タイ国内の移動手段として代表的な「長距離バス」。
近年発達してきたLCCの航空便に取って代わられようとしていますが、格安で各地をくまなく結び、昼夜問わずひっきりなしに発着しているので、主要な交通手段として認識されています。
今回私たちは、しばらくの間チェンマイに滞在していましたが、用事のためバンコクに戻り、そのあとまたチェンマイに引き返すことになりまして。
陸路移動が好きな私が選んだ交通手段は「長距離バス」!
この時予約するのに利用した「Bus Online Ticket」というサイトが、なかなか使いやすくて便利だったのでご紹介したいと思います。
今回の記事では・・
タイの長距離バスってどうやって予約するの?
支払い方法は?
チケットの引き換えは?
といった疑問にお答えします。
タイの長距離バスを事前予約するメリット
1.席を確実に押さえることができる
これが一番大きいかと思います。
もしネット予約をしなかった場合、タイに渡航してからでないとチケットを買うことができません。
そうすると、実際に空席があるかも分からないので、ホテルを予約したり、観光のスケジュールが立てられませんよね?
2.当日にバタバタしなくて済む
これも大きいと思います。
事前予約していなかった場合、出発より早い時間に窓口に並んだり、バスターミナルで客引きの勧誘に惑わされたり・・と、慣れていないとパニックになる可能性もあります!(8年前に初めてバスターミナルに行った時がそうでした・・)
これはタイ人ですらストレスになると言っていました。
このように、ネットで事前予約するのはメリットしか感じません。
唯一デメリットがあるとしたら、キャンセル・変更ができない点。
なので、渡航してからスケジュールを決めていくタイプの人は縛られてしまうので、予約しないほうがいいでしょう。
それでは、今回私が利用したサイト「Bus Online Ticket」の利用方法を写真付きで分かりやすくご紹介します!
タイの長距離バス予約サイト「Bus Online Ticket」の使い方
英語のサイトですが、全体的に分かりやすく、直感的に操作できるのでオススメです。
ちなみに、他にバス会社の直営公式サイトもありますが、途中でリンクが切れていたり、エラーになったり、タイ語と英語の切り替えがいい加減です。
言い方は悪いですが「素人丸出し」の作りで、途中まで予約を進めましたが、使い勝手が悪くてやめました。
まず、下の公式サイトから開きます。リンクを貼っておきました。
https://www.busonlineticket.co.th/
1.アカウントを作る
アカウントを作れば、次回以降の入力を省略することができますが、作らなくても予約自体はできるようです。
アカウントを作るには、「Sign Up」という文字をクリックします。
解説を入れておきましたので、参考にして入力してください。
全部入力後、オレンジのボタンを押すと次の画面に切り替わり、確認メールが届きます。
メールボックスをチェックして、届いたメールのURLを押してからログインすると・・
この画面になります。
ここまで約5分もあれば完了です!
2.乗りたいバスを選ぶ
次に、出発地・目的地と乗車する日付を選択して、オレンジのボタンを押します。
上のタブは「Bus」を選択。
今回は、バンコクからチェンマイまで乗車する予定なので、出発地は「Bangkok」、目的地は「Chiang Mai」と選択。
バンコク〜チェンマイやチェンライ、プーケット、クラビなど、長距離の路線に乗車するのであれば、ネット予約が便利ですが、短距離の路線は本数が多く、運賃も当日券の方が安いし、それで十分対応可能です。
ネット予約だと手数料もかかりますし、このサイトは全部の路線をカバーしている訳ではありません。
なので、例えばバンコク〜アユタヤ、パタヤ、ナコンラチャシマーなどの近距離予約はオススメしません。
選択したらオレンジのボタンを押します。
すると、選択した日の便がズラーっと並びます。
左からバス会社名、出発時刻、到着予定時刻、出発地、到着地、バスのタイプ、運賃の順に並んでいます。
今回チョイスしたのは、一番上にある「Bangkok Bus Line」社のバス。
朝6時発の便です。
一番安い割に、非常に快適だったのでオススメできます。
「Photo」の文字をクリックすると、使用されるバスの写真が出てきます。ただし、必ず写真のバスが来る訳ではないので、あくまでも「こんなバスを使っている会社だよ〜」という目安くらいに考えた方が無難です。
クラスによって、座席の質や広さ、設備などが変わります。VIPを選べば2&1配置のシート、安いやつは2&2の普通のシートです。
ただし、VIPクラスを選ぶなら、飛行機のLCCの方が安いという罠。方や1時間で到着、方や10時間かかる・・。
トイレは付いている車両が多いですが、全部という訳ではありません。
次に進むには、自分が希望する便の右にあるオレンジのボタンをクリックします。
3.座席を選ぶ
これは、全部のバス会社が対応している訳ではありません。
今回選んだ「Bangkok Bus Line」社の予約システムは連動しているようで、座席表が表示されました。
しかし、その下にある「Sombat Tour」社は、ひとまず人数で予約して、チケット引き換え時に座席が配置されるシステムです。
今回選んだバスは、2&2の配置ですが、2階建て車両。
せっかくなので、2階の最前列を2名分チョイスしました。(これが当たりで、眺望も良く、どの席よりも足元が広くて快適でした。)
ただし、万が一の事故が起きた際は、リスクが一番高い席です。
トイレが2階最後尾にあったのと、エンジンが近くてうるさいので、後ろはあまりオススメしません。
安全と静粛のバランスを取るなら、1階席か、2階の中央付近が良いでしょう。
座席を選んだらオレンジのボタンをクリック。
4.最終確認とログイン
支払いに続く画面が表示されます。
アカウントを作った人は「ログイン」の文字をクリックします。そうでない人は、そのまま必要事項を入力して進みます。
この時、乗車日や行き先、料金などを再確認しましょう。
間違えた場合のキャンセル・変更はできません!
