひ試してみてくださいね!
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