この日私は、羽田から中国東方航空で上海に降り立ち、深夜の外灘を散策して楽しんでいました。
シェアサイクルの「モバイク」を活用して、外灘付近を約1時間かけて回りましたが、途中でお腹がすいてきまして・・。
しかし外灘付近は夜になると人通りもなくなり、開いている飲食店を探すも見当たらず・・。
そんな時、ふと目に入ったのは赤い看板。
電気が煌々と点いているので、営業中とみて間違いありません!
雨が降ってきたこともあり、レンタルサイクルはここで乗り捨て、その営業中だった「山東水餃」に入ることにしました。
前回の記事はこちら!
「山東水餃」の場所・アクセス・行き方
中国なので、グーグルマップの情報が少ない上に、うまく使えません。
なのでスクリーンショットを載せておきます。
地下鉄・南京東路駅前を南北に走る「河南中路」を、駅から南に向かって約8分。
「福州路」を越えた所にある「昭通路」を過ぎてすぐのところにあります。暗い通り沿いに赤い看板が光っているのですぐ分かるかと思います。
外灘から河南中路までは徒歩10分程度なので、外灘からお店までもだいたいそれくらいでしょう。
赤い看板に吸い込まれ・・
シェアサイクルで南京東路から外灘近辺を散策していると、ポツポツと雨が降り出しました。
さっきまでは止んでいたのに、ついてないなあ・・なんて思いながらも、お腹も空いていたため何か食べるところを探していました。
深夜の外灘は、飲食店がほとんど開いていないんですね!
そういえば、さっきホテルまで行く途中、駅の前に「火鍋店」があったはず!
そう思い出して「南京東路」駅前まで来てみたものの・・。
Apple Storeが光っているだけで、それ以外は闇に包まれていました・・。火鍋屋はとっくにクローズして、シャッターが降りていたので断念。
しかも、歩行街で店を探していると、マッサージの客引きがあまりにもしつこい!
NO!いらない!不要(ブーヨオ)!と何語で言っても腕を引っ張って来ます。かなり強引。イライラしてきたので1分で退散しました。
仕方ないので、駅前から南北にのびる「河南中路」に出て、南に向かって走ること3分。
通りの右側に、赤く光る看板を発見!
地元横浜のラーメン屋を彷彿とさせる、その見た目に心踊り、一直線に向かいました。
その先にあったのは・・・
「山東水餃」と書かれた赤い看板の食堂。
店の中では、いかつい風貌の男数人が、せっせと餃子を作っています。
「おおっ、うまそう!食べたい!」
そう思い、乗ってきたシェアサイクルをその辺に放棄(どこでも乗り捨てしていい規約になっています)。
そして、すうっと店の中に吸い込まれて行く私でした。
上海「山東水餃」硬派なメニューには水餃子のみ
さて、壁にかかっているメニューを見つけ、目を通していきます。
中国は漢字なので読めるからいいですね!タイだと文字が読めず、何かと苦労しまして・・・。
あるのはこれだけ!
全て水餃子!しかも手作り!
硬派なメニューでいい感じですね。私はこういう店が好きなのです。
金額の横に書いてある数字は個数です。金額を見ると・・10元〜となっていますね。個数は15個から!
水餃子は「おかず」ではなく「主食」として食べるのが中国式。なので、最低注文個数も多いのです!
でもここは安心価格の庶民食堂。
10元ということは約150円。
15個150円で食べられるのです。餃子好きの私にはたまらない環境ですね(笑)
「韮菜肉(ニラ入り餃子)」と「猪肉大葱(豚肉とネギ)」で悩みましたが、今回はネギの方にしました!個数はもちろん最大の25個入り、20元のものをオーダー!
25個で約300円ですよ。安くないですか・・?
ちなみに中国で「猪」と書いてあったら、豚肉のことです。イノシシじゃないので安心してください(笑)
奥で片付けているおじさんを呼んで、ジェスチャーで注文。とは言っても、壁のメニューを指差して、個数を指差せば完了。
簡単ですね!
8卓だけのこじんまりとした店内。
奥には、疲れた感じで一人餃子をつまむ若者の姿が・・。哀愁を感じずにはいられません。
おじさんは厨房に入り、さっそく調理を始めました。他の2名は相変わらずせっせと餃子を包み続けています。
そして待つこと約10分。
うまそうな大量の餃子が運ばれて来ました!
上海「山東水餃」の味は・・?
25個20元(約300円)の餃子が目の前に到着です。
茹でたてなので、いい感じに湯気が上がっています。
タレは、卓上にある黒酢と醤油、そして写真の真っ赤なラー油をつけて食べます。
このラー油、普段から辛いものが大丈夫な私はタカをくくっていたのですが・・。後になって泣きを見ることに・・。
もうタレが真っ赤です。
沈んでいるのは唐辛子。やりすぎました。タイ在住なので、このくらいいつも食べているのですが・・。
それではいただきまーす!
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「おっ、肉汁の旨味がある!でも思ったよりもお上品な・・・」
「・・!!!???」
「辛っ!!!!!」
一口目でいきなり、殴られたような辛さが口の中で暴れて、途中から味が分からなくなってしまいました。
最初に感じた、肉汁の旨味があった!というところまでは覚えていますが・・。
こちらの餃子は、ニンニクが入っていないらしく、どうも味が締りません。と思って、何気なく店員のおじさんの方を見ると、ニコッと笑いながらあるものを持って来てくれました。
来たー!!
これだ!
前に東北餃子を食べた時も、ニンニクは別で「かじる」のが中国式だと教わったのを覚えています。
おじさんは、いつ聞かれるかと思い、ニンニクを用意してこちらの様子を見ていてくれたんですね。
口の中のヒリヒリもだいぶ治ってきたので、改めていただきまーす!
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・グアっ!これだ!この攻撃的な味だ!うまいっ!!」
肉が詰まった餃子を口に入れるごとに、ニンニクをカリッとかじります。
すると、暗闇の中に見える一筋の光のように、パアーーッと口の中が賑やかになります。まあまあ美味しいのですが、ネギが少ししか入っていなかったのが残念。
これだったら「韮菜肉(ニラ餃子)」の方がよかったかも・・。
でも、金額もお財布に優しいし、満足度は結構高いです!
「ジェージャン(お会計)」と言い、代金の20元払い店を出たら、雨がさっきよりも強く降っていました。
自転車はすでに返しちゃったので、仕方なしに小走り気味でホテルに戻る私でした。
まとめ
外灘付近で、深夜でも営業中の数少ない安食堂「山東水餃」は、水餃子だけ扱う専門店!
25〜32個入りで20元(約300円)と、格安で腹を満たせる、節約派の強い味方です。
上海の表通りにあるような綺麗な店ではありませんが、中国の食堂としては平均よりきれいな方だと思います。
このエリアで夜中にお腹が空いたら、足を運んで見てはいかがでしょうか?
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