手数料は、2名分で116B。
これはチケットを買いに行くタクシー代より安いですし、安心料と思えば安いと思います。
5.お支払い
ログインして進むと、お支払いの画面が表示されます。
支払い方法を、ペイパル、クレジットカード、アリペイの3種類から選べるので、お好きな物をチョイス。
下にチェックを入れてからオレンジのボタンを押します。
この時私は、ペイパルのアカウントを持っているので、それを選んだのですが・・・。
金額の欄を見て、日本円建てに変換されていたのでよく見ると・・・。
レートが悪いことに気づきました!
タイの両替所でのレートは1JPY=0.288THBでしたが、ペイパルのレートは0.270THB・・・。
これはかなり悪い!
予約手数料だけでなく、ペイパルの手数料も取られているんですね。
なので、すぐにキャンセルして最初からやり直し・・。
普通のカード決済の2C2Pをチョイス。
すると、バーツ建てで表示されました。これなら普通の銀行のレートで決済されます。
だいたい海外でカード決済する際、日本円建てにするとレートが悪くなることがほとんどなので、要注意です!
解説の通りにカード情報を入力して、緑のボタンをクリックすると・・・
安心の日本語セキュア画面に切り替わりました!
これはお持ちのカードによって多少異なります。私は楽天カードを使ったので、楽天の認証画面が表示されました。
セキュリティーパスワードを入力して送信ボタンをクリック。
セキュリティー認証サービスに登録していない方は、クレジットカードの公式サイトから登録できるので、この機会に設定しておくと便利です。
決済が完了すると、この画面が表示されます。
安心の日本語表記。
緑のボタンを押して、チケットの確認しましょう。
6.確認
「Bus Online Ticket」のページに戻ると、この画面になります。
オレンジのボタンを押しても、まだ反映されておらず、確認はできませんでした。
(この後は結局最後まで反映されませんでしたが、実際には問題ありませんでした。)
2〜3分したら、決済会社の2C2Pからレシートメールが送られてきました。
念のためプリントして持参すると良いと思います。
その後すぐに、「Bus Online Ticket」からチケット引き換えメールが送られてきました。
これはチケットではなく、チケットの引き換え確認に使うものなので、そのままでは乗車できません。必ず当日窓口にてチケットに交換してください。
こちらもプリントして持参すると良いです。
この時、サイト上で予約ステータスを調べましたが、なかなか表示されず・・・。
心配だったので、乗車予定日の同じ便を、予約ページから再度検索してみると・・・。
こちらの画面では、私たちが押さえた座席はすでに予約ずみと表示されていました。
なので、きっと問題はないでしょう。ということで完了です!
(結果的に、何も問題はありませんでした。)
7.チケットの引き換え
乗車予定のバスターミナルにある、予約したバス会社の窓口でチケットに引き換えます。
心配だったので、すぐにバイクに乗って「バンコク・モーチットバスターミナル」まで。私が住むバンナーからは1時間の距離・・遠い!
結果、発券は当日でも、事前でもOKでした。
当日の場合、30分前には窓口で引き換える必要があるとのこと。
チェンマイ〜バンコクの帰りの便も同時発券してくれました。
バスターミナルには、ものすごい数の窓口がひしめき合っていますが、近くにいるスタッフに、プリントしたものを見せて、バス会社の名前を指差せば教えてくれます。
当日発券予定の人は、迷子になる可能性もあるので(これ本当)、余裕を持って行くほうが良いでしょう。
8.乗車しよう!
あとは乗るだけ!
大きな荷物は床下トランクで預かってくれるので安心です。
それでは出発!
まとめ
タイの長距離バスをネット予約する方法をご紹介しました。
今回利用した「Bus Online Ticket」以外にも、予約サイトはいくつかありますが、だいたいどこも似たようなシステムになっているようです。
ただし、特定のツアー会社が運営するサイトは運賃が高く設定されていたり、うまく座席の確保ができなかったりする事例もあるようなので、注意が必要です。
また「Bus Online Ticket」では、全てのバスが網羅されている訳ではありません。同じ区間でも他にバス会社は多数ありますが、どの会社のバスがいいとは一概には言えません。
アユタヤやパタヤなど、短距離利用の場合は、予約すると高くつくので、当日バスターミナルで購入するのがオススメです!
タイのバス旅行をする上で、計画の参考になれば幸いです。
チェンマイに行くなら寝台列車もオススメ!
タイ国鉄の予約ならこちらをご覧ください!
ナコンチャイエアが予約できなくなっているので、こちらで試してみます。ありがとう。
コメントありがとうございます。
コロナの影響でタイ各地に検問があり、移動が制限されている地域もあるようです。
この予約サイトはバス会社の公式ではないため、チケットが予約できたとしても窓口で発券できない、または運休される可能性もあるのでご注意ください。