北タイ・チェンマイ県の郊外「チェンダオ」は古き良き農村の面影を残す小さな町で、近年は「ファーム」ブームに乗って、都市部に住むタイ人を中心に人気を集めています。
そのチェンダオには、とても野趣あふれる天然温泉の露天風呂が沸いており、地元の人だけでなく北タイを周遊するバックパッカーや、エコツーリストの欧米人にも好評です。
今回は、私もお気に入りの「チェンダオ土管温泉」と、そのお隣にある「ほたるの湯」に再訪したので、写真を添えてご紹介したいと思います。
チェンダオがどんな町か知りたい方は、まずこちらの記事をご覧ください。
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チェンダオの名湯「土管温泉」に行こう!
この日私たちはお昼頃から、山の頂上にそびえる「タム・パー・プローン修道院」を訪れてきました。長い階段をひたすら登り続けて、お参りを終えて下界に降りたときにはすでに手遅れ。
シャツもパンツも汗だくでベットベトに・・。
という訳で、今まで何度か訪れたことがある「土管温泉」で汗を流そう!ということになりました。
チェンダオはエリアによって水田や畑など、種類は違いますが農業が盛んな町。
どこに行ってもこのような景色が広がります。
森の中をハイエースで駆け抜けること約15分。
修道院から土管温泉までの距離は約9キロなので、自転車の方もサイクリングにちょうど良い距離ですね。
一応Googleマップで場所を載せておきます。
温泉の入り口は、森の中に車やバイクが何台も停まっているのですぐに分かるかと思います。
こちらが土管温泉の看板。
在住日本人の方が、行政に許可を得て2004年に自分で作ったそうです。
なので看板は日本語で書かれています。
このように源泉からパイプで引かれた温泉が、土管で作られた浴槽に貯められています。
そのすぐ隣は渓流!
囲いも脱衣所も無い、なんとも野趣あふれる作りが逆に魅力的でもあります。
男女混浴になるため、基本的に全員水着着用が義務付けられています。
土管は上にある方が熱く、約50℃以上。源泉は90℃くらいあるので、それが冷まされながら下の土管に流れてくるようになっています。
ちなみに一番下の土管はかなりぬるいので、長風呂にはぴったりかも。
あたり一面に硫黄の香りが立ち込めています。
お湯はアルカリ性で、肌につけるとヌルッとした感触が楽しめ、湯上りにはお肌が驚くほどツルツルになるのが特徴。
ここにある土管は全て無料開放されているのも嬉しいポイントです。
ただし、無料ということもあり、清掃や補修は地元の人や、たまに訪れる日本人の有志によって保たれているので、正直なところ衛生面ではちょっと心配です。
なので日本にある清潔な温泉に入り慣れている方にはちょっと厳しいかもしれません。
私も有志の一員として、周辺のゴミ拾いをして軽く掃除してきました!
それでも、泉質には定評があるのでぜひチャレンジしてもらいたいところです。
旅の途中はシャワーのみになってしまうバックパッカーの方には超おすすめします。現に水着姿で静かに湯に浸かる外国人の方もよく見かけ、旅人同士交流の場になったりもします。
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有料の貸切露天風呂「ほたるの湯」に行こう
土管温泉のお隣には、乾季である12月〜3月のみ営業している「ほたるの湯」という有料施設もあります。
土管温泉から20mほど戻ったところの奥に、写真のような小さな看板が出ています。
ここにも日本語で「ほたるのゆ」と書かれていますね。
こちらは、日本の温泉を彷彿とさせる岩風呂が2箇所、それぞれ貸切で利用できます。
利用料はなんと1名1時間50B(約180円)という格安!
大した金額でもないので、無料の土管よりもこちらを利用する方が良いかと思います。
難点が1つだけありまして、源泉から少し離れているのでお湯がややぬるめという点。
決める前に「チェック」と言って、お湯に手を入れて温度を確かめてから入るのが良いでしょう。他にお客さんがいなければ見せてくれます。
手前にある方が適温(おそらく40℃くらい)だったので、前のお客さんが出るまで10分ほど待機。
出店がいくつかありそれを覗いてみたり、鶏を追いかけて遊んだりしている間にOKが出ました。
お湯は大浴場と同じように、いちいち交換せずそのままですが、特にゴミが浮いていることもなくそこそこ綺麗でした。
それでは早速入りましょう!
・・・ああ極楽。
一応個室のように仕切られてはいますが、川の向かいにある民家から丸見えなので、こちらも水着着用なので注意!レンタルのパンツは20Bになります。
今回は、友人と男同士での入浴だったので、途中からパンツは脱いでしまいました。
人もいないし、立ち上がらなければ見えないから大丈夫でしょう・・多分。
また、洗い場はないので、石鹸やシャンプーを使う場合は、泡が浴槽に入らないよう、浴槽外で流すようにします。流した水はそのまま川に流れていきます。
各浴場にはこのような休憩場所があり、荷物や着替え、飲み物などはここに置いておけます。
ドライヤーなどはありませんが、電源はあるので自分で持ち込めばブローできます。
営業時間は9時〜18時まで。
乾季のみの営業ですが、営業開始日や終了日が決まっている訳ではないのと、期間中も不定休なので注意!
無料の土管温泉は年中無休です。
土管温泉の注意点
1.アクセス
途中の農道が結構荒れているので、バイクや自転車で訪れる方は注意が必要です。
特に自転車の方は、万が一パンクしたら修理できる店まで5キロほど歩くことになります。
2.荷物の管理
土管温泉には、ロッカーはおろか脱衣所や荷物棚すらありません。
全て近くの岩の上に放置することになるので、なるべく目を離さないように気をつけてください。車で訪れた方は車内で水着に着替えて、余計な荷物は車内に置いておくのが良いでしょう。
バイクの方も、貴重品はメットインの中に入れてロックする、それができない方はチェーンロックで木にくくりつけるなど対策をしましょう。
有料「ほたるのゆ」でしたら、人の出入りが少ないのと、すぐ目につくところにテーブルがあるのでそこまで心配いりません。
3.夜間は近寄らない
土管温泉は特に管理されている施設ではないので、24時間出入りできます。
ただし、明かりがなくて真っ暗なので、日没後は入浴不可能です。
たまにろうそくに火をつけて夜中に入る外国人がいるようですが、付近の森には夜行性の獣がいるため、かなり危険な行為です。
なので、入浴は日没までに済ませましょう。日中でしたら特に心配ありません。
チェンダオ土管温泉への行き方・場所
チェンダオの市街地から土管温泉までの距離は約10キロ。
公共交通機関はないので、レンタカーやバイクで訪れるか、ソンテウを1日チャーターして、観光の最後に立ち寄ってもらうのが良いでしょう。
また、ホテルによってはレンタル自転車のサービスがあるので、サイクリングついでに立ち寄るのもおすすめです。
まとめ
チェンダオの森に囲まれた、野趣あふれる天然温泉の「土管温泉」。
有料の個室は乾季のみの営業ですが、無料の方は年中無休で入浴できます。
旅の途中バスタブに入れないバックパッカーの方にも人気で、チェンダオを訪れた旅人のほとんどが立ち寄るため、湯に浸かりながら交流する人も見かけます。
チェンダオを訪れた時に足を運んでみてはいかがでしょうか?
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