今回は、タイに旅行に行ったらお世話になることも多い「タクシー」について紹介したいと思います。
タイトルにあるように「安全か?」と聞かれたらどうでしょう。全体的に見ると以前よりもだいぶ良くなってきましたが、日本と比べたら「安全とは言えない」のがタイのタクシー。
ただ、包丁や薬物などと一緒で、「使い方」「特徴」をきちんと理解した上で利用すれば、この上ない便利な乗り物だと思います。
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タイのタクシー
みなさんが海外旅行に行った時、避けて通れないのは「移動」ですよね。
目的地に電車など公共機関が走っていれば良いのですが、タイの場合は電車があまり発達していないので、場所によってはタクシー移動は必須になってくるかもしれません。そうなると気になってくるのは「安全性」「信頼性」「料金」などではないでしょうか。
では、一つづつ解説していきましょう。
バンコクの場合
料金
はじめに、タクシーに乗る前は必ず100B、20B札などの小額紙幣を用意してから乗りましょう!1000B札、500B札を出すと、お釣りがないと言われることが多いです。
最近はメーター装着車がほとんどですが、タクシーを拾う場所、行き先によっては交渉制になることもあります。
メーターの場合は、初乗り1キロまでが35Bと決められています。その後10キロまでは、362mごとに2B加算。20キロまでは、306mごとに2B加算・・といった具合になります。
外国人が多く集まるエリア、または観光地で乗り降りする場合は、メーターを使わず交渉制になるパターンが多くなります。あらかじめ目的地までの距離を調べて、だいたいの相場金額で交渉するか、メーターを使うタクシーが拾えるまで待つかの2パターンになると思います。
空港から乗車する場合は、空港施設利用料として別途50B請求されますので、降りる時にこれも合わせて払いましょう。また、高速を使う場合は、料金所の度に細かく高速代を請求されます。これはその都度乗客が支払うことになっています。
交渉制の場合は、これらも考慮して「総額」で交渉すると良いと思います。
参考までに、バンコク・スワンナプーム空港から、スクンビット通りのアソーク付近まで乗車した場合の相場はこんな感じです。
メーター運賃 約300B
高速代 25B+50B=75B
空港施設利用料 50B
合計 約425B
観光客が空港からバンコク市内に行くとすると、総額で約400ー500B以内がほとんどです。
交渉でしか行ってくれない場合、全部込み500Bくらいなら許せる範囲でしょう。
また朝と夕方は渋滞が非常に激しいため、上記の金額よりさらに100B近く増える可能性があります。
お釣りの小銭のコインは、チップとしてあげてしまうパターンが多いですね。
運転技術
当たり外れがあり、日本と決定的に違うのは、うまい人と下手な人の差が激しい事!
また、基本的に運転は荒いです。日本の「ゆずり合う」文化の正反対、タイの「よけ合う」文化。みんな互いの車をよけ合いながら、車線を奪い合うんですよね。
初乗り100円ちょっとの激安タクシーで、紳士的な運転を求める方が間違ってるんですけどね。
車内環境
エアコンが効きすぎで寒いパターンが多いです。雨で濡れた直後なんかにタクシーに乗ると風邪をひきます。
そんな時は、エアコンを指差しながら「バオ エー ノイ カップ」と言えば、弱くしてくれます。多分…。
タイだけに限らず、東南アジアなどの途上国では、ただ単純に「目的地まで運ぶこと」だけが運転手の仕事内容と認識されています。よって乗客が快適かどうかよりも、運転手が暑いか寒いかが優先されます(笑)
タクシーによっては、音楽やラジオがうるさい車もありますが、これは我慢。そういうものだと思ってください。
車両
バンコクのタクシーは、トヨタのカローラ、カローラアルティスがほとんどです。古い車は「過走行車」が多く、走行距離100万キロオーバーのガタガタ車も当たり前なので、できるだけ新しい車両を選んだ方が快適です。荷物はトランクにスーツケース1個、助手席に1個、後部座席に2名乗車が限界ですね。荷物のサイズによっては3名乗れなくはないですが、結構きついです。
帰国日、もし人数が4人で、それぞれスーツケースがある場合は、2台に分かれるか、ホテルでバンタイプの大型タクシーを呼んでもらいましょう。
ぼったくり
きちんとメーターを使用するか、交渉で最初に総額を決めてしまった場合はほぼ大丈夫ですが、残念ながらたまに「不良タクシー」に出会うこともあります。
王宮前やワットポーなどの有名観光地、シーロム(タニヤ通り)やスクンビット(ナナやアソーク)などの繁華街でたむろしているタクシーはこのような輩が多いです。
過去に実際に出会った不良タクシーの話しをご紹介します。
タイに来たばかりの頃、王宮前からスクンビットまで、2名乗車300Bで交渉成立(メーターの場合約120B)したはずが、高速道路の途中で「1人につき300Bだ、今すぐ払え!」と言い出す。「払わないならここで降りろ!」と。
雨も降っていたし、高速で降ろされたら困るので、結局しぶしぶ払いましたけどね。
また、他の友人は夜間繁華街から乗車したら、ものすごい料金(確か1000Bくらい)をふっかけられた。酔っていたからよく分からないまま、ついOKしてしまった。など、良くない話も多々あります。
タイの商習慣からして、交渉制が全て悪だとは思いません。しかし、明らかに外国人をカモとしか見ていない率が高い観光地や繁華街で客待ちたむろしている連中の車は避けましょう。
大通りに出れば、いくらでも流しのタクシーが拾えます。
仮に流しのタクシーが交渉制だったとしても、「たむろタクシー」よりはずっと良心的な金額ですし、メーターを使用してくれる率もあがります。
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夜間の利用
夜間、女性の一人乗車は「絶対に」やめましょう。現地タイ人女性でも一人では乗りません。
バンコクは、夜になると街灯がまばらで人通りがない地区が沢山あります。暗い橋の下にでも連れ込まれたら確実にアウト!変なことされるかもしれません。
夜は友人と複数で一緒に乗るか、最初から終電があるうちに帰るか、ですね。
注意が必要なのは、23時以降に到着する便でバンコク入りするスケジュールの場合。入国審査や荷物の回収を終えて到着ロビーに出る頃には0時を回ってしまうため、ホテルまで移動する選択肢がタクシーに限られてしまいます。
そんな時は少々割高になりますが、空港公社が運営するリムジンサービスを利用するか、予約制の民間送迎サービスを利用するのも賢い選択かと思います。
地方の場合
そもそも乗用車のタクシーが走っていない町もあります。その場合は代わりにトゥクトゥクを交渉することになります。バンコクと比べるとやや割高に感じます。
もしタクシーが見つかったとしても、交渉制になるパターンがほとんどです。だいたい1〜3キロで100B、10キロ以内200Bくらいが交渉の相場。
事前にグーグルマップなどで距離感を掴んでから交渉することをお勧めします。
地方空港には客引きがいて、「タックシー、テックシー」などと呼び込んでいますが、だいたいは白タクです。トラブルの元なので、慣れないうちは無視して、正規のタクシースタンドかバス乗り場に向かいましょう。
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安くて便利なタイのタクシーですが、日本と比較したら「クセ」が強いので何も知らずに乗車すると、タイに慣れないうちは何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
しかしこれらのことを頭に入れてから乗車すれば、ぼられたり、トラブルの原因はかなり減らせるはずです。
少しでも安全に、より快適に利用できると良いですね!
